2年

2年「どうぶつのかくれんぼ」【感動、畏敬の念】の指導案はこうする!

感動、畏敬の念
Tiger, Big Cat, Big Cats, Animal World, Animal Portrait

こんにちは。
今日は『2年「どうぶつのかくれんぼ」【感動、畏敬の念】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

Dの内容項目は、
「価値の広がり」を目指すものではありません。

A~Cの内容項目は,広がりを目指すものです。
例えば、親切は「何かをしてあげること」だ
と思っていた子どもたちが、
授業で議論をすることで、
「何もしない親切もある」と気付いたら、
それは見方が広がったと言えるでしょう。

しかし、Dの内容項目はそのような広がりは
ほとんど期待できません。

そもそも抽象的なものが多く、
議論で広がったとしても、
さらに抽象的なものになってしまうからです。
そうなると余計に
「道徳は難しい!」と考える
子どもや先生を増やすだけです。
そうではなくDだけは、
ゴールまでの道を太くするイメージで
授業をしましょう。

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
「感動、畏敬の念」
1・2年の目標・・・・美しいものに触れ、すがすがしい心をもつこと。

2年生「どうぶつのかくれんぼ」(日本文教出版)

あらすじ
動物が自然に混じってかくれんぼをしています。
ライチョウ、シャクガ、コノハチョウ、ハナカマキリなどの写真。
キリンは、「わたしの住んでいるところでは見えにくいもようなんだよ。」
トラは、「わたしのもようは月の明るいばんの草のかげとそっくりなんだ。」と言っています。
だれがそんな色やもようを決めたんでしょう。
だれにもわかりません。不思議ですね。
Hedgehog, Animal, Baby, Cute, Small, Pet

2 内容項目と教材

畏敬って?

『畏敬』とはどういう意味でしょうか。
日常生活ではあまり使わない言葉ですね。
広辞苑では次のように書いています。

おそれうやまう。 すぐれた人を尊敬すること。

なるほど、と言いたいところですが、
もうちょっとストンと落ちる理解がほしいです。

明鏡辞典では、次のように書いています。

偉大なものとして、おそれうやまうこと。

用例として、「宇宙の神秘に畏敬の念を抱く」 「神仏を畏敬する」
とあります。

ということは、『畏敬』とは、
人の力がおよばないようなものを
大切に思う心と言えます。

つまり、
感動=美しいものや気高いものをよいと思う心
畏敬=人の力がおよばないものを大切に思う心
とまとめられます。

このことは、授業ではもちろん扱う必要はありません。

授業者が、「そうなんだ。」ぐらいで理解しておけば十分です。

Dはまとめをしなくていい

Dの内容項目は、言葉にすると安っぽいものです。
例えば以下のとおり。
「命は大切」
「美しいものに感動する」
「自然は大切」

これを見て、どう思いますか?
「知ってるわ!」とツッコミを入れたくなりませんか?

そうです。
これがDの内容項目の難しいところです。
授業をしても、上の結論は変わりません。
しかし、授業で子ども達が議論をすることで、
その中身が深くなるのです。
先ほどお伝えした
「ゴールまでの道を太くする」ですね。

だから、まとめでは無理に言葉にしなくていいです。
無理に言葉にしようとするから、
難しいと感じるし、
道徳が面白くないと思ってしまう原因となります。

Dの視点では、余韻を大切にしましょう。
「人の心って美しいんだなあ。」
「わたしにもきれいなものを見たら
きれいと思う心はあるだろうか。」などと
生活の中で考え続けるようなものが
子どもの意見として出れば、
それで充分です。

Fox, Animal, Wildlife, Red, Macro, Closeup, Nature

低学年で「感動、畏敬の念」は最難関

特に、低学年で「感動」を扱うことは非常に難しいです。
しかし、低学年だからこそ、
「きれいなもの」「美しいもの」に感動する心は純粋です。
その部分を大きく伸ばしたいですね。

そのための活動として、「気に入ったもの探し」があります。
教科書には、いろいろな生き物の擬態した写真が例として載っています。
その中で、自分はどれが一番気に入ったかを聞いてみます。
もしくは、どの生き物になりたいかを考えます。

また、他にも授業者が印象的だと思う擬態した生き物の写真を用意して、
選択肢を増やしてもいいですね。

ここで大切なことは「すごい生き物」を1つに決めることではなく、
自分が『気に入った』と思う心と向き合うことです。

難しいですが、「なぜ気に入ったのか」を言葉にする活動でOKです。

あまり難しく考えないようにしましょう。

また、「言葉にしよう」と言っておいて逆説的ですが、
無理に言葉にできなくてもOKです。
いくつかの写真の中から選択して、自分がきれいだと思うものを考える。

この過程が、感動する心と向き合っていることになるのです。
言語化できている子=よく考えている子
ではありませんので、注意をしましょう。

3 導入

T:教師 C:子ども

T:この中に「生き物」がいます。どこにいますか?
 ※擬態した生き物がいる写真を提示する。
C:うーん。
C:見つけた!

T:今日は、「どうぶつのかくれんぼ」という話で、人の心について考えます。

Tiger, Cat, Big Cat, Animal, Predator, Roar

4 発問

・なぜ、かくれんぼをする必要があるのだろう。
・かくれんぼをする生き物としない生き物は、どんなちがいがあるのだろう。。
・結局バレるから、かくれんぼをしなくてもいいのではないか。
・どれが一番気に入りましたか?

5 まとめ

繰り返しますが、無理にする必要はありません。
むしろ、2で書いた活動はまとめがしにくいものとなっています。

「かくれんぼをする生き物は、たくさんあるんですね!」と一言だけ言って終わってOKです。

はい、ということで今日は
『2年「どうぶつのかくれんぼ」【感動、畏敬の念】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

このブログでは、道徳の教材解説をしています。 ほとんどの教材を解説しているので、 日々の授業や研究授業のときに使ってください。

トップページの検索で「教材名」を入れるだけで、その記事にジャンプできます。

例 : はしの上のおおかみ

「この記事の解説がない!」という場合は、お知らせください。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□