5年

5年「知らない間のできごと」【友情、信頼】の指導案はこうする!

友情、信頼

こんにちは。
今日は『5年「知らない間のできごと」【友情、信頼】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

「友情、信頼」は、道徳科といえば!
というぐらい、代名詞の内容項目です。

「正直、誠実」
「親切、思いやり」
「友情、信頼」
この3つは、道徳の王道の内容項目
といっても過言ではないでしょう。

この「友情、信頼」の教材を
骨太に授業できると、
授業スキルが高まります。

そんな王道の「友情、信頼」について
今日は考えていきましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

B 主として人との関わりに関すること
「友情、信頼」
5・6年の目標・・・友達と互いに信頼し、学び合って友情を深め、異性についても理解しながら、人間関係を築いていくこと。

5年生「知らない間のできごと」(日本文教出版)

あらすじ

あゆみは、転校初日、みかに「仲良くなりたいからメールアドレスを教えて。」と言われた。
携帯電話を持っていなかったあゆみは、家の電話番号を教えた。

次の日、教室に入るとみんなの視線が自分に向けられていた。
聞いてみると「前の学校で仲間外れにされて、転校してきたって本当なの?」と言われた。
驚いた私は、帰りの会で「根も葉もないことをメールで流してとても悲しいです。」
家に帰ると、電話が鳴った。

対してみかは、転校してきたあゆみの「マンガが好き」という自己紹介で仲良くなれそうだと思い、メールアドレスを聞いた。
でも、あゆみは携帯電話を持っていないそうだ。
携帯を持っていないということは、友達があまりいなかったのではないか。
友達にメールを送った。「今度の転校生、携帯を持っていないって。友達あまりいないみたい。すいそくだけど。」

次の日、みんながあゆみのことを噂していることに気づいた。
聞くと、私のメールが原因のようだった。

みかは、あゆみに電話をかけた。

2 内容項目と教材

以前開設した「すれちがい」の教材と近い雰囲気の教材ですね。

「すれちがい」は『相互理解、寛容』、「知らない間のできごと」は『友情、信頼』ですが、
この2つの教材に共通する心を考えてみるのは、面白い活動ですね。

教材を越えて共通する心は何かを考えることで、1つの教材だけでは見えなかったものが見えてきます。

また、同じ内容項目の「古いバケツ」のまとめを導入で使いましょう。
そうすることで、単発で終わりがちな道徳の学習が積み上がっていくものになります。

 

この教材のポイントは、みかが勝手な推測で「(あゆみは)友達いないみたい」とメールを送ったことです。

詳しくは書かれていない分、深く考えることが必要です。

みかは、なぜこんなメールを送ったのでしょうか?
言葉足らずなので誤解を招く文章です。
噂に尾ひれがついて、次の日に情報がねじれて噂になるのは必至でしょう。

みかの行動だけを取り上げると、
「みかはいけないことをした」となり、
「勝手に人のことを推測・憶測で判断してはないけない」となり、
メディアリテラシーの話とも絡めて、
「人にメールなどを送るときは、よく考えて送ろう」という結論になるでしょう。

しかし、これだけでは不十分です。

みかの行動だけを切り取っては、みかの真意に気づけないからです。
それに、「人にメールなどを送るときは、よく考えて送ろう」というまとめは、子どもはすでに知っています。
45分かけて、知っていることを確認する授業ほど、つまらないものはありません。

ここで立ち止まって考えてみましょう。

みかはなぜ、「友達いないみたい。」とメールを送ったのでしょう。

①友達がいないみたいだから、ひとりぼっちみたい。何か原因があるだろうから、私たちも友達になるのはやめておこう。
②友達がいないみたいだからかわいそう。さみしい思いをさせないために、早く友達になろう。

①と②では、大きくちがいます。

①は関わらないようにしようという気持ちから、友情を築くつもりはありません。
②は、友情を作り上げようという相手のことを思いやる気持ちが感じられます。

果たして、みかは①②どちらの気持ちで送ったのでしょうか。
まずはこの二択で聞いてみるのは、立場を明確にする上でいいですね。

きっとこう聞くと、②と答える子が多いでしょうが、第一印象では①と答える子が多いはずです。

なぜ、このズレが起きるのかも考えてみたいですね。

①②いずれにしても、顔の見えない相手とコミュニケーションをとるには、
誤解のないように細かく情報や思っていることを伝える必要があるのです。

メディアリテラシー(ネットマナー)の観点で、1つ押さえることができますね。

 

また、あゆみは帰りの会でみんなの前で「やめて」と言いました。
みかは、「私のせいだ」と自覚し、あゆみに電話をかけました。

いずれも、自然な流れで描かれていますが、なかなかできることではありません。

なぜ、2人はこのような行動ができたのでしょうか。
2人に共通する心はあるのでしょうか。

ここも、立ち止まって考えてみたいところですね。

3 導入

T:教師 C:子ども

T:前回「古いバケツ」で、友情について考えました。どんなまとめがでましたか?
C:相手を思いやる心が大切。
C:相手を知るために話すことが大切。

T:なるほど。それはどんな時でも同じですか?
C:同じだと思う。

T:今日はネット上での友達とのやりとりをとおして、友情について考えましょう。

4 発問

・あゆみは、なぜ勇気を出してみんなの前で「やめて」と言えたのだろう。
・あゆみとみか、なにがちがうのだろう。
・あゆみとみか、どちらと友達になりたいか。

・みかは、「友達いないみたい。」と送ったのは、どんな気持ちからだろうか。
・みかは、あゆみのことが嫌になったから、メールを送ったのだろうか。
・みかとあゆみの電話のあと、2人は仲良くなれるだろうか。

・あゆみが帰りの会で言わなかったら、みかは電話をしなかっただろうか。
・みかは、「自分のせいではない」と思ってもおかしくないのに、なぜ「自分のせいだ」と思ったのだろう。
・噂が広がったのはみかが悪いわけではないから、謝る必要はないのではないか。

5 まとめ

・勝手に判断した情報を他の人に教えない。
・メールなどで連絡するときには、よく考えて文章を打つ。

といったネットマナーのようなまとめになりがちですが、できればそれ以外のまとめがいいですね。

例えば、
○相手の気持ちを想像して、発言したり行動したりすることが大切。
○いやなこと、ダメなこと、謝るべきことも、きちんと言えるのが本当の友達。
○友達との間にあるのは信頼関係。

こういったまとめにすると、道徳の授業として引き締まりますね!

はい、ということで今日は
『5年「知らない間のできごと」【友情、信頼】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

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