6年

6年「エルトゥールル号」【国際理解】の指導案はこうする!

国際理解、国際親善

こんにちは。
今日は『6年「エルトゥールル号」【国際理解】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

国際理解、国際親善。
すでに言葉を聞いただけで拒否反応がでる
難しそうな項目ですね。

今日は結論を先に言います。

国同士の関係は、人同士の関係と同じなのです。

大切にされていると感じたら、人は大切にし返します

逆に、ぞんざいに扱われていると感じたら、さみしい感じがします。

人同士の関係と同じように国同士の関係を考えると、スッキリしますよ!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

C 主として集団や社会との関わりに関すること
「国際理解、国際親善」
5・6年の目標・・・・他国の人々や文化について理解し、日本人としての自覚をもって国際親善に努めること。

6年生「エルトゥールル号ー日本とトルコのつながりー」(日本文教出版)

あらすじ

智美は、家族で和歌山県で日本トルコ友好記念事業のコンサートに来ていた。
お父さんから、日本とトルコのつながりについて教えてもらった。

1890年、和歌山県沖で遭難したエルトゥールル号の乗組員を貧しい樫野の村の人たちが助けた。

それから95年後。イランとイラクの戦争の影響で帰れなくなったイランにいた日本人を、トルコ政府が2機の飛行機をチャーターして無事に送り届けた。

その後も、1999年のトルコ地震では日本から義援金を送った。
2011年の東日本大震災では、トルコの人が長期間支援活動をしてくれた。

互いに助け合う関係は、今でも続いてる。

トルコの代表者がスピーチをした。
「紀伊大島(和歌山)の人たちがしてくれた救助や手厚いお世話のことを、トルコ国民は一生忘れません。」

2 内容項目と教材

トルコと日本の友好関係を象徴する、有名な話ですね。
この話を知っている子どもも多いことでしょう。

トルコは親日家が多く、将来は日本に行きたいと思っている若者が多いそうです。
このエルトゥールル号のことも大きな理由になってそうですね。

前回の「東京オリンピック 国旗にこめられた思い」でも伝えたので繰り返しになりますが、国際理解、国際親善の結論は2つです。

①国同士の関係は、人同士の関係と同じ
②国が違っても、幸せになりたい気持ちは同じ

この2つを押さえておけば、まず授業の芯がぶれることはありません。

今回は①に焦点が当たっている教材です。

日本とトルコという国同士の関係ですが、人同士の関係と同じです。

日本人がトルコの人を助けて、トルコの人は日本人に恩返しをした。

日本人はさらにその恩をまたトルコの人に恩返しした。

さらにそれが続いて・・・・・

美しい関係ですね。

反対に、いがみ合って関係が悪化している国もあります。

どこの国とは言いませんが、「向こうが先に○○したんだから、制裁は当然だ。」などと、真っ当な理由をつけて、攻撃や非難を当たり前のようにする風潮があります。

尊重し合うと、よい関係。
いがみ合うと、悪い関係。

まるで、人間同士の関係ではないですか?

人間も同じように、親切にしてもらったり、助けてもらったらそれをなんとかして返してあげたくなるものです。

これを『返報性の法則』と呼びます。

反対に、悪口を言われたり攻撃をされたら、その人を避けたり攻撃をやり返したりします。

これも、悪い意味で『返報性の法則』です。

このように、国同士の関係は、人同士の関係と同じなのです。

つまり、「親切、思いやり」と本質的に同じことが、今回の学習では言えるのです。

「親切、思いやり」の学習を振り返って、今回の日本とトルコの関係と同じことが言えるまとめがあれば、子どもに聞いて引っ張り出してもいいですね。

内容項目を越えて、学習がつながる瞬間です。

「やられたらやり返す」は今年再び話題になった言葉です。
今回の学習でも、そして悪い意味でも使える言葉です。

板書では、日本とトルコを擬人化させて、日本くんトルコくんが互いに親切にしているように矢印で結ぶと、「親切、思いやり」とつながっていることが視覚的にわかります。

その両者の関係を支えているのは、次のことです。

・相手を大切に思う心。
・されたことに対して恩返しをしたい心。
・相手に大切にされていると感じると、その相手が自分をいっそう大切に思う心。

このあたりがまとめの言葉で出てくると、授業がしまりますね!

こういった歴史が題材の教材は、あまり具体的事実に深入りしないことをオススメします。

歴史的事実を確認したり学ぶのは社会の領域です。

道徳は、この両国の関係をつくる「心」は何かを考える教科です。

授業の軸をぶらさないように、事実ではなく心に着目して進めていきましょう。

また、エルトゥールル号の乗組員を助けた紀伊大島の人たちの心に注目したいですね。

なぜ、自分たちの生活が苦しいにも関わらず、見ず知らずの他国の人を、嵐の中必死で助けたのでしょうか。

紀伊大島の人たちは、「国も人種も地域も言語も関係ない。幸せに生きたい思いは同じ。」という思いがあったからではないでしょうか。

上記の②の思いと同じですね。

その思いが、トルコの人たちに伝わり、いつまでもトルコの人の心の中に残り続けていたのではないでしょうか。

直接は書かれていませんが、この紀伊大島の人たちの心に注目できるようにしたいですね!

3 導入

T:教師 C:子ども

T:「東京オリンピック」の学習ではどんなまとめをしましたか?
C:自分の国が好きという気持ちは、世界共通。
C:人と同じように、相手(の国)を思いやることが大切。

T:国同士は、相手を思いやることが大切なのですね。思いやるとは具体的にどんなことをするのでしょうか?
C:うーん。

T:今日は、トルコという国と日本の関係から、国同士のつながりについて考えましょう。

4 発問

・トルコの人はなぜ100年近くも、日本人にされたことを覚えていたのだろう。
・日本人はなぜ、エルトゥールル号の乗組員を助けたのだろう。
・日本とトルコの助け合いの関係は、いつまで続くのだろうか。

・相手を思っている気持ちが大きいのは、日本とトルコ、どちらだろう。
・エルトゥールル号に名前を付け直すなら、『○○号』
・トルコの人たちに日本を大切にされていると知って、どう思うか。

5 まとめ

国同士の関係は、人同士の関係と同じ。

その上で、

・相手を大切に思う心。
・されたことに対して恩返しをしたい心。
・相手に大切にされていると感じると、その相手が自分をいっそう大切に思う心。

この心が、日本人にもトルコ人にもある。

以上のポイントが押さえられれば、授業のいいシメになりますよ!

はい、ということで今日は
『6年「エルトゥールル号」【国際理解】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

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