3年

3年「道夫とぼく」【公正、公平】の指導案はこうする!

公正、公平、社会正義
yellow and black soccer ball

こんにちは。
今日は『3年「道夫とぼく」【公正、公平】の指導案はこうする』
このテーマで教材解説をします。

公正と公平って、よく似た言葉ですよね。
ざっくりと同じ意味で捉えていて、違いなんて意識したことはない。
そんな人がほとんどでしょう。
公正、公平って平等ってこと。
つまりは差別をしてはいけないということ。
このあたりの理解で、日常生活は困りません。

しかし、これが道徳の授業をするという立場になったら、
もう少し深く理解しておかなければならないような気がします。
今日は、公正と公平の違いついて、考えてみましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

C 主として集団や社会との関わりに関すること
「公正、公平、社会正義」
3・4年の目標・・・・誰に対しても分け隔てをせず、公正、公平な態度で接すること。

3年生「道夫とぼく」(光村図書)

あらすじ
「ぼく」は、サッカークラブに入っていてサッカーには自信がある。
休み時間にサッカーをしていると、運動の苦手な道夫が「ぼくも入れて」と声をかけてきた。
ぼくは「ゴールキーパーならいいよ。」と言った。
でも、道夫は相手チームから点をたくさん決められた。

「道夫がいると勝てないよな。」
教室に戻る途中にぼくは、研次と道夫について言い合った。
すると道夫がそれを聞いていたようで、道夫は次の日から休み時間には出てこなくなった。

6月、サッカーの得意な走太が転校してきた。
走太は言った。
「ねえ、道夫くんも誘おうよ。サッカーが好きなんだって。」
「でも道夫は下手だし、いると負けちゃうから。」
「そうなの? でもサッカー好きなんだよ。下手だからって誘わないのはどうなのかな。」
ぼくはなにも答えられなかった。
person playing soccer

2 内容項目と教材

「公平」に主軸を置いて考える

公正、公平、社会正義について、それぞれ意味を調べてみます。

公正・・・かたよりがなく正当なこと。はっきりいていて正しいこと。
公平・・・判断・行動に当たり、いずれにもかたよらず、えこひいきしないこと。
社会正義・・・人間が社会生活を営む上で、正しいとされる道理。

なんだか、どれもに似たような意味ですね。

簡単に言うと、公正+公平=社会正義 ということです。

では、この教材で中心となるものはどれでしょうか。
公正は、「はっきりしていて正しいこと」とあります。
このサッカーの場合、判断軸が2つあります。

それは、
①サッカーで勝とうとする
②みんなで仲良くサッカーをする

①サッカーで勝とうとする場合は、「ぼく」の判断が正しいことになります。
チームとして、今できる最善の策を考え、
攻撃に参加する人が少しでも上手な人の方が点が取れるので、
サッカーの苦手な道夫をキーパーに置くことが
戦略として正しいからです。

②みんなで仲良くサッカーをする場合は、
「ぼく」の判断が正しくないことになります。
勝ち負けにこだわらず、みんなが同じようにボールに触って、
プレーを楽しめるようにするためには、
道夫をキーパーにさせるべきではなかったからです。

つまり、公正の軸で授業を考えると、
どちらの判断軸かを「正しい」と決めて授業を進めなければ、話が成立しません。
判断軸がずれているんですから、議論は平行線に終わります。
それはまるで、国語が面白いか、算数が面白いかを議論するようなものです。
結論は出ませんよね。
「どっちもいい」なんて中途半端な結論を出すなら、45分もいりません。

社会正義だと、ちょっと話が重たくなりすぎます。
あくまでも、小学校の休み時間の出来事ですから、もっとライトに考えていいです。

つまり、この教材では「公平」に重きを置いて考えましょう。

公平・・・・判断・行動に当たり、いずれにもかたよらず、えこひいきしないこと。

でした。

では、この話で、えこひいきをしているのはだれでしょうか?
「ぼく」ですよね。
道夫は上手じゃないから、キーパーにしてチームに迷惑をかけないべきだと考えています。
そのため、自然と「実力の順位付け」を行ってしまっています。
「ぼく」は次のような思考をしています。

道夫よりもぼくの方がうまい

研次もぼくと同じぐらいの強さで、同じことを思っている。

走太くんは、ぼくと研次よりも上手

勝利至上主義の「ぼく」ですから、この思考は当然でしょう。
しかし、この思考自体がまさしく「えこひいき」であり、
道夫を傷つけていることになっています。

では、えこひいきをしているのは、「ぼく」だけでしょうか?
研次くんは、えこひいきをしていないのでしょうか?

「ぼく」の考えに賛同をしている研次くん。
「ぼく」と同じように思考していると言っていいでしょう。

これらの問いから、「公平」とはなにか。
「公平」に接するために大切なことはなにか、を子どもと考えていきましょう。

 

この教材の難しいポイントは、
サッカーという競技を、学校という教育の場で行っていることです。

公正の説明でも伝えましたが、
サッカーを追求しようとすると、「ぼく」の行動は正しいです。
学校教育を追求しようとすると、「ぼく」の行動はまちがっています。

学校教育の場なので、当たり前のように後者を追い求めるようになってしまいますが、
前者の考えもあることを押さえておきたいですね。

特に、サッカーが好きな子は、協力よりも勝利を追い求めるのは当然でしょう。
サッカーに限らず、子どもたちの集団生活の中では、たびたび起こるジレンマです。

「公平」とはなにか。
これから「公平」を大切にすると、どんないいことがあるか。

3年生の始まったばかりの時期に扱うこの教材で、じっくり考えたいですね。

person in white and red soccer jersey kicking soccer ball

3 導入

T:教師 C:子ども

T:サッカーは好きですか?
C:うん!
C:あんまり得意じゃないかな・・・

T:今日は、サッカーでよく起こりそうなトラブルについて考えましょう。

4 発問

・この話で喜んでいるのはだれだろう。
・サッカーに勝つことより大切なことはなんだろう。
・サッカーで勝ちたいという気持ちは、まちがっているのだろうか。

・この話で、誰と友達になりたいだろうか。
・道夫くんは、サッカーに勝ちたくないのだろうか。
・ぼくはみんなで勝つことを考えているから、ぼくの判断の方が正しいのではないか。

・走太は自分勝手ではないか。
・道夫は自分勝手ではないか。
・「ぼく」は自分勝手ではないか。

5 まとめ

自分がいいと思っても、相手がどう思うか考える。
自分の言ったことやしたことで、相手が傷つくかもしれないと考える。

このようなポイントを押さえてまとめができるといいですね!

はい、ということで今日は
『3年「道夫とぼく」【公正、公平】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

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例 : はしの上のおおかみ

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