令和の教師とは

令和の教師に必要な5つのP

久しぶりの更新となりました。

ブログはやはり慣れないものです。

Youtuberマナブさんから刺激を受けて、「毎日更新」の大切さを身に染みて分かっているはずですが・・・。

このブログはワードプレスを使用して書いています。

他にもホームページでもワードプレスを使っていますが,使いこなせると便利そうですね。


さて、本日の内容です。

「今の時代を生きる教師の考え方~令和の教師は前を向け!~」です。

教師という仕事には,

不易と流行

があります。

特に教師に必要な能力で言われることが多いですね。聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

「不易」とは,変わらないもの。教師の能力でいうと,子どもを立派な人間に教え育てるという使命感や高い指導力,常に自己研鑽する向上心等でしょうか。いつの時代にも求められる,教師に必要な力です。

対して「流行」とは? これはおよそ10年に1度のペースで変わる学習指導要領の教育観に対応する力でしょう。生きる力や,言語活動。新学習指導要領では,「特別の教科 道徳」や外国語の教科化により,教える内容が増えて,さらに専門性の幅を広げることが求められました。

また,流行のものに目を向けて,本質的なよさに気付き,学校現場に取り入れることのできる能力も,ここに入ると思われます。

他にも,

教師は五者であれ

という言葉もあります。あなたは知っていますか?

その言葉のまま,教師は○者という5つの顔が必要ですよ,ということ。

①学者・・・豊富な知識が必要です。

②役者・・・時には演じることをして,子どもの前に立つことが必要です。

③易者・・・子どもの表情や様子から,実態を分析する力が必要です。

④芸者・・・一芸が必要というわけではありません。授業という業(わざ)を磨く芸者でないといけません。

⑤医者・・・時には子どもの心身のケアをすることが必要です。



私は,この5者を否定するつもりはありません。必要なものだと考えます。しかし,令和という新しい時代になった今,これからの子どもたちを育てる先生方には,私の新しい5者を提案します。

それは

5P

です。

①プロデューサー(Producer)

 教師は,授業をするのはもちろんですが,教室・授業,そして学校を子どもにとって「学びの快適空間」にすることが求められます。子どもや同僚に気を遣って,言われるがままになっていては,「先生ってなにがしたいの?」と子どもに言われたり,「何で私の教室だけ,こんなに落ち着かないんだろう。」となってしまいます。

子どもファーストで考えれば,そして忖度なしで考えれば,排除すべきもの,新しく取り入れるべきものが見えてきます。

子どものためには時に非情になる。それが,教室プロデューサーとしての役目なのです。

②パイオニア(pioneer)

 パイオニアとは開拓者のこと。これからの時代は,とにかく新しいものが乱立する時代です。今ある職業のうち半分がなくなるなんて研究結果があるほどです。

 現代に生きる子どもたちを教える教師はが,新しいものを求めずに,何ができるのでしょう。もはや,挑戦しない者は,教師ではない。そんな時代になってきているのです。書籍を読んだり,人から聞いたりしたアイディアを,自分のオリジナルで実践していく。そんなパイオニア的能力が求められます。


③パフォーマー(performer)

 この言葉を一般的にしたのは,あのEXILEだと言われています。今までダンサーとして歌手のバックにいるのが基本だった立場の人が,パフォーマーとして前に出てくるようになったのです。

 教師も,このパフォーマーの資質が必要です。私たち教師は,授業をします。または,授業をする立場にない人も,子どもと関わります。自分の一言や授業プランによって,子どもの学びや心が大きく変わるのです。ひょっとすると,あなたがかけたその一言が,子どもの一生を左右するかもしれないのです。常に教育の最前線に立っていることを自覚し,コミュニケーション力や授業の腕を磨き続ける。それは,教師として当たり前のスキルなのです。

④フィロソファー(Philosopher)

 いわゆる哲学者。子どもは未熟で,純粋です。目に見えるもの,感じたこと,出会った人,その全てに「なぜ?」「どうして?」と疑問をもちます。子どもに一番近い大人である教師は,それらの疑問に,正解は知らなくても向き合っていかなくてはなりません。

「どうして?」と質問をした時、親に「自分で考えなさい」と言われてトーンダウンした経験は,誰しも子どもの頃にあるでしょう。

 教師自身が,目の前のことに「なぜ」と疑問をもち,考えるクセをつけることで,考えることが当たり前になってきます。いつも考えている教師は,子どもにとって,心強い味方であり,模範となる大人となります。

 教師自身が哲学者となり,無知の知を自覚する

 その姿勢が,これからの正解のない時代を生きる教師の考え方なのです。


⑤プロフェッショナル(Professional)

 某国民放送の番組ではありません。

 これはシンプルです。プロとしての意識をもちましょう。

 教師は公務員です。給与をもらうから,授業をする,子どもと関わる,という考えをしてしまいがちです。しかし,

それがダメなんです。

 ものづくりやサービスの現場では,次のような順序での思考が徹底されています。

①お客様に最高の品質の製品(サービス)をお届けする

②それに見合った対価をいただく

つまり,

×①お金をもらう から ②がんばる

ではないのです。

 公務員はどうしても,この順序を理解しにくいものですが,子どもに最高の授業を提供できてこそ,対価をいただけるのです。民間企業の思考は,公務員こそ学ぶべきものが多く,これを知っている公務員は,少ないので差別化できます。

プロとして,

今日はどんな授業ができたのか。

今日はどんなスキルを身につけたのか。

今日獲得した知識は,どのように教室で生かすのか。

そんな,アウトプットを意識したインプットをしなければ,本を数十冊読んだところで意味がないのです。AZ(アウトプット前提)を意識して,プロとしての自覚をもって,日々生活をしましょう。(「インプット大全」樺沢紫苑著より引用)

今回は,これからの時代を生きる教師の考え方についてお話ししました。

ご意見など、コメント欄にてお待ちしています。

このテーマで書き切れなかったことがあるので,また次回をお楽しみに!