1年

1年「かぼちゃのつる」【節度、節制】の指導案はこうする!

節度、節制

こんにちは。
今日は『1年「かぼちゃのつる」【節度、節制】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

今日の解説は、定番教材「かぼちゃのつる」です。
かなり昔からある教材なので、授業をしたことがある人は多いでしょう。
終盤で車が登場しますが、昔はこの車が、リアカーだったそうです。
時代を感じますね。

研究授業が迫っていて、ネットで検索をしたらこの記事を見つけた。
そういう人もいるでしょう。

今日の記事で、「かぼちゃのつる」について研究を深めましょう!

では、解説です!

順番に解説します。

1 教材について

A 主として自分自身に関すること
「節度、節制」
1・2年の目標・・・・
健康や安全に気を付け、物や金銭を大切にし、身の回りを整え、わがままをしないで、規則正しい生活をすること。

1年生「かぼちゃのつる」(日本文教出版)

あらすじ

かぼちゃはつるをぐんぐん伸ばしていきました。

途中でみつばちやちょうちょが注意しても聞きません。

ついに道をはみ出して、隣のすいかの畑までつるを伸ばしました。

犬やすいかが注意しても聞きません。

とうとう、車が通って、かぼちゃのつるが切れてしまいました。

「いたいよう、いたいよう。」

かぼちゃは涙をこぼして泣きました。

2 内容項目と教材

日文の教科書では、「節度、節制」は重点項目になっています。
なんとこの項目だけで4つも教材が配当されています。

重点項目の中でも、最重点であると言えますね。

「かぼちゃのつる」はその3番目です。
これまでの2つの教材での学びを、この授業に取り入れていくと、深い道徳の授業になるでしょう。

 

かぼちゃは、わがままを言ってつるをぐんぐん伸ばしています。
最後には車につるを切られて痛い思いをします。
自業自得、因果応報の典型的な例ですね。

「わがままをしないことは大切」ということがまとめになるでしょう。
しかし、せっかくなのでもう少し深く考えてみたいですね。

①「わがまま」とはなにか。
②「わがまま」をすると、なぜいけないのか。
③「わがまま」は絶対にダメなのか。
④「こだわり」と「わがまま」はどうちがうのか。

これらに全て答えられますか?
答えられたら、もう教材と内容項目に対する理解はバッチリですね!

 

①「わがまま」とはなにか。

「わがまま」を辞書で調べると、次のような意味でした。

相手・まわりの者の意に反して、無理な事でも自分がしたいままにすること。したいほうだい。

わがままのイメージどおりの定義ですね。あまりいいイメージではありません。
むしろダメだと言えます。

では、次のような場合はどうでしょうか。
「朝早起きをして勉強をしたいから、家族が止めたけど、頑張って早起きをして勉強をする。」

これは「わがまま」でダメなことでしょうか?

周囲の反対を押し切っていますよね。
無理なことですが、自分がしたいままに行動していますよね。

これは絶対にダメなことでしょうか。
必ずしもそうは言えない、という人が多いでしょう。

その理由を考えてみることが教材理解につながります。

結論を言うと、「わがまま」の向かう先がちがいます。

カボチャはわがままをした先は、どこに向かうでしょうか。
相手の敷地に侵入したり、みんなが使う道をふさいだりして、「自分のことしか」考えていません。

対して、早起きをする子の例は、どこに向かうでしょうか。
早起きをして勉強をすることは、「自分のことしか」考えていないでしょうか。
勉強をして理解を深めることで、友達に教えてあげられることが増えます。
自分から早起きをすることで家族に起こしてもらうという手間を省けます。
つまり、「自分から周りに広がる」わがままと言えます。

 

このように、辞書の意味だけを見ていると、行動の本当の意味は見えてきません。
辞書をきっかけに考えの足場をつくることは、時に有効な手段です。

「わがまま」かどうかのちがいは、その先(未来)にどうつながる、で決まるのです。

 

②「わがまま」をすると、なぜいけないのか。

では、なぜわがままをすると、なぜいけないのでしょうか。

シンプルに、人に迷惑がかかります。
人の敷地に入ったり、道をふさいだりすることは迷惑です。

それは、「相手が○○しよう」と思っていた予定を邪魔することにつながるからです。

また、自分にも悪い行いが返ってきます。
巡り巡って、自分に返ってくるということわざ由来の話だけでなく、わがままをするということは、マナーやルールを守っていないことになります。みんなが気持ちよく生活するためにあるものがルールですから、破ったらそれなりのペナルティを科されるのは当たり前です。

つまり、「わがまま」をすると、人だけでなく自分にも迷惑がかかるのです。

 

③「わがまま」は絶対にダメなのか。

では、「わがまま」は絶対にダメなのでしょうか。

例えば、次のような例はどうでしょうか。

欲しい服があってお店に行ったら、売り切れでなかった。
どうしてもほしいから、お店を何軒も回って、やっと手に入れることができた。

これは、わがままの定義には当てはまりますね。
でも不思議と、マイナスなイメージはありません。

このわがままは、どちらかというとOKなわがままですよね。

①でも説明したとおり、「わがまま」の向かう先がちがうからです。

つまり、「わがまま」は絶対にだめというわけではない。「いいわがまま」と「悪いわがまま」があるということです。

 

④「こだわり」と「わがまま」はどうちがうのか。

これまでお話ししてきたように、「わがまま」の先がどこに向かうかというちがいがあります。

「こだわり」は、自分にしか影響がないことを、自分の納得のいくまで突き詰めること。
「わがまま」は、人に迷惑をかけて自分の思うとおりにすること。

共通するのは、どちらも状況によっては悪い行動になることもある、ということです。

 

また、かぼちゃのことをみつばちやちょうちょ、すいかや犬が注意をしてくれています。
ということは、かぼちゃとみんなは友達です。
なぜ、かぼちゃのことをみんなは注意してくれたのでしょうか。

犬やすいかはまだしも、みつばちやちょうちょは自分に直接の迷惑があったわけではありません。

犬・すいかの立場と、みつばち・ちょうちょの立場とを分けて考えると、見えてくるものがあるかもしれません。

このことから、「友情、信頼」の内容項目が入っていますね。これに気付いた子どもの意見も、吸い上げたいところです。

 

3 導入

T:教師 C:子ども

T:「わがまま」ってどういうことですか?
C:自分勝手にすること。
C:やりたいことをすること。

T:わがままはいいこと?悪いこと?
C:悪いこと。

T:どうして悪いの?
C:人に迷惑がかかるから。

T:じゃあ人に迷惑をかけない「わがまま」はいいの?
C:うーん・・・

T:今日は、「わがまま」について考えていきましょう。

 

4 発問

・かぼちゃの「わがまま」はなぜいけないのだろう。
・かぼちゃはなぜ、つるを伸ばしたかったのだろう。
・みつばちはなぜ、かぼちゃに注意をしたのだろう。

・つるを切られたかぼちゃに、すいかはなんと言うだろう。
・かぼちゃの涙は、どんな意味があるのだろう。
・かぼちゃは、すいかと仲良くしたかったのではないか。

・みんなは、かぼちゃと仲良くしたいから注意をしたのではないか。
・車が来なければ、つるを伸ばすことは悪いことではないのではないか。
・すいかも、かぼちゃの畑につるを伸ばせば、仲直りかな?

5 まとめ

・自分自身の「わがまま」を自分で止めることができることが大切。
・人の注意は、悪いことが起きないように心配して言ってくれている。

この2点を踏まえたまとめが、子どもの言葉から出てくるといいですね!

はい、ということで今日は
『1年「かぼちゃのつる」【節度、節制】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。