3年

3年「もっと調べたかったから」【節度、節制】の指導案はこうする!

節度、節制
woman standing on gray field under cloudy sky

こんにちは。
今日は『3年「もっと調べたかったから」【節度、節制】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

「節度、節制」は何度も記事であつかっていますね!
いつも読んでいる道徳マスターの方は、
もうすでに、得意と呼べる範囲に入っている
内容項目の1つでしょう!

「道徳が得意です!」は
言ったもの勝ちです。
全てを知って、本当にマスターした状態は訪れません。
わたしも、道徳の全てを知っているわけではありません。
決して謙遜しているわけではなく、
わからないこと、知らないことはまだまだありますし、
授業展開を悩むことも多いです。

目の前の教材や子どもの発言について、じっくり考える。
それを積み重ねていくことが、
道徳マスターへの道です!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

A 主として自分自身に関すること
「節度、節制」
3・4年の目標・・・・
自分でできることは自分でやり、安全に気を付け、
よく考えて行動し、節度のある生活をすること

3年生「もっと調べたかったから」(日本文教出版)

あらすじ
だいきとゆうやが話しています。
社会科の校区たんけんで足りなかった部分をもっと調べようと、放課後に山手地区に行くことにしました。
放課後、山手地区に着いたときには4時を過ぎていました。
たくさんの発見があり、夢中で白地図に色えんぴつを走らせました。

ゴーン。
6時のかねの音です。気がつくとあたりはうす暗くなりかけていました。
2人は急いで家に帰りました。
すると、学校の近くで担任の前田先生に声をかけられました。
「どこに行っていたんだ。先生もおうちの人も手分けして探したんだぞ。」
「ぼくたちは・・・」
言いかけたとき、遠くからお母さんたちの姿が見えました。
woman facing Machu Picchu

2 内容項目と教材

節度と節制のちがい

『節度、節制』についてお話しします。
この2つは、似て非なる言葉です。
簡単に言うと、節度はルール、節制はルールを守ろうとする心です。
「節度ある行動」という表現は、「世間一般の常識から外れない行動」ということです。

教材ごとに、節度(ルール)について考えるのか、
節制(ルールを守ろうとする心)について考えるのか、
重きはどちらにあるのかを見極める必要があります。

といっても、大半は節制にスポットが当たった教材です。

今回の「もっと調べたかったから」も、節制にスポットを当てて考えましょう。

そして、「節度、節制」では『ちゃんとする』という言葉を軸にして
授業を組み立てることをおすすめします。

『ちゃんとする』と、どんないいことがあるのか。
なぜ『ちゃんとする』ことが必要なのか。
『ちゃんと』しないと、どんなことが起こるのか。

こういった視点で教材を見ると、多くのことに気付きそうですね。

2人は「ちゃんとして」いたのか

2人は学習のために放課後、山手地区に行きました。
しかし、結局は6時を過ぎて先生やお家の人に心配をかけました。

ここで考えたいことが1つ。

勉強で遅くなったことは、悪いことなのか。

あなたはどう思いますか?
もちろん、一般論で見たら、決められた帰宅時間を守らなかった2人が悪い。
問答無用でしょう。

しかし、そこで思考を止めたらこの話から学ぶものが一気に少なくなります。
もうちょっと思考を止めずに進めてみましょう。

2人は勉強のために遅くなった。
これは、遊んでいて遅くなったときと、罪悪感に違いがあるでしょうか。

門限は守っていないことには変わりませんが、
あなたの担任している子がこの2つの理由で帰宅時間を守らなかったとき、
それぞれどんな声をかけますか?

①学校の勉強の続きをしていて帰宅時間を守らなかった。
②友達の家でゲームをしていて帰宅時間を守らなかった。

①と②で、間違いなくかける声はちがいますよね。
それはなぜでしょうか。

そこが、1つ大きなポイントになります。

2人は、頭ごなしに怒られることは、完全には納得しないでしょう。
「いい地図を完成させたかった」という大義名分があるからです。

帰宅時間は知ってはいたけど、それを上回る知的探究心があったのです。
それを認めずに、頭ごなしに「帰宅時間を守りましょう」と言われても、
きっと聞きませんよね。

この教材は、スーッと流すと
「帰宅時間を守らないとたくさんの人に心配をかける」
という結論になってしまいます。

しかし、それはいまひとつのまとめと言えます。

2人の思いを無視しているからです。

先生やお家の人の立場で考えるのはもちろん大切ですが、
だいきとゆうや、2人の立場でも考えることで、
多面的・多角的な見方を養うことができます。

立場を限定せずに考えましょうね!

silhouette of man standing on hill during starry night

3 導入

T:教師 C:子ども

T:「ちゃんとする」ってどういうことですか?
C:宿題を毎日する。
C:ろうかを歩く。

T:「ちゃんとする」とどんないいことがあるの?
C:自分が困らない。
C:怒られない。

T:困らないのは自分だけなのかな?
C:うーん。

T:では今日は「ちゃんとする」とどんないいことがあるのか、考えていきましょう。

4 発問

・2人は「悪い子」だろうか。
・「もっと調べたかったから」のあとには、どんな言葉が続くだろう。
・もし、6時を過ぎても、立派な地図が完成したら、怒られないのだろうか。

・2人は遊びではなく、調べ学習で遅くなったのだから、悪くはないのではないか。
・遊んでいて6時を過ぎたときと、調べ学習で6時を過ぎたとき、悪いのはどちらだろう。
・2人は真面目だろうか。

・この話で喜んでいるのはだれだろう。
・2人は何時までなら大丈夫と思っていたのだろう。

5 まとめ

「ちゃんとする」と安心で安全

このことが、子どもの言葉で表現できるといいですね!

はい、ということで今日は
『3年「もっと調べたかったから」【節度、節制】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

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例 : はしの上のおおかみ

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