こんにちは。
今日は『6年「心づかいと思いやり」【親切、思いやり】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
「親切にしましょう」って子どもの頃から
よく言われましたよね。
困っている人を助けるとか
力を貸してあげるとか
その対象はお年寄りだったり子どもだったり
身近な人だったりと、いろいろです。
親切にすると、相手は当然喜びますよね。
じゃあ相手が喜んで、
自分は苦しい、もしくは悲しい気持ちになる行動は
親切と呼べるのでしょうか。
親切にしたら、
自分はどんな気持ちになるのでしょうか。
親切という当たり前にわかっていることを
改めて聞かれると、「あれ?」となりますよね。
さらに、親切と一口に言っても
いろんな親切があるのだろうか?
と考えたくなります。
これが、道徳の面白さです。
そして、これが多角的な考え方です。
今日は、親切について教材を使って考えてみましょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
B 主として人との関わりに関すること
「親切、思いやり」
5・6年の目標・・・・
誰に対しても思いやりの心をもち、相手の立場に立って親切にすること。
6年生「心づかいと思いやり」(日本文教出版)
詩「行為の意味」
<こころ>は見えない。けれど<こころづかい>は見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為だから
<思い>は見えない。けれど<思いやり>はだれにでも見える
それも 人に対する積極的な行為だから
あたたかい心があたたかい行為になり
やさしい思いがやさしい行為になるとき
<心>も<思い>も 初めて美しく生きる
それは人が人として生きることだ
2 内容項目と教材
挿絵がなく、見開き2ページで完結する文字だけの教材です。
簡単なようで、こういった想像力をふくらませる教材が、実は一番むずかしいですよね。
この詩で思い出すのは、2011年3月11日。
東日本大震災が起きて、起業がテレビCMを軒並み辞退しました。
繰り返し流れたのは、ACのCMでした。
今回の教材をもとにしたCMです。
文字の教材だけでイメージがつきにくいと感じたならば、この動画を補助教材として見せるのもよいでしょう。
では授業はどうやって組み立てればいいのでしょうか?
ズバリ「ヘリクツをこねる」ようにしましょう。
子どもにとにかくヘリクツを言うのです。
・「心配する」だけでは、相手のことを大切にしていることにならないのか。
・相手のことを気にしない人より、気にする「こころ」をもっている人の方がましではないか。
なぜ「思い」だけでは不十分なのか。
3 導入
「親切ってどういうこと?」と聞きます。
きっと、
○~してくれること
○~してあげること
と、行為を中心にした発言が多いことでしょう。
親切=なにかをする、という行為でとらえることは
当たり前だからです。
その後、「なにもしない親切ってあるのかな?」と
問い、子どもの「うーん」を意図的に作ります。
「本当の親切を、みんなで考えていきましょう。」と言って、
教材に入ると、バッチリですね。
4 発問
・「思い」だけではなぜだめなのか。
・「こころ」だけではだめなのか。
・相手のことを心配しない人より、心配する人の方がいいのではないか。
5 まとめ
・相手の幸せを思って行動することが、本当の思いやり。
はい、ということで今日は
『6年「心づかいと思いやり」【親切、思いやり】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!
また明日もお楽しみに。
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