6年

6年「緑の闘士-ワンガリ・マータイ-」【自然愛護】の指導案はこうする!

道徳の自然愛護

こんにちは。
今日は『6年「緑の闘士-ワンガリ・マータイ-」【自然愛護】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

今日は「自然愛護」です。
Dの視点なので、
まとめは無理に言葉にしなくてもいいです。

なぜなら、D「生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること」は
言葉にすると安っぽくなるからです。

このDの視点に関しては、
知っていること、当たり前のことを
深く再確認する意識でいましょう。

そして授業の終末は、
余韻を大切にしてください。

他の視点のようにきれいに終わるわけではない。
オープンエンドがマストな内容項目であることを
覚えておいてくださいね!

では、解説です!

順番に解説します。

もくじ
  1. 1 教材について
  2. 2 内容項目と教材
  3. 3 導入
  4. 4 発問
  5. 5 まとめ

1 教材について

6年生「緑の闘士ーワンガリ・マータイ-」(日本文教出版)

D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
「自然愛護」
5・6年の目標・・・・自然の偉大さを知り、自然環境を大切にすること

「緑の闘士ーワンガリ・マータイ-」あらすじ

ケニア生まれのワンガリ・マータイさん。
アメリカに留学してケニアに帰ってきたとき、
「神様の木」と呼ばれる大切な木やその他の
自然を破壊して作物を作っている
祖国の様子を見てとまどいました。

土が流れ出したり、水が枯れたりと、
影響は徐々に出始めます。

「なんとかしなければ」と立ち上がるマータイさんは、
反対派の圧力にも負けず、
木を植えたり、世界中に環境の大切さを訴える活動をしたりします。

71才で亡くなったマータイさんの意志は、
今でも多くの人に受け継がれています。

2 内容項目と教材

・「自然愛護」で一番覚えておいてほしいのは、
『人と自然は、共生している。』
ということです。

・人は自然に対して
「守ってあげる」
「自然を保護する」
と言いますが、
それは自然より人の方が立場が上
という前提の考え方です。

・果たして本当にそうでしょうか?
自然より人の方が偉い存在なのでしょうか?
こう聞かれると、考えたことのないことですので、
深く考えたくなります。

・では逆に、自然の方が人より偉いのでしょうか?
人は、自然を崇めて手を加えてはいけないのでしょうか。
なんだか、それも極論で違う気がします。

・人と自然、どちらが上ということはなく、
対等であり、共生する立場なのです。

・「緑の闘士」では、
『3R』や『もったいない』という言葉が出てきています。
これらの言葉の根本にある考えは、
「自然から受け取ったものは、使えるだけ使い切ろう」という
新しい供給を求めない考え方が含まれています。

・では、なぜ「自然から受け取ったものは、使えるだけ使い切ろう」という
考え方になるのか。
それは、人の力が到底及ばない力を、自然はもっているからです。
木を失った大地から土が流れ出す、
という表現がありました。
なぜ、木がなくなると土が流れ出すのでしょうか。
そのメカニズムは、
『木の根が土を包み込むように根を張り、
地面を固めている』、というように
科学的には解明されていますが、
原理はわかっても、
その働きは人の力が及ぶものではありません。

・大量の水や土を抱える木は、
その働きが全て目には見えないため、
人はその自然の力の大きさに
助けられたり、恐れたりするのです。

・それは、「自然の偉大さ」という言葉で
見事に表現されています。
人の力の及ばない、
想像を超える自然の働きを知ったり
考えたりしたとき、
人は「自然の偉大さ」を知り、
『大切にしよう』という思いを高めていくのです。

・そして、その根本にあるものは、
『人と自然は、共生している。』
ことです。
この考えの上に成り立っていることを、
押えておきましょう!

3 導入

・日文の6年生は、「自然愛護」の内容項目を
この「緑の闘士」しか設定していません。
ということは、前時のつながりを意識したり、
次の時間の授業を意識する必要はありません。

・始めに、「自然ってどんなものを言うの?」と聞いてみます。
木、葉、鳥、水、川、海、山、地球などなど、
多くのことを言ってくるでしょう。
そして、その「自然」と定義したものを○で囲みます。

・その○の外に、「人間」と書き、
「人間は、自然の○の中にいるの? 外にいるの?」と聞いてみます。
どんな反応をすると思いますか?
聞いてみたいですね。
その後、「今日は、人と自然の関係について考えていきましょう。」と言って、
教材に入ります。

・中にしろ、外にしろ、どちらでも問題ありません。
大事なのは、
「人間が自然をどう見ているかを導入で考えること」だからです。

・結論は、○の中だろうと外だろうと、
どちらでも問題ありません。
「共生」というキーワードが
子どもの理解できる言葉で
ストンと落ちれば大丈夫です。

4 発問

発問例をあげます。
あくまで例ですので、ピンとくるものがあれば、
アレンジして使ってください。

・マータイさんは、ケニアのためになぜそこまで一生懸命活動したのだろう。
・ケニアの人は、自然を壊したけど作物を作っているのだから、自然のために動いているのではないか。
・ケニアの人は、悪い人なのだろうか?
・人間が木を植えなくても、自然なので勝手に生えてくるのではないか。
・自然を破壊しているのはだれ?
・自然をつくるのはだれ?
・なぜ、自然は破壊してはいけないの?
・自然を全く破壊してはいけないのなら、野菜を収穫するのもだめなのだろうか。
・マータイさんは木を植えただけなのに、なぜノーベル賞をもらえたのだろう。
・マータイさんは、どんな未来になってほしいと思っているのだろう。
・マータイさんの好きなものはなんだろう?(木? 自然? ケニアの人々?)
・「もったいない」という言葉を、マータイさんはなぜ気に入ったのだろう。

5 まとめ

・気を付けてほしいのは、
このようなDの視点の授業の終末で
「自分は何ができるでしょう。」と
行動を考えて宣言させることです。

・それは厳密にいうと社会科の授業です。
自分が自然のために何ができるかを考えるのではなく、
その前提である
「自然のために活動するための大切な心は何だろう」と
考えることが道徳の役目です。

・道徳は、行為ではなく行為を生む心を考える教科です。
それを忘れずにいてください!

・ポイントは、『人と自然は、共生している。』
この言葉が、子どもの言葉で表現できればOKです。
決して共生というキーワードを教え込んだり、
引っ張ったりせず、
子どもから「あ、人と自然は同じ立場だ!」などと
気付ける授業展開をして
引き出したいですね!

はい、ということで今日は
『6年「緑の闘士-ワンガリ・マータイ-」【自然愛護】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!