仕事術

後輩が育つ関わり方!~気付いたらもう先輩になったあなたへ~

こんにちは。kishです。
今日は「後輩が育つ関わり方!~気付いたらもう先輩になったあなたへ~」
このテーマでお話しします。

今日の話題は、若い先生向けというより、
中堅以上の先生向けの内容です。

目次です。
①どしっと構えておくこと
②頼られた時に全力で応える。
③昔話はしない。
④ほうれんそうのおひたし
⑤フォローする
⑥いてほしかった先輩に、自分がなる。

採用者が10数年前から徐々に増加し、「気付いたら先輩になっていた」という方、いるんじゃないでしょうか。
後輩の期間が長かった人は、「もっと後輩でいたかった。」「後輩とどう関わっていいかわからない。」と一度は思ったことがあるはずです。

今は芸能界を引退した島田紳助さんが、行列のできる法律相談所にレギュラー出演していた頃、こんな話をしていました。

「先輩はある程度偉そうにしてもらわないと困るよな。
先輩が謝ったとしたら、後輩はそれより下の立場になって謝らなあかん。それが困るねん。」

そうなんです。
後輩からすると、先輩はある程度偉そうにしてもらわないと困るんです。
よかれと思って気を遣って、先輩がへりくだってばかりでは、
逆に後輩を困らせてしまっているのです。

「動かざること山の如し」というレベルまではいかないまでも、
①どしっと構えておくこと
これが大切になります。

さらに、
②頼られた時に全力で応える。
多くの場合、後輩はあなたより経験年数が少ないです。
当然、経験の多いあなたは、親切心から「○○した方がいいよ。」と伝えることもあるでしょう。

しかし、言いたいときに言っても、受け入れられることはあまりありません。
なぜなら、「聞く」心の準備が相手はできていないからです。

困った時、行き詰まった時、後輩はあなたを頼って相談をしてきます。
その時が、あなたの先輩力を発揮する時です。
相手は「聞く」ための心の準備ができているので、一言一句漏らさずに聞くでしょう。
メモをとりながら聞くこともあるでしょう。
それほどまでに困っているから、あなたを頼ってくるのです。
「全然相談しない!」
「全然分かっていない!」
と愚痴を漏らすのではなく、
頼られる時をじっと待ち、その時にあなたの全てを注いで期待に応えることができるよう、
引き出しを増やして待ちましょう。

指示と指導は違います。
指示は仕事を進める上で必要なもの。
指導は人生を進める上で必要なもの。

後輩の心に染みるタイミングを見計らわなければ、
後輩の受け入れる心の土壌ができていなければ、
「うっとしい先輩」になるだけです。


③昔話はしない。
「前の学校では○○だった。」
「○○小学校で□年勤めたから、~」
残念ですが、そんな話は誰も聞いてはくれません。
過去の栄光にとらわれて、前に進んでいないことを露呈しているだけです。

もちろん、指示や指導の参考に前任校の例を出すこともあるでしょう。
それが悪いと言っているのではありません。
「私が経験してきた学校のやり方が間違いない。」というスタンスで話す昔話は、
誰も聞いていないと言っているのです。
自分の地位を上げることを目的で話すのでしょうが、後輩はそうは受け取りません。
ただ一言。

「あっそ。だから今はどうすればいいんだよ。」

それだけです。
昔話に終始する先輩=空気読めない先輩には、ならないようにしましょう。

④ほうれんそうのおひたし
ほう(報告)れん(連絡)そう(相談)は、
社会人なら何度も聞いたことがあるフレーズだと思います。

それに加えて,Twitterのユーザーが「お・ひ・た・し」を紹介しました。
怒らない
否定しない
助ける(困りごとがあれば)
指示する

特に新人さんと接する時に有効です。
そして私は、さらにそれに加えて、

⑤フォローする
これが大切だと考えます。
怒らない、否定しないように話を聞いて、その後どう判断して動いたのか。
助けた後、どうそれを次の仕事に生かしているのか。
指示した後、その後どうなったのか。
「○○ってどうなったかな?」
「この前の□□,大丈夫だった?」
とさりげない会話をしながら、その後どうなったかをフォロー(追いかける)することが、
後輩と接する上で重要です。

④⑤を合わせると,

『ほうれん草のおひたし,フォー!』

といったところでしょうか!

いかがでしょうか。
後輩も先輩も、結局は人間です。
気にしてくれる、あなたのことを思ってくれる人を信頼するのは、
どんなに世の中が変わっても不変のことです。

⑥「こんな先輩がいてほしかった。」と思う先輩像になる。
あなたが後輩だった時、
身近にはいなかった理想的な先輩になること。
それを今こそ実現する時です。

その理想像を追求することが、
これまで教えてきてくれた多くの先輩方への恩返しになるし、
後輩にとっても頼られる先輩になるのではないでしょうか。

はい、ということで今日は、
『後輩が育つ関わり方!~気付いたらもう先輩になったあなたへ~』
というテーマでお話ししました。

「いい先輩」になって、幸せな後輩を増やしてください!