4年

4年「ええことするのは、ええもんや!」【親切、思いやり】の指導案はこうする!

親切、思いやり

こんにちは。
今日は『4年「ええことするのは、ええもんや!」【親切、思いやり】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

「親切にしましょう」って子どもの頃から
よく言われましたよね。

困っている人を助けるとか
力を貸してあげるとか
その対象はお年寄りだったり子どもだったり
身近な人だったりと、いろいろです。

親切にすると、相手は当然喜びますよね。
じゃあ相手が喜んで、
自分は苦しい、もしくは悲しい気持ちになる行動は
親切と呼べるのでしょうか。

親切にしたら、
自分はどんな気持ちになるのでしょうか。

親切という当たり前にわかっていることを
改めて聞かれると、「あれ?」となりますよね。

さらに、親切と一口に言っても
いろんな親切があるのだろうか?
と考えたくなります。

これが、道徳の面白さです。
そして、これが多角的な考え方です。

今日は、親切について教材を使って考えてみましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

B 主として人との関わりに関すること
「親切、思いやり」
3・4年の目標・・・・相手のことを思いやり、進んで親切にすること

4年生「ええことするのは、ええもんや!」(日本文教出版)

あらすじ
マナブは学校の帰り道、電動車いすの電気がきれたおじさんを見かけた。
「おっちゃん、公衆電話があるコンビニまで押してってあげるわ。」
マナブが重たい車イスを押していると、ダイスケとヒデトシがやってきて「ボランティアや!」と言った。
マナブはうれしくなってきた。
ダイスケとヒデトシの手伝いの申し出も断り、一人で押した。
知らないおばさんや、交番のおまわりさんに「がんばれよ!」「感心やなあ。」と言われた。ぼくは、「おっちゃん、このままおっちゃんの家まで押して行ってあげてもええよ。」おまわりさんに聞こえるように言った。

すると、角を曲がってからは誰にも会わなくなり、「なんでぼくはこんな立派なことをしてるのに、だれも見てくれんのや。」と思い始めた。
押す力もなくなってきて、限界になりそうなとき、ダイスケとヒデトシが押すのを手伝ってくれた。
「おっちゃん、涙が出るくらいうれしいわ。友達というのは、ええもんやなあ。」
おっちゃんはぽつりぽつりと言った。
(そうや、ぼくはこのおっちゃんが困ってたから車イスを押したんや。だれもみてくれてなくても、それだけでええんや。よーし。)
Punch your fears in the Face poster in wall shelf

2 内容項目と教材

もう一度、目標を確認してみましょう。
「相手のことを思いやり、進んで親切にすること」とあります。
『進んで』とありますね。

この部分がポイントになります。

人は相手の気持ちを考えることができます。

相手の気持ちを考えて、自分の感情と共通する部分が見つかったり、
悲しみの気持ちや同情の気持ちが芽生えたとき、
何かをしてあげたくなります。

それが、「進んで」の部分なのです。
相手が求めていないのに、進んでやることは親切ではありません。

相手の気持ちを考えずに行う親切は、「大きなお世話」です。

では、マナブがしたことは親切でしょうか。
もちろん、文句なしに「親切」ですね。
自分から言いだしたわけですし、家まで送ると言っています。

問題はその「動機」です。
最初は「おっちゃんを助けること」でした。
しかし、途中でダイスケとヒデトシに「ボランティアや!」と言われ、自分のしていることが、人から見ると「よい行い」に見えるんだということに気づきます。
さらに、通りすがる人に「えらいなあ。」などと言われることで、次第に「見られて、ほめられること」が動機になってきてしまっています。

「ほめられたい」という動機が悪いわけではありません。
立派な動機の1つです。
しかし、「ほめられたい」と始めた行為は「ほめられなくなった」ら急に熱が冷めていきます。
「なぜ自分ばっかりしないといけないんだろう。」
「なぜみんな見てくれないんだろう。」という思いがで始めます。

マナブも全くそのとおりですよね。

「ほめられたい」の主語は、自分です。
つまり、『自分がほめられたいから、人に親切をする』状態になっています。

自分のためにする親切は、本当の親切と呼べるでしょうか?
子どもたちと考えてみたいですね。

 

また、この話は、車イスを押すのがつらくなったマナブを、ダイスケとヒデトシが手伝うという『友情、信頼』の要素も入っています。
「親切、思いやり」だけではなく、「友情、信頼」の視点からも考えてみたいですね。
『視点を変える』とは難しいことではなく、発問の質をちょっぴり変えるだけです。

【「友情、信頼」に視点を置いた発問例】
・ダイスケとヒデトシは、なぜ最初から手伝わなかったのだろう。
・ダイスケとヒデトシは、なぜ最後に手伝ったのだろう。
・ダイスケとヒデトシは、なぜマナブに着いていったのだろう。
・ダイスケ・ヒデトシとマナブは、「本当の友達」と呼べるだろうか。
友情に着目した発問ですよね。
こういった発問を展開に混ぜると、子どもの「多面的・多角的な見方」が養えます。

3 導入

「親切ってどういうこと?」と聞きます。
きっと、
「~してくれること」
「~してあげること」
と、行為を中心にした発言が多いことでしょう。

親切=なにかをする、という行為でとらえることは当たり前だからです。

その後、「なにもしない親切ってあるのかな?」と問い、子どもの「うーん」を意図的に作ります。

「本当の親切を、みんなで考えていきましょう。」と言って、教材に入ると、バッチリですね。

4 発問

・おっちゃんは、何を感じて涙を流したのだろう。
・マナブは「いい子」だろうか。
・題名「ええことするのはええもんや!」は、誰が誰に言っている言葉だろう。

・マナブは、「ほめられたい」から手伝ったので、親切な子とは言えないのではないか。
・なぜマナブは途中でやめなかったのだろう。
・もし、おっちゃんに「ありがとう」と言われなかったら、マナブの親切はムダなのだろうか。

5 まとめ

「本当の親切」とは、
・誰に見られていなくてもできる
・自分ではなく相手のことを考えてする親切のこと

こんなポイントが押さえたまとめができるといいですね!

はい、ということで今日は
『4年「ええことするのは、ええもんや!」【親切、思いやり】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

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例 : はしの上のおおかみ

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