5年

5年「やさしいユウちゃん」【親切、思いやり】の指導案はこうする!

親切、思いやり

こんにちは。
今日は『5年「やさしいユウちゃん」【親切、思いやり】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

教材の順番は、意味があります。
教科書会社が、学校行事や季節、子どもたちの実態に合わせて
順番を決めています。

今回扱う教材は、学年の序盤の学校が題材で、
子どもたちにとって自分ごととして感じやすいものです。

時期を捉えて教材を扱うことで、子どもたちの心に残る授業となります。
教材、教材研究の力、そして旬の力を利用して、
授業の効果を最大限に高めていきましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

B 主として人との関わりに関すること
「親切、思いやり」
5・6年の目標・・・・
誰に対しても思いやりの心をもち、相手の立場に立って親切にすること。

5年生「やさしいユウちゃん」(日本文教出版)

あらすじ
ユウコとハルカは幼馴染。ユウコは活発で明るい、ハルカはおとなしい性格。
2人は1〜3年まで同じクラスだった。
ユウコがハルカを助けることが多く、みんなから「やさしいユウちゃん」と言われていた。
4年生になって2人はクラスが離れ、ハルカが1人でしょんぼりと過ごしていることが多かった。
5年生になって、再び同じクラスに。
2人とも大喜び。

委員会ぎめのとき、動物好きハルカは「飼育委員会がいい」と珍しく自分から決めていました。ユウコもハルカと同じだからと飼育委員会を希望しました。
しかし、1人定員をオーバーしてしまい、ハルカは「ユウちゃんといっしょじゃないなら、2人で別の委員会に行こうよ。」とユウちゃんに言いました。
ユウちゃんは、「本当にそれでいいのかな・・」と考えた末に、
「わたしは別の委員会に行くよ。ハルカは飼育委員会が合っているよ。」と言いました。

放課後、飼育委員会の仕事を友だちと一緒に楽しそうにしているハルカを見て、
「これで『やさしいユウちゃん』も卒業かな。」と少しさびしくなりました。
でも、ユウコは困っている友だちがいると「大丈夫。手伝おうか。」と話しかけ、
「これからは『新・やさしいユウちゃん』の出番がありそうね。」とワクワクしてくるのでした。

2 内容項目と教材

「親切、思いやり」は簡単に言うと、
親切とは動作、
思いやりは心のことです。
『親切な行為』とは言いますが、「思いやりな行為」とは言いませんよね。
逆に、『思いやりのある行為』とは言いますが、「親切のある行為」とも言いませんよね。

内容項目の順序も大切です。
「思いやり、親切」ではなく、『親切、思いやり』です。
ここから、
心は大切だけど、まずは心は伴ってなくてもいいから、動くことを大切にしなさい。
というメッセージを受け取れます。

「やさしいユウちゃん」のお話の核は、
ユウコがハルカを突き放したことです。

なぜ、ユウコはこのような行動をとったのでしょうか。
本当に優しいのなら、ハルカの言うとおりにしてあげるのが優しさではないのでしょうか。

もう5年生になって、友達の関係は薄れてしまったのでしょうか。
これを子どもに聞いてみるのは、面白いですね。

もちろん、2人の関係は崩れていません。
むしろ強くなったようにも感じます。
それはなぜでしょうか?
高学年だから?
一般的にそんなものだから?

2人の関係がどんなものに変化したのか。
このことを言語化できるようにすることが、道徳の授業の面白さであり、難しいところです。

これまで抽象的なものだと思っていたことを、言葉を紡いで言語化する。
その言葉を、友達がちがう視点から解釈して、さらに言語化する。
この繰り返しで、授業の納得解に向かっていくのです。

 

では、4年生までの2人の関係と、5年生の2人の関係は同じでしょうか、ちがうでしょうか。

4年生までは、クラスはちがうことがあっても、
ユウコがハルカを助けたり遊びに誘ったりすることが多かったです。
優しくするという目に見える行動で、ハルカが困らないようにしていたのです。

対して、5年生の委員会ぎめのやりとりは、ややちがいます。
今までなら、ハルカの「いっしょにちがう委員会に行こう。」という申し出を、
ユウコは、目に見える行動で助けるなら、きっと受け入れていたことでしょう。

しかし、そうはしなかった。
それは、ユウコがハルカにとって大切な友達であるからこその決断です。
今ではなく将来、行動だけではなくを大切にして、
ハルカは自分で飼育委員会と決めたのだから、ユウコの存在の有無で自分の希望を変えないほうがいい。せっかく「やりたい」と自分で言ったことなのだから、そのハルカの心を尊重したい。

そんな気持ちが込められた、ユウコの決断だったのです。

このことから、親切・思いやりとは、
相手の将来のことを考えて判断することが大切であると言えます。

このことにまとめが収束していくといいですね!

3 導入

T:教師 C:子ども

「親切ってどういうこと?」と聞きます。
きっと、
○~してくれること
○~してあげること
と、行為を中心にした発言が多いことでしょう。

親切=なにかをする、という行為でとらえることは
当たり前だからです。

その後、「なにもしない親切ってあるのかな?」と
問い、子どもの「うーん」を意図的に作ります。

「本当の親切を、みんなで考えていきましょう。」と言って、
教材に入ると、バッチリですね。

4 発問

・ユウちゃんは、やさしくなくなったのだろうか。
・『やさしいユウちゃん』と『新・やさしいユウちゃん』はどうちがうのだろう。
・4年生までのユウちゃんと、5年生のゆうちゃん、心はどう変わったのだろう。

・ハルカとユウコはもう友達ではないのだろうか。
・ハルカの言った「他の委員会に行こう」を聞いてあげるのが、「やさしいユウちゃん」ではないのか。
・「やさしいユウちゃん」は、ほめられたいからやさしくしていたのだろうか。

・「やさしいユウちゃん」は、ハルカにどうなってほしいからやさしくしているのだろう。
・ハルカとユウコが同じ委員会の方が、困ることは少ないから、同じ委員会の方がいいのではないか。
・ハルカはなぜ、「うん、わかった。」とユウコの言うことを聞いたのだろう。
・2人の友達のレベルは上がっているだろうか、下がっているだろうか。

5 まとめ

親切・思いやりとは、
相手の将来のことを考えて判断することが大切。

このことにまとめが収束していくといいですね!

はい、ということで今日は
『5年「やさしいユウちゃん」【親切、思いやり】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

 

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例 : はしの上のおおかみ

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