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【未来へ投資】専門教科の見つけ方

専門教科の見つけ方

こんにちは。
今日は、
『【未来へ投資】専門教科の見つけ方』
というテーマでお話しします。

小学校の先生は、自分の専門教科はありますか?
教職経験が15年を越えた私が、今だからこそ思うのですが、
専門教科がある先生は、魅力的です。

若い頃に先輩の先生に言われました。
「これから先生をする上で、(専門の)教科はいるよ。」
その時には、
「小学校の先生だから、全ての教科が専門にならないとだめでしょ。」
「どれか突出しているよりも、自分はオールマイティを目指す!」
と思っていました。
しかし、今だからこそ思います。

専門の教科は作っておくべきです。

なぜか。
経験年数を重ねると、後輩がたくさんできます。
後輩の中には、
体育や音楽、算数など得意・専門の教科を
これまでにしっかりと学んできて、
自分の売りとしている人が大勢います。

そんな中、年数を重ねた自分を振り返ってみると、
「あれ? 自分の売りは何だろう?」
「そういえば、最近は授業の相談をあまり受けないな。」
と感じ始めます。

その時はもうすでに遅く、
あなたは「広く浅く知っているジェネラリスト」
と周りから認識されています。
悪く言うと、
「特に取り柄のない普通の先生」と思われているのです。

普通の先生が悪いとは言いませんが、
教育界だけに限らず、これからの社会で求められる人材は、
ジェネラリスト(広く浅く知識があり、何でもできる人)よりも
スペシャリスト(特定の分野に深い知識がある人)です。

「私はもう年をとったから、今から専門教科を見つけてもなあ・・・」
大丈夫です。
挑戦に年齢は関係ありません。
以下の視点で、自分の専門教科を見つけ、
スペシャリストへの道を歩み始めましょう!

ちなみに、
「大学で入っていた研究室」は、
必ずしも専門教科とイコールにはなりません。
現場に出て、専門教科が変わることは、よくある話です。
そんな私も、大学は体育を専攻していましたが、
現場で研修を重ねるうちに道徳の面白さに目覚め、
今では道徳について発信をしています。
体育は授業で必要な知識・技術を最低限に
仕入れる程度になりました。

「せっかく大学で勉強したのだから、もったいない!
これを専門教科にする!」と思っているあなたは、
サンクスコストの罠にはまっています。
サンクスコストとは、
「これまでに費やした時間・労力を捨てることに未練を感じ、
不要であるにも関わらずそのもの・こと・人に執着をすること」
です。
サンクスコストを気にしていては、成長はできません。
ぜひ、フラットな頭で、次の視点を参考にして
自分の専門教科を見つけてください。

専門教科を見つける3つの視点

 

1つずつ解説します。

1 熱中している

あなたは、時間を忘れるほど教材研究をしている教科や領域はありませんか?
教科でなくても構いません。
学級経営や給食指導、清掃指導、生徒指導などでもいいです。
とにかく、あなたが「よりよい指導技術の追求」を、苦労なく考えているものです。
熱中できるということは、自然とその魅力にはまっているということです。
熱中できる教科や分野は、「考えよう」と思わなくても、
自然と考え始めてしまいます。
それは、もはやあなたの専門なのです。

それに比べて、「ああ、考えないといけないな。」と思うのは、
あなたの専門からは遠いとこにあるかもしれません。

2 アイディアが浮かぶ

好きなことは、とにかくアイディアが浮かびます。
「よりよいものを追究したい」という深層心理が、
あなたの思考を動かしているからです。

授業を準備する際、
オリジナルの教材をたくさん作っている教科はありませんか?
あなたが考えた指導法やシステムはありませんか?

それは、他の人から見たら、
思い浮かぶはずもないし、アイディアが浮かぶあなたをうらやましく思っています。

3 相談される(頼られる)

そして最後に、「相談される教科」です。
他の人から相談される教科は、
「あなたが得意だ」と他の人から認められている教科です。
逆になって考えてみてください。
算数の授業に困った時、同僚だったら誰に相談しますか?
その人は、算数が得意だとあなたが見込んだからではないですか?

これは、校務分掌で割り当てられた教科とは異なります。
校務分掌は、管理職が決めた場合が多く、
あなたの専門教科ではなく、
年齢や経験年数、学校の組織内関係を考慮して決められた場合が多いからです。

あなたが相談される(されたことのある)教科はなんですか?
それは、あなたの専門教科と呼べるかもしれません。

 

 

これで終わりでもよかったのですが、
「そうは言っても、専門教科が見つからないんですが・・・・」という人はいるでしょう。

その時に有効な方法が、人に聞くことです。
思い切って、近くの同僚の先生に聞いてみましょう。
「私って専門教科はなんだと思います?」と。
きっと、
「うーん、○○を研究授業頑張ってたから、○○かな?」
「○○の教材研究をしている時間をよく見るね。」
などと、客観的にあなたのことを見た判断を教えてくれるでしょう。

好き=専門とは限りません。
人に聞くことで、他者の評価に乗っかって専門教科を決めることは、
充分アリな道です。

勇気を出して、同僚の先生に聞いてみましょう!

 

はい、ということで今日は、
『【未来へ投資】専門教科の見つけ方』というテーマでお話ししました。

1 熱中している
2 アイディアが浮かぶ
3 相談される(頼られる)

ぜひ、参考にしてあなたの専門教科を見つけてください!