スキルアップ

【時短術】テストの丸付け方法

テストの丸付け

こんにちは。
今日は【時短術】として
「テストの丸付け方法」を紹介します。

休校明けは、時間がいくらあっても足りない状態になるでしょう。
少しでも時間を短縮して、子どもとゆとりをもって向き合うことができるよう、
私のテスト丸付け方法を紹介します。

【机間採点】

名付けて、机間採点(きかんさいてん)です。

①テストを配る。
②2~3分後、赤ペンを持って子どものテストを丸付けする。
③教室を端から端まで回るのを、2周以上する。
※子どもによっては早く終わる子もいるので、全て子どもの目の前で採点し、点数もつける。
④テストをやり終わった子は、先生の机の上に提出する。
⑤机間採点をある程度のところでめどをつける。
⑥先生の机の上に提出されたテストの採点をする。
※ほとんどの子が丸をつけられている。点数も。
⑦採点が終わったら、点数を名簿に記録。
⑧子どもにテスト返却。答えがある場合は、答えも配布。
⑨テストなおしを見る。
⑩テストは回収せず、子どもが持って帰る。

○メリット
・子どもはテストの結果がすぐ分かる。
・その日のうちに持って帰って家の人に見せることができる。
・1単位時間でテストの実施・採点・返却・直しまで終わる。

・100点を取りやすい。

特に「100点を取りやすい」は大きなメリットです。
先生が自分の机にやってきて、○を目の前でつけてくれるのです。
間違った問題は、当然ですが○はつきません。
なぜそうなったのか、再考します。
そして、100点を取りやすくなります。
この「100点をとった」という経験は、
子どもにとって大きな自信となります。
自分で自分をほめ、
先生にほめられ、
家でほめられます。

次も頑張ろう!と思わないわけがありません。
むしろ、「次も100点をとろう」と、細かいミスまでなくそうとして、
穴が開くほど見直しをテストの時にするようになります。

 

○デメリット
当然ですが、この方法はデメリットもあります。

・テストだけでは子どもの実力が見えにくくなる。

→テストは本来、子どもの学力をみるものです。
先生が○を付けて回っていては、先生の力も若干ですが借りることになります。
しかし、小学校は、「テストだけで成績はつけません。」
日々の学習の様子や宿題などから、子どもの学力は充分、担任は理解しています。
テストはあくまでも、学力を見る1つの指標にすぎません。
机間採点法で、
子どもに自信をもたせ、
テストの採点という仕事が残らず、
他の仕事にエネルギーを注げるというメリットを考えると、
このデメリットはあえて選択しているのです。

他にも、
・本来のテストの実施方法ではないので、中学校に行った際に困る
・先生が答えを教えていることになるのではないか
・100点を取らせることに意味があるのか
など、様々な意見をいただいたこともあります。

この机間採点は、人によって考えが分かれるところでしょう。
しかし、私は正論や正しい道ばかりを選択しているから、
先生という仕事はいつまでも仕事が減らず、
「忙しい」と日々聞かれるような仕事になってしまったと思っています。

よい会社の経営者は、
「損して儲ける」という基本的な理念をもっているそうです。

先生も同じです。
いつも正統な道を行くことは、先生という職業の性格上、子どもの前では求められることでしょう。
しかし本質を考えて、勇気をもって「やめる」ことや「リスク」を選択すること、
それが本当の『働き方改革』につながるのです。

「デメリットをあえてとって、大きな成果を得る」

この思考が、休校明けの先生という職業には、必要なのです。