4年

4年「決めつけないで」【公正、公平、社会正義】の指導案はこうする!

公正、公平、社会正義
people listening to a person in a stage

こんにちは。
今日は『4年「決めつけないで」【公正、公平、社会正義】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

公正と公平って、よく似た言葉ですよね。
ざっくりと同じ意味で捉えていて、違いなんて意識したことはない。
そんな人がほとんどでしょう。
公正、公平って平等ってこと。
つまりは差別をしてはいけないということ。
このあたりの理解で、日常生活は困りません。

しかし、これが道徳の授業をするという立場になったら、
もう少し深く理解しておかなければならないような気がします。
今日は、公正と公平の違いついて、考えてみましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

C 主として集団や社会との関わりに関すること
「公正、公平、社会正義」
3・4年の目標・・・・誰に対しても分け隔てをせず、公正、公平な態度で接すること。

4年生「決めつけないで」(日本文教出版)

あらすじ
毎年6月に行われる学習発表会。
話す時に言葉につまって、あまり人前で話をすることがないちさとさんが主役をやりたいそううだ。
わたしとよう子は、「主役は無理だよね。」と言い合った。

その日の放課後、教室で台本を声に出して読んで練習しているちさとさんを見た。
ひたいに汗をにじませて何度も練習する様子を、わたしはじっと見ていた。

次の日、役を決める話し合い。ちさとさんが立候補した。
教室に驚きとともに「無理だよ。」という声があがった。
しかしわたしはみんなに言った。
「わたしはちさとさんが一生懸命練習していたことを知っています。ぜひ主役をやってほしいです。」

げきの練習が始まって何日かたちました。
ちさとさんがセリフをすらすら言えるようになりました。
最初は絶対に無理と思っていたみんなも、「これなら大丈夫。」と思えるようになりました。
わたしは、ちさとさんをすいせんしてよかったと思いました。
men's black blazer

2 内容項目と教材

①「公正、公平」のちがい

公正と公平について、それぞれ意味を調べてみます。

公正・・・かたよりがなく正当なこと。はっきりいていて正しいこと。
公平・・・判断・行動に当たり、いずれにもかたよらず、えこひいきしないこと。
社会正義・・・人間が社会生活を営む上で、正しいとされる道理。

なんだか、どれもに似たような意味ですね。簡単に言うと、公正+公平=社会正義ということです。

また、「公正、公平、社会正義」の内容項目では大切にしてほしい授業のポイントがあります。

それは、1つの立場に限定して考えないこと。

「わたし」やよう子の立場で見るちさとを考えたくなりますが、それだけでは不十分です。
ちさとの立場や、クラスの友達、先生、ちさとの両親など、教科書に出てきていない人物も登場させ、多くの視点で考えられるようにしましょう。

それが道徳で求められる「多面的・多角的な見方」なのです。

②ゼロベースで考える

「公正、公平」の考えのように、ゼロベースで考えてみましょう。
「そもそも論」で偏見をとっぱらって考えてみるということです。

そもそも、「わたし」やよう子の『ちさとには主役は無理』という考えは、間違っているのでしょうか?
ちさとは、話す時に詰まる、人前であまり話をしない、という特徴があります。
うまくしゃべれなかったという姿は、同じクラスの2人はきっと何度も見てきているのでしょう。

ならば、劇の主役なんていう、人前でたくさんのことをしゃべる役は難しいだろう、と思うのは当然の流れではないでしょうか。

決して2人の考えがまちがっているわけではありません。
まちがっているのは、思考の幅です。

2人が「ちさとが主役に向いているか」という話題になったのは、ちさとが主役をやりたいと言っているようだ、ということから始まったことです。
すると、これまでのちさとの姿を見て、能力を勝手に決めて、「無理だ」と結論づけています。

でも、なぜ話をすることが苦手なのに、主役をやりたいのだろう?ということには考えが及んでいません。
・苦手な自分を克服したい
・話すのが最近苦手ではなくなってきている
・勇気を出してチャレンジしたい
・考えた末の結論かもしれない

「わたし」とよう子は、上記のような前向きな見方をちさとに対してしていない、思考の幅が問題なのです。

話をすることが苦手、というのはきっと本人が一番わかっていることでしょう。
それでも「やりたい」と言っているのには、なにか理由があるかもしれない。
この「〜かもしれない」が、『公正、公平』の考えでは大切なのです。

「〜かもしれない」は魔法のコトバです。
相手のイメージを決めつけず、新しい見方を常にもたらしてくれます。
だから、相手に対する見方を、これまでの行動や印象で決めつけず、「〜かもしれない」と考えることが大切なのです。

3 導入

T:教師 C:子ども

T:友達のいいところを言えますか?
C:言える。◯◯◯

T:では友達の苦手なところは言えますか?
C:◯◯◯

T:それは、本当に友達の苦手なところでしょうか?
勝手に決めつけていることはないですか?
C:うーん・・・・

T:今日は、友達の「イメージ」について考えていきましょう。

4 発問

・題名「決めつけないで」の後には、どんな言葉が続くだろう。
・「わたし」とよう子の考えは間違っているのだろうか。
・ちさとはなぜ、主役に立候補したのだろう。

・初めから決めつけることは、絶対にダメなのだろうか。
・決めつけないために、大切な考えはなんだろう。
・この話で喜んでいるのはだれだろう。

・最初の「わたし」と最後の「わたし」は何が違うだろうか。

5 まとめ

「〜かもしれない」と相手に対して考える。
勝手なイメージで人を決めつけない。

すると、相手の本当のよさが見えてくる。

こんなポイントを押さえてまとめができるといいですね!

はい、ということで今日は
『4年「決めつけないで」【公正、公平、社会正義】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

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例 : はしの上のおおかみ

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