こんにちは。
今日は『4年「自分たちにできるエコ活動」【規則の尊重】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
「規則の尊重」の授業のポイントは、かんたんに言うと
「きまりを守る大切さ」です。
では、きまりは、なぜ守らないといけないのでしょうか。
子どもの立場なら、
・怒られるから
・先生が言ったから
などがあげられるでしょう。
しかし、これは外圧的なもので
罰などの強制力から、
きまりを守る心が生まれています。
果たして、きまりとは本当にそうあるべきなのでしょうか?
きまりについて、
教材解説で考えていきましょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
C 主として集団や社会との関わりに関すること
「規則の尊重」
3・4年の目標・・・・約束や社会のきまりの意義を理解し、それらを守ること。
4年生「自分たちにできるエコ活動」(光文書院)
ごみの分け方について調べると、市や町によってごみの分け方がちがうことに気がついた。
そこで、清掃局に行ってインタビューをしてみました。
・性能のよい市ではまとめて処理ができること。
・リサイクルの考えた大切にされているので、細かく分けて集めたいと思っていること。
・ゴミ出しのルールを作り、みんなに協力してもらう必要があること。
・きちんと分別されていないと、リサイクルできなかったり分ける作業をする費用がかかること。
などを教えてもらった。
教室には、「分ければ資源、まぜればごみ」というポスターを貼ることにした。
2 内容項目と教材
小単元のつながりを意識する
光文書院では、前回の「どっちがいいか」と合わせて
『きまりを守る心』として小単元が組まれています。
前回の授業とつながりのある展開を意識しましょう。
「どっちがいいか」の記事はこちら
4年「どっちがいいか」【規則の尊重】の指導案はこうする!
具体的に考える
「どっちがいいか」では、次のようなまとめをしました。
・ルールは決めるだけではなく、「なぜそのきまりがあるのか」を考えていく。
・ルールは、「ある」ことではなく「守ろうとする心」が大切。
今回の教材では、ルールを守る人は、どんな心があるのか具体的に考えて、
ルールの大切さを深く理解できるようにしましょう。
社会科でも学習しているでしょうから身近なものです。
事前知識はほとんどいらず、この問いを投げかけても大丈夫でしょう。
子どもたちはこの認識はもっています。
では、ゴミはなぜ分別しないといけないのでしょうか。
・みんなやっているから
・きまりだから
規範意識を高めるために、もうちょっと踏み込みたいですね。
「人に悪口を言ってはいけない」というルールがあるのは
なぜでしょうか?
・みんな言っていないから、自分も言ってはいけない
・言ってはいけないルールだから、言ってはいけない

相手を傷つけるから、言ってはいけないんですよね。
ルールはみんなが安心して安全に暮らすために、みんなで決めた約束事です。
ルールを守って安心した生活を送ることが目的なのです。
手段が目的になってしまって、規範意識の低いままになってしまいます。
見えてきそうですよね。
・分別したりリサイクルしたりする費用は、本当はいらないお金。つまり、分別をしないと余計なお金がかかる。
・ゴミを処理する車や機械が壊れて、使えなくなりゴミが回収できなくなるかもしれない。
・ゴミを処理する人の余計な手間が増えて、本来やるべき仕事に手が回らなくなるかもしれない。
ルールを守る本当の意義が見えてきている証拠ですね。
「規則の尊重」で大事にしたいのは、
想像力です。
悪い未来にならないように、自分の行動を決めること。
つまり、人に迷惑をかけることがないようにルールを守ろうと決めるために、
想像力が必要なのです。
3 導入
T:教師 C:子ども
T:前回の「どっちがいいか」では、どんなまとめをしましたか?
C:ルールはみんなが安全に過ごすためにある。
C:ルールは守ろうとすることが大切。
T:今日は、そのまとめが本当かどうか、確かめていきましょう。
4 発問
・ゴミは、なぜ分別しないといけないのだろう。
・分別する人と、しない人の心はどうちがうだろう。
・ゴミを分別すると、どんないいことがあるのだろう。
・守らなくてもいいルールってあるのだろうか。
5 まとめ
・ルールは、みんなが安全に過ごすためにある。
・ルールは決めるだけではなく、「なぜそのきまりがあるのか」を考えていく。
・ルールは、「ある」ことではなく「守ろうとする心」が大切。
前回と同じまとめですが、言葉の意味がちがってきているはずです。
はい、ということで今日は
『4年「自分たちにできるエコ活動」【規則の尊重】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!
また明日もお楽しみに。
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