4年

4年「遠足の朝」【善悪の判断、自律、自由と責任】の指導案はこうする!

善悪の判断、自律、自由と責任
picnic basket on table

こんにちは。
今日は『4年「遠足の朝」【善悪の判断】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

今回の内容項目は、
Aの視点「善悪の判断、自律、自由と責任」です。

な、長い・・・。
そして難しそう・・・。

大丈夫です。
この項目は、3つに分けると
理解が早いです。
①善悪の判断
②自律
③自由と責任

この3つのうち、
どれかに必ず重点が置かれます。

今回の教材の重点はなにか、
それが決まれば、
8割は授業計画ができたも同然です!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

A 主として自分自身に関すること
「善悪の判断、自律、自由と責任」
3・4年の目標・・・・正しいと判断したことは、自信をもって行うこと。

4年生「遠足の朝」(日本文教出版)

あらすじ
遠足のグループを決めるときのこと。
わたしは気になっていた。
なおみさんが、仲良しのゆきさん、あやかさん、ちかさん、やすよさんの4人から仲間はずれにされていたのだ。
わたしは、(これではいけない。)と思い、なおみさんをわたしのグループにいれようと思ったのだ。
でも、その前にことちゃん、れなちゃんに相談しよう。2人は、なおみさんをグループに入れることをいやがるかもしれないから。すると2人は、「いいよ」と言ってくれました。
なおみさんに声をかけると、「うん。」と答えました。
先生は、その様子を見て、やさしくうなずいてくださっていました。

遠足の朝、なおみさんが学校に来るかわたしは心配でした。
4人に仲間外れにされたことを気にしているんじゃないかと思いました。
そのとき、なおみさんが元気よく教室へ入ってきました。
Brooklyn book near brown hat on textile

2 内容項目と教材

「善悪の判断、自律、自由と責任」は、次の3つに分けて考えます。

①善悪の判断
②自律
③自由と責任

それぞれ、似ていますが解釈が異なるので、
今回授業をする教材が、①~③のどれに当たるかを考える必要があります。

「遠足の朝」は、①善悪の判断になります。

「わたし」が勇気を出してなおみさんを誘った場面が授業の核となりますね。

・「わたし」はなぜ、なおみさんを誘ったのでしょうか。
・「わたし」は、(このまま)だとどんな状況になると想像したのでしょうか。

①なおみさんを心配したから誘ったのでしょう。
②4人から仲間はずれにされたなおみさんの気持ちを想像したからでしょう。

しかし、なおみさんの気持ちに焦点を当てるのはやめましょう。
なぜなら、それはちがう内容項目だからです。
①は「親切、思いやり」「友情、信頼」
②は「相互理解、寛容」

多面的・多角的な見方をする上で大切な視点ですし、全く触れないのもおかしいです。
子どもからの発言は拾い上げましょう。

しかし、今回の内容項目は『善悪の判断、自律、自由と責任』です。

つまり、「なおみの仲間はずれにされた悲しい気持ち」ではなく、「わたし」がなおみをグループに入れたのはどういった心がもとになっているか、を考えるのです。

なおみではなく、「わたし」の心に焦点を当てましょう。

「わたし」の心に焦点を当てることさえ気をつければ、授業の核がブレることはありません。

では、「わたし」はなぜなおみを誘ったのでしょう。
その前段階として、なぜなおみの様子が気になったのでしょう。

特別に気にしていなければ、なおみの様子に気づかなかったでしょう。
「わたし」は、友達の様子に気を配ることができていたのかもしれません。
もしくは、「あれ?なんかおかしいな。」という違和感をもつことができたのかもしれません。

いずれにしろ、友達に対して関心が高いからできることですね。

 

また、「わたし」のグループになおみが入ったことで、遠足のグループは解決しましたが、なおみさんが4人に仲間はずれにされたことは解決していません。

モヤモヤする結末なので、そのモヤモヤをあえて考えてみる問題にしてみましょう。
教材に書かれていないことなので、子どもは生活経験をもとに想像して意見を言ってくるでしょう。
それこそが、子どもの本音であり、建前でない意見です。

3 導入

T:教師 C:子ども

T:正しいと思ったことを、いつでも言ったり行動したりできますか?
C:はい!

T:できる人?
C:(きっとほとんど手が上がります)

T:じゃあ、友達が一人ぼっちでいたら、みんな声をかけられますか?
C:うーん。仲がいいかによる。

T:あれ? 一人ぼっちの友達に声をかけることは正しいのに、みんなはできない?

今日は、正しいことをするときに大切な心について考えていきましょう。

white and brown wicker basket with white textile

4 発問

・なおみさんが「わたし」のグループに入ることを断ったら、わたしの優しさはムダなのだろうか。
・もし、ことちゃんとれなちゃんが「なおみさんをグループに入れることはいや」と言ったら、わたしはどうしただろうか。
・「わたし」のグループになおみさんが入ることは、4人に仲間はずれにされたことと関係ないから、問題は解決していないのではないか。

・「わたし」は、グループに入れてあげるよりも、4人に「どうしてグループに入れないの?」と言うほうが、なおみさんのためになるのではないか。
・「わたし」は先生にほめられたいから、なおみさんを誘ったのだろうか。
・なおみさんを仲間外れにした4人と、なおみさんを仲間に入れた4人、どちらのグループが遠足を楽しんでいるだろうか。

・なおみさんは、本当は「わたし」のグループに入りたくなかったのではないか。
・遠足の次の日の朝、なおみさんは学校に来るだろうか。
・この話の「いじめの種」はどこにあるだろう。

・もし「わたし」のグループがもう4人になっていたら、「わたし」はどうしただろうか。

5 まとめ

・正しいと思ったことをするかどうかは、状況や場所、相手の様子を考えて決める。
・いいと思ったことは、一人でもやることで、助かる人がいる。

このようなことが、子どもの言葉でまとめられるといいですね!

はい、ということで今日は
『4年「遠足の朝」【善悪の判断、自律、自由と責任】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

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