こんにちは。キッシュです。
今日は、『そのインプット、自分から?』という題でお話しします。
インプットとアウトプット、この言葉はセットで最近よく聞きます。
樺沢紫苑著「アウトプット大全」「インプット大全」は大ヒットしています。
世間がインプット・アウトプットに対して関心が高まっている証拠でしょう。
今日は特に、インプットに特化してお話しします。
目次です。
順に解説します。
1 インプットは2種類
インプットとは、そもそもどういう意味でしょうか。
もともとは、「特に、コンピューターで、情報を記憶装置へ入れること」という意味で、
コンピューター関係に使われる用語でした。
それが、人が情報を得ることのことも指し、広い意味として使われるようになってきました。
インプットと聞くと、書籍やメディアから情報を得ることが頭に浮かぶでしょうが、
実はインプットはそれだけではありません。
人から話を聞いたり、家の中や外の景色を見たりすることも、インプットなのです。
人は知らないうちに、インプットをしているのです。
インプットには2種類あります。
『無意識インプット』と『意識インプット』です。
2 無意識インプットとは
無意識インプットとは、なんでしょうか。
それは、意識しなくても入ってくる情報のことです。
朝起きて目に見えるもの、
聞き流しているテレビ・ラジオの声や映像、
他にも、仕事をする上で必ず入ってくる業務上の情報も、無意識インプットです。
この無意識インプットは、当然ですがインプットすることを意識していません。
情報を得るというインプットの行為には変わらないのですが、
大半の情報を聞き「流している」だけであり、
「受動的なインプット」だと言えます。
3 意識インプットとは
逆に、意識インプットとはなんでしょうか。
その名のとおり、意識したインプットという意味です。
・新聞を読む
・本を読む
・研修を受講する
などがこれにあたるでしょう。
自ら、意識して行動するインプットのことを指します。
「能動的なインプット」と言えるでしょう。
インプットと言っても、
無意識インプットと意識インプットの2つに分かれるのです。
4 先生はインプット過多
このブログは、先生向けに話しているので、教育業界のことをお話しします。
先生は、特に「無意識インプット」が多いです。
・悉皆(しっかい)の研修を受ける
・職員会議で各種教育や教育課程について情報を得る
・先輩の先生から授業や考え方について教わる
・授業をつくるために、指導書や参考書を読んで教材研究をする。
・子どもの雑談から情報を得る
・教育関連のニュースを知る
これらは全てと言っていいほど、
「しなければならない」、もしくは「勝手に入ってくる」インプットです。
先生という仕事は、勝手に莫大な情報が入ってくる職業ですし、
その多くの情報を処理しながら、日々の業務をこなさなければいけません。
無意識で情報をインプットされるのですから、
インプット疲れを起こしている先生もいます。
5 意識インプットは効果大
先生は無意識インプットが多いという話をしました。
しかし、効果があるのは、意識インプットです。
無意識インプットは、情報を入れられています。
意識インプットは、情報を自ら取りに行っています。
効果があるのは、当然後者です。
新聞や書籍、研修はお金を払っている場合も往々にしてあるでしょう。
人は、投資をするとその分「もったいない」という意識が働き、
内容を理解しようと集中して取り組む傾向があることが分かっています。
無意識インプットの「流し」た受け取り方とは雲泥の差ですね。
「意識インプット」を増やして、効果的なインプットをしていきましょう。
6 自己満足インプットにならない
そうはいっても、意識インプット派の人も、心配があります。
それは、「自己満足インプット」です。
情報を得るだけ得て、「勉強になった。」「内容が刺さった。」
と一言感想を述べて、終わり。
それでは、せっかくの意識インプットも、無駄になってしまいます。
インプットをした後は、行動しましょう。
具体的に、自分は何をするのか、どう行動をするのかを考えるのです。
紙に書くと、より効果的ですね。
私は、本を読んだり研修で学んだりしたら、次のようなステップを踏みます。
①気付きを整理する。(1つでよい)
②自分の現状はその気付きとどれぐらい差があるか考える。
③差を埋めるために、何をするか、考える。
1つの気付きでいいのです。
1冊の本から1つの気付きが得られれば、充分です。
1冊の本から、「全てのエキスを抽出して実践しよう」と思うと、
「自己満足インプット」となり、結局行動できずに終わってしまいます。
肩肘張らずに、1つの気付きを得て、1つの行動を考える。
それぐらいなら、紙に書かなくても頭で考えてできそうですね。
「意識インプット」に切り替え、「自己満足インプット」にならないように行動する。
あたなのインプットについて振り返ってみて、
限られた時間により多くの情報を得るためには、
どのようなインプットの方法があるか考えてみるのもいいですね。
では、また次回!