2年

2年「花火にこめられたねがい」【伝統と文化の尊重】の指導案はこうする!

道徳の伝統と文化

こんにちは。
今日は『2年「花火にこめられたねがい」【伝統と文化の尊重】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

前回、「ぎおんまつり」の教材解説をしました。
記事はこちら

このように、
同じ内容項目で複数の教材があるものを
『重点項目』といいます。

重点項目ということは、当然ながら
大事な教材ということです。

短い期間で2つも同じ内容項目があるということは、
それだけこの時期に取り扱うことに意味があるということです。
生活科や理科の学習内容と絡めることもできるかもしれませんね!

では、解説です!

順番に解説します。

もくじ
  1. 1 教材について
  2. 2 内容項目と教材
  3. 3 導入
  4. 4 発問
  5. 5 まとめ

1 教材について

2年生「花火にこめられたねがい」(日本文教出版)

C 主として集団や社会との関わりに関すること
「伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度」
1・2年の目標・・・・我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつこと。

「花火にこめられたねがい」あらすじ

ゆうとは新潟県長岡市の大花火大会を見ています。
最初に上がった白い花火について、
おばあちゃんに教えてもらいます。
・長岡の花火大会は、戦争でなくなった人を慰めるために始まったこと
・最初に白い花火を上げて、平和を願うこと
・フェニックスという花火は、
地震の被害に負けず頑張ろうという思いが入っていること
・東日本大震災のとき、人々を元気にしようという思いから
大変な状況の中、花火大会が開かれたこと

様々な思いが、この花火大会に込められていることをゆうたは知る。

2 内容項目と教材

・前回、「ぎおんまつり」の解説では、
まとめで次のように書きました。

・祭りにはたくさんの人が関わっていて、たくさんの思いがある。
・みんな、その地域のことが大好き。
これらのことが、子どもの言葉で表現できるといいですね!低学年でこの内容項目を扱う際は、
『人』にとにかく注目します。
しかし、先人ではなく、現代の『人』です。
過去にさかのぼるのではなく、
今の関わっている『人』に着目して授業を進めて、
まとめていきましょう!

・今回は、同じ内容項目なので、
このまとめの上に積み重なるような授業を展開したいですね。

・具体的には、この2点
①祭りにはたくさんの人が関わっていて、たくさんの思いがある。
②みんな、その地域のことが大好き。
を導入で確認するのです。
また導入の部分で詳しく書きます。

・「ぎおんまつり」では、『人』に注目して授業を展開しました。
今回はさらにもう一段階学びを深め、
『人の思い』について考えられるようにします。
状況によっては、「ぎおんまつり」に戻って、
人の思いを考えるという活動も、面白いですね!

・この教材は、
長岡という遠い町で、
平和を願って花火大会が行われている
という自分事として捉えにくいものです。

・では、いかに自分事として考えるか。
ポイントとなる考え方は、
その行事(イベント)を開く人は、どんな未来を考えているか
と抽象化することです。
こうすることで、
長岡とは遠い町の子どもでも、
自分の地域で行われている行事の作り手の思いに目が向きます。

・ここでいう行事は、何も崇高なものである必要はなく、
端午の節句やひな祭り、正月など日本古来の行事ならOKです。
クリスマスやハロウィンは、内容項目の主旨からは外れますが、
もし、子どもから出てきたら取り上げて、さらっと流しましょう。

・例えばお正月。
お正月は、新しい年の門出をみんなで祝うことで、
幸せな年になるという未来を願う行事です。
また、単語の節句やひな祭りは、
男の子・女の子が健やかに成長する未来を願う行事です。

・このように、どんな行事も、
運営方法だけでなく先人の思いも同時に受け継がれているのです。
2年生では、あまりむずかしい言葉を使わず、
具体例をあげていって、
「たくさんの行事と願いがあるんだな」と実感できれば十分です。

・例えば板書では
 お正月 → いい年になってほしいという願い
 ひな祭り → 元気に育ってほしい
というように
行事 → 関わる人の願い
をセットにして書いていくと、イメージがわきやすいですね。

・教材をまともに読むと、
●花火が白い意味は何か
●フェニックスはなぜ1日目が白、二日目は金だったのか
という発問で考えたくなります。
これは悪い発問ではないのですが、
考えたところで
長岡の花火大会についての理解が深まるだけです。

・この発問で議論しても、
自分の地域のことに発展させて考えることは、
低学年の段階ではむずかしいです。
よって、●の発問はオススメしません。

・あくまでも教材を通して、
自らの心を振り返ることが道徳です。
他の地域の人の思いを考えて、理解を深めることは
生活科・社会科に任せましょう。

・そもそも、この「花火にこめられたねがい」は
2年生にしては難しい教材です。
あまり深入りしすぎず、
『人の思い』を柱にして授業を進めていきましょう。

3 導入

・事前に「長岡という町である花火大会」を
写真や動画で見せておいて、
教えておくと予備知識が入るので
道徳の話し合いが進みやすいです。

道徳の時間外で道徳の教材を扱うことは、
決してルール違反ではなく、
指導要領にも例示として書かれてある立派なスキルです。

・授業の導入では、
「3月3日は何の日でしょう?」
「1月1日は?」
「夏の行事といえば?」と
具体的に子どもの身近にある行事を聞きます。
いくつか出たところで、
「ひな祭りって誰がするの?」と聞きます。

・きっと「うーん」となるので、
「今日は、いろんな行事をする人の気持ちを考えましょう」と言い、
本題に入りましょう。

4 発問

・花火大会をする人は、見る人にどう思ってほしいのだろう。
・おばあちゃんは、どうしてこんなに花火大会にくわしいのだろう。
・花火大会がなくなったら、困る人はだれだろう。
・戦争で亡くなった人は、花火を見れないから、花火大会は意味がないのではないか。
・花火がなぜ、平和につながるのだろう。
・ひな祭りは、だれのためにするの? その人にどうなってほしいの?
・お月見はなんのためにするの? だれが喜ぶの?
・なぜ、お正月などの行事はなくならないのだろう。
・行事がなくなると、どんな気持ちになるかな。
・(身近な)お祭りでよろこんでいる人はだれだろう。

5 まとめ

今回は『人の思い』を柱に授業を進めましょうと言いました。
ということは、これに関連したまとめの言葉が出るといいですね。

・祭りをする人は、みんなに幸せ(いい気持ち)に
なってほしいと思っている
・昔からある行事は、たくさんの人の
「地域が好き」という気持ちがつまっている

こんな感じのことが、
子どもの中から出てきたら、
キャッチして板書しておき、
まとめにしましょう!

はい、ということで今日は
『2年「花火にこめられたねがい」【伝統と文化の尊重】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!