5年

5年「ソフトボールに恩返しを」【感謝】の指導案はこうする!

感謝、ソフトボール

こんにちは。
今日は『5年「ソフトボールに恩返しを」【感謝】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

「感謝」は一見シンプルですが、
奥の深い内容項目です。

ただ単に「ありがとう」というだけでは
行動だけで心が伴わず、
むなしいものになってしまうからです。

では、心のこもった感謝とはなんでしょうか。

今日は、「感謝」について考えましょう!

では、解説です!

順番に解説します。

もくじ
  1. 1 教材について
  2. 2 内容項目と教材
  3. 3 導入
  4. 4 発問
  5. 5 まとめ

1 教材について

5年生「ソフトボールに恩返しを-上野由岐子」(日本文教出版)

B 主として人との関わりに関すること
「感謝」
5・6年の目標・・・・
日々の生活が家族や過去からの多くの人々の支え合いや助け合いで
成り立っていることに感謝し、それに応えること。

「ソフトボールに感謝をー上野由岐子ー」あらすじ

2008年北京オリンピックで金メダルを獲得した、
女子ソフトボール日本代表のエース、上野選手。

上野選手は、次のオリンピックから
ソフトボールが正式種目から外れたことで
大切なものを失った感覚におちいった。

すると監督が、「これからはソフトボールに恩返しをしなさい」
と一言、上野選手に言いました。

上野選手は、その一言でこれまで支えてくれてきた人のことを
思い出します。

練習道具を作ってくれた父。
入院した自分を毎日お見舞いにきてくれた母。
心配して遠くまでお見舞いにきてくれた仲間。

これまでを思い返し、上野選手は心を落ち着ける。

コーチの資格を取り、後輩に教えたり、
ソフトボールを広める活動をする。

上野選手だけでなく、上野選手が教えた選手が
活躍を続けている。

2 内容項目と教材

・2020東京オリンピックが開催されることを見越して
配当された教材ですね。
内容もオリンピックについて触れられています。

・残念ながら来年に延期になりましたが、
教材を通して「感謝」について
考えることには変わりありません。

・この内容項目は、
簡単なようで『陥りやすい間違い』があります。
それは、「子どもに感謝する心を教えないといけない!」と
教師が思うことです。

・「感謝しなさい!」と言われると、
一応「ありがとう」と子どもは言うでしょう。
しかし、それは心がこもっておらず、
ただ言っただけです。

・心のこもっていないお礼は、
虚礼(きょれい)といってニセモノの行為です。

・子どもが心のこもっていない「ありがとう」を
連発していていいのでしょうか。
なんだかちがう気がしますよね。

・この「なんだかちがう気がする」が
道徳の教材研究の始まりなのです。

・教材を見てみましょう。
ソフトボールの上野選手は、
子どもはピンとこない人が多いでしょう。
なぜなら2008年は、
5年生は全員生まれていません。

・2008年北京オリンピックの
金メダルの瞬間を映像で見せると、
より具体的に上野選手のことをイメージできるはずです。

・大切なことは、
①上野選手が監督の言葉を聞き、
②自分のこれまでの経験を振り返り、
③支えてくれた人に気付き、
④感謝の心を伝える
ということです。

・ここから、子どもが自分の生活に生きることを
抽出するのです。
結論は、きっかけは個人個人ちがうので、
③④を実感することでしょう。

・③支えてくれた人に気付く、
④感謝の心を伝える、
この2つが授業の核となります。

・授業の核がわかれば、
子どもが多面的・多角的な視点で
多様な意見を言っても、
ぶれることはなくなります。
それどころか、「なるほど、そういう考えもあるね!」と
余裕をもって子どもの意見を聞けます。

・③支えてくれる人に気付くと、
人は言われなくても④感謝の心をもつようになります。

・だから、「支えてくれる人に感謝をしましょう」ではなく
「支えてくれる人は、身の回りにどんな人がいるかな」と
気付けるような問いかけだけで十分なのです。

3 導入

・「『ありがとう』ってどんな時に言いますか?」と聞きます。
多くの場面を想像するでしょう。
☆人が○○をしてくれたとき
☆○○をもらったとき
☆人を助けたとき
『ありがとう』の言葉を皮切りに、感謝について考えます。

・その後、「『ありがとう』の反対の言葉はなんでしょう?」と問います。
答えを言うと、『当たり前』です。
『ありがとう』は漢字で書くと『有り難う』
有ることが難しいことに対して
感謝を伝えることだから、『ありがとう』なのです。
つまり、『ありがとう』の反対は
有ることが難しくない状態なので『当たり前』です。

・この『ありがとう』と『当たり前』の話を導入でしておくと、
教材の中の『有り難う』を探し始めます。
そのために、この導入を行います。

4 発問

・ソフトボールが正式種目でなくなって、つらいのは上野選手だけだろうか。
・上野選手は「ありがとう」とは言っていないから、感謝していないのではないか。
・「ソフトボールに恩返し」ではなく
「ソフトボールに関わっている人に恩返し」をしているので、
監督が言ったこととはちがうのではないか。

・監督に言われなかったら、上野選手は恩返しをしなかったのだろうか。
・上野選手の得意なこと、苦手なことはなんだろう。
・ソフトボールは、上野選手に感謝しているのだろうか。

・上野選手のいるチームは、いいチームだろうか。
・東京オリンピックで正式種目にならなかったら、
上野選手の恩返しはムダになったのだろうか。
・上野選手は、恩返しをしてソフトボールに対する思いは、
変わらないだろうか、大きくなっただろうか。

5 まとめ

・「気付く」ことと「感謝の心をもつ」
この2つが子どもらしい言葉で表現できればOKです。

・まとめの段階で
「感謝しましょう」「感謝を行動で表わしましょう」なんて
わざわざ言う必要はありません。

・「気付いた」段階で、何かをしたい、伝えたいという思いは
自然と沸いてくるからです。
これを人が持って生まれてきた「良心」といいます。

・子どもの良心を信じて、まとめは深入りしすぎないようにしましょう!

はい、ということで今日は
『5年「ソフトボールに恩返しを」【感謝】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!