こんにちは。
今日は『4年「ブラジルからの転入生」【友情、信頼】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
■道徳の授業を極めたい!
■「友情、信頼」の授業がうまくなりたい。
■「ブラジルからの転入生」の研究授業がある。
この記事を読むとこんなことがゲットできます。
■道徳の授業の作り方
■発問の広げ方
■「ブラジルからの転入生」の授業の流れ
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
B 主として人との関わりに関すること
「友情、信頼」
3・4年の目標・・・・友達と互いに理解し、信頼し、助け合うこと。
4年生「ブラジルからの転入生」(光文書院)
ブラジルから来た転入生のセルシオ。
サッカーがきっと上手だろうから、ぼくたちのクラスは強くなる!とひろしは喜んでいた。しかし、セルシオはサッカーが本当に苦手だった。
「がっかりさせるなよ。ブラジルからきたのにサッカーが下手だなんて。」
のり子がひろしに言ってきた。
「かわいそうよ。日本の国技のすもうが、ひろしは強いの?」
それを聞いてひろしははっとした。
セルシオくんは運動は苦手だったが、とても明るい子だった。いつも「オハヨウゴザイマス!」と明るく教室に入ってくる。
ぼくはセルシオくんとよい友だちになれそうな気がした。
2 内容項目と教材
Cの視点「国際理解、国際親善」の要素も大きく入っている教材ですね。
ズバリ、この教材で大切なことは、
「相手のことを思い込みで決めつけない」ということです。
ひろしは、ブラジルからきた、という理由だけでセルシオくんが
「サッカーが得意だ」と思い込んで決めつけていました。
そう思い込むと、相手に勝手に期待をしてしまいます。
セルシオくんが「サッカーウマクナイ。」と言っても聞く耳をもちません。
そりゃそうです。
相手の気持ちや実際の姿は関係なく、思い込んでしまっているのですから。
そして、実際はセルシオくんが本当に苦手で、うまくないことがわかります。
ひろしはその姿を見てがっかりしています。
つまり、勝手に期待して、勝手にがっかりしたのです。
セルシオくんからしたら、たまったものではないですよね。
異国の地で、勝手に思い込みでイメージを決められ、
勝手にがっかりされたのです。
悲しい気持ちになっても、仕方がないでしょう。
思い込みは自分で気が付かない
これは教材の話なのでサッカーという例ですが、
ひろしのような「思い込み」は意外と誰しもやってしまっています。
・◯◯さんは算数が苦手だから、この問題もわからないだろう。
・昨日、悪口を言われたから今日も言われるだろう。
・約束をいつも破るから、今回も約束を守らないにちがいない。
どうでしょう。
こうやって「思い込み」の切り口を変えると、意外と当てはまる人は多いんじゃないでしょうか。
思い込みの全てが悪いわけではありません。
上の例では、下2つはよい人間関係のために
必要な思い込みである可能性も高いからです。
ここから学ぶことは、「人のことを考えるために謙虚さが必要」ということです。
「〜にちがいない」と考えるのではなく、
「〜かもしれない」と思って接することが大切です。
のり子のようなビシッと言ってくれる人はなかなか現実にはいません。
自分の中に「のり子」のような存在を作りたいですね。
3 導入
T:教師 C:子ども
T:友達と接する時に大事なことはなんでしょう。
C:優しくする。
C:悪口を言わない
T:なるほど。今日は、「友達と接する時に大切なこと」について考えましょう。
4 発問
・セルシオくんは怒っていないのだろうか。
・ひろしは悪いことをしたのだろうか。
・思い込みであっても、サッカーに誘ったのはいいことではないか。
・セルシオくんとひろしは、なぜ仲良くなれるのだろうか。
・のり子は思い込みをしていなかったのだろうか。
5 まとめ
人のことを考えるために謙虚さが必要
このことが子どもの言葉でまとめられるといいですね!
はい、ということで今日は
『4年「ブラジルからの転入生」【友情、信頼】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!
また明日もお楽しみに。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
このブログでは、道徳の教材解説をしています。 ほとんどの教材を解説しているので、 日々の授業や研究授業のときに使ってください。
トップページの検索で「教材名」を入れるだけで、その記事にジャンプできます。
例 : はしの上のおおかみ
「この記事の解説がない!」という場合は、お知らせください。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
