特別の教科 道徳

「桃太郎」で考える道徳の授業づくり

桃太郎で道徳

こんにちは。
今日は、「桃太郎」で考える道徳の授業づくりというテーマでお話しします。

「桃太郎」の話は皆さん知っていますか?
桃から生まれた桃太郎が、犬・猿・キジを連れて鬼退治に行く
という昔話です。

この有名な話を使って、道徳の授業づくりについて考えます。
内容項目はA 主として自分自身に関すること の
希望と勇気,努力と強い意志」です。

あなたは、どんな発問をしますか?
下に読み進める前に、ご自身で考えてみると、道徳レベルがアップします。

 

 

 

 

 

考えましたか?

 

 

 

 

 

例えば、次のような発問があげられます。

・桃太郎が鬼退治に行く時、どんな気持ちだったでしょう。
・鬼を退治した時、どんな気持ちだったでしょう。
・おじいさん・おばあさんのところへ帰った時、どんなことを思ったでしょう。

これらは、特定の場面を区切って考える「場面発問」と言われるものです。
それぞれの答えを考えてみましょう。

桃太郎についての見方が、最初と最後で変わりましたか?
内容項目について、考えが変わりましたか?

ひょっとすると、これらの発問では、物語をなぞるだけで、
本質的な応えにはたどりつかないかもしれません。

では、次のような発問はどうでしょうか?

 

・桃太郎は,もし犬・サル・キジが仲間にならなかったら,鬼退治には行っただろうか。
・鬼はなぜ降参したのだろうか。
・桃太郎が得たものはなんだろう。
・鬼は幸せだったのだろうか。

これらの発問は、「え?」とちょっと立ち止まって考えないと、
なかなか意見を言いにくいものです。
実際に、どれか1つ、発問に答えてみてください。

桃太郎は、1人でも鬼退治に行ったと思いますか?

鬼はなぜ降参したと思いますか?

なんだか桃太郎の見方が、鬼の見方が、ちょっと変わってきそうな気はしませんか?

これらは、場面発問に対して、「テーマ発問」という呼び方が一般的です。
テーマ発問は、場面を限定せず、また立場も限定せず、
もっというと教科書に書かれていない部分も想像することが求められます。

テーマ発問については、また詳しく解説します。
今日は入門編として、「桃太郎」を使って道徳の授業づくりについて解説しました!