2年

2年「ぐみの木と小鳥」【親切】の指導案はこうする!

親切、思いやり

こんにちは。
今日は『2年「ぐみの木と小鳥」【親切】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

今回の教材は、定番教材です!

定番教材は、これまで数々の実践がなされてきているのが特徴です。

多くの実践がされるほど、
多くの切り口や見方があるということです。

定番教材を、わたしなりの切り口で解説します。

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

B 主として人との関わりに関すること
「親切、思いやり」
1・2年の目標・・・・身近にいる人に温かい心で接し、親切にすること。

2年生「ぐみの木と小鳥」(日本文教出版)

あらすじ

小鳥が、ぐみの木に言われます。
友達のりすが姿を見せないので心配していると。

小鳥は、ぐみの実をもってリスのところへ行きます。
リスは、病気でした。
小鳥の持ってきたぐみを食べて、力が出てきました。

ある日、あらしがきましたが、小鳥はあらしの中もぐみを運びます。

リスは元気になりました。
ぐみの木は、それを聞いて、「ご親切は、いつまでも忘れません。」と言って喜びました。


2 内容項目と教材

小鳥が、自分の身を犠牲にしてまで親切にする、いいお話ですね。

表面だけさらっと流すと、「人のために、どんなときでも親切にしましょう。」という結論になってしまいます。

しかし、本当にその結論は合っているのでしょうか?
どんなときでも親切にしなければならないのでしょうか。

例えば、自分が足をけがしているときでも、困っている人の荷物は持ってあげないといけないのでしょうか。
算数の問題がわからなくて一生懸命考えている途中でも、友達の国語の問題を教えてあげないといけないのでしょうか。

いつでも自己犠牲を強いるようなまとめは、うわっつらだけの浅いまとめです。
もっと言うと、そんな結論は45分の授業を受けなくても、子どもたちは知っているし、ただの確認の授業になります。

それだと、道徳は面白くないですよね。

わかりきったことを聞いて、子どもも授業者もシラけている姿が目に浮かびます。

そうではなく、この「ぐみの木と小鳥」は、『親切、思いやり』のという重点内容項目の3つ目の教材なので、深く掘り下げていきたいところです。

リスは、見ず知らずの小鳥に親切にされて、嬉しかったのでしょうか?
ぐみの木は、なぜ小鳥に任せたのでしょうか。
小鳥が、「お手伝いをする」と決意した決め手はなんでしょうか。
小鳥はなぜ、たまたま寄っただけのぐみの木とリスという、自分には関係のない友人の関係に、嵐の中捨て身で手伝うという無茶な行動をしたのでしょうか。

どうでしょう。

それぞれ、答えられるでしょうか?

発問としてもいいですが、やや難しいので、教師が背景を考える視点としてもっておきましょう。

子どもと考えたいのは、

小鳥が運んだものはなんだろう?

という点です。

もちろん、ぐみの実を運んだのですが、聞いているのはそうではありません。

ぐみの木の心が、その実には詰まっているはずです。

では、ぐみの木のどんな心でしょうか?
思いやり? 心配する心? 優しさ?
早く遊びに来てねという気持ち?

子どもの言葉で、ぜひ聞いてみたいところです。

さらに、この発問をより浮かび上がらせるために、対比をしましょう。

☆小鳥は、ぐみの実よりも、どんぐりの木さんに頼んでどんぐりの実をリスに持っていったほうが、ぐみの木の心も伝わるし、好きなどんぐりだし、リスはもっと喜ぶのではないか。

ややこしいですが、つまりはリスはぐみの実はイヤイヤ食べているのではないか?

ということです。

あなたは授業者として、どちらが心が伝わると思いますか?

ぐみの実? どんぐりの実?

子どもによってはっきりと考えが分かれるでしょう。

でも、なんとなく、ぐみの実の方がぐみの木の思いが詰まっている気がします。

しかしそれは、ぐみの木の思い込みかもしれません。

リスの立場になって考えるなら、相手の好物であるどんぐりの実をあげる方が喜ぶのかもしれません。

議論が白熱しそうですね。

この議論から、「親切、思いやり」について1つポイントが見えてきます。

それは、

相手のことを思って考える親切は、どんな形でも正解。
自分勝手な親切は、相手にとって迷惑かもしれない。

ということです。

教材には書かれていませんが、リスはひょっとしたら、イヤイヤでぐみの実を食べているかもしれません。

でも、ぐみの木の思いが詰まっているから、「元気になった気がした」のです。

相手のほしいもの、相手の状態、相手の心、相手の状況、

それらを考えた末に出した親切の形は、どんな行動でも「正しい」と言えるのではないか。

そんな深いところまで、2年生最後の「親切、思いやり」の教材は考えてみたいですね!

3 導入

T:教師 C:子ども

T:親切ってどんなことですか?
C:手伝ってあげる。
C:教えてあげる。

T:親切にしたらどんな気持ちになりますか。
C:親切にされた人は、嬉しい。
C:親切にした人も嬉しい。

T:では、相手が喜ぶ親切ってどんなことを考えてすればいいですか?
C:うーん・・・

T:今日は、親切を生む心について考えていきましょう。

4 発問

・この話で、「親切」なのはだれだろう。
・この話で、よろこんでいるのはだれだろう。
・リスさんは、ぐみの実じゃなくてどんぐりの方がよろこんだのではないか。

・ぐみの実を運んだ時と、どんぐりの木に頼んで実を運んだ時、どちらがリスさんは喜ぶだろう。
・小鳥はなぜ、自分から手伝うと言ったのだろう。
・リスを心配しているのは、ぐみの木だけだろうか。

・あらしの中で、無理して行く時と、行かない時は、ぐみの木の心はどうちがうだろうか。
・あらしの中で、無理して行く時と、行かない時は、リスの心のはどうちがうだろうか。
・あらしの中で、無理して行く時と、行かない時は、小鳥の心はどうちがうだろうか。

・小鳥が運んだものはなんだろうか。
・リスが受け取ったものはなんだろうか。
・小鳥はこの後も、ぐみの実を運ぶだろうか。
(嵐の中、止めても行った小鳥なのだから、「もう大丈夫」も聞かないのではないか。)

5 まとめ

相手のことを思って考える親切は、どんな形でも正解。
自分勝手な親切は、相手にとって迷惑かもしれない。

まとめのポイントとして押さえられるといいですね!

はい、ということで今日は
『2年「ぐみの木と小鳥」【親切】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

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