こんにちは。
今日は『道徳の内容項目を読むコツ』
このテーマでお話しします。
道徳の内容項目ってむずかしいですよね。
読んでるだけで眠くなるので、
あれは睡眠導入剤です。
どんな睡眠薬よりも
ぐっすり眠れます。
私も、道徳の研究を張り切って
ベッドに指導要領を持ち込んで
寝る直前まで読んでいましたが、
だめでした。
開いたその瞬間から記憶がありません。
あれは、指導要領と書いて、
「すいみんどうにゅうざい」と呼ぶようにしましょう。
そうは言っても、授業が差し迫っているのだから
寝てばかりもいられません。
私のように、眠ってしまうあなたに
今日は1つだけお伝えします。
「目標を立てに読みましょう」
これだけです。
どういうことか、解説します。
◎ズバリ、目標を縦に読む
結論そのままです。
目標を縦に読みましょう。
どういうことでしょうか。
道徳は内容項目が
低学年
中学年
高学年
の3つに分類されて示されています。
ということは、
それぞれの内容項目の目標も
低・中・高の3つに分かれているということです。
◎授業のゴールが明確になる
例えば、Aの視点「個性の伸長」の例を見てみましょう。
低学年・・・自分の個性に気付くこと
中学年・・・自分の特徴に気付き、長所を伸ばすこと
高学年・・・自分の特徴を知って、短所を改め長所を伸ばすこと
このようになっています。
比べると、全然・・・・とまではいかなくても
違いますよね。
高学年になるにつれて、
文章が長くなっています。
つまり深くなっているということです。
なにが言いたいかというと、
授業のゴールが明確になるから、いいよ!
ということ。
低学年(例えば1年生)で「個性の伸長」の授業をしようとしたとき、
中、高学年の目標も見てみます。
低学年は、『気付くこと』
中学年は、『気付いて、長所を伸ばすこと』
高学年は、『知り、短所を改めた上に、長所を伸ばすこと』
となっています。
だから、1年生の授業では
自分のよさや自分らしさに気付いたらOKで、
そのよさを伸ばすことは
中学年の道徳に任せればよいのです。
と考えると、「自分のよいところを伸ばすためにはどうすればいいでしょう?」
という発問は、1年生には不適切ということが分かります。
長所を伸ばすという点に
目を向けることはしなくてよいので、
1年生では「自分のよさはなにか」を
じっくりと考える活動に時間をかけられるということです。
□「親切」の例
もう少し、例をあげましょう。
「親切、思いやり」
低学年・・・・身近にいる人に温かい心で接し、親切にすること
中学年・・・・相手のことを思いやり、進んで親切にすること
高学年・・・・誰に対しても思いやりの心をもち、相手の立場に立って親切にすること
赤字にしたので、気付きましたね。
低学年は「進んで」の文字がありません。
ということは、
『身近な人にできることをできるときにするには、
どんな心が大切か』ということを考えることが必要です。
中学年では「進んで」とあります。
ということは、
『自分から親切なことを進んでするためには、どんな心が大切か』
ということを考えることが必要です。
高学年では、さらにレベルがグンと上がり、
『誰にでも、相手の立場を考えて親切にするためには、
どんな心が大切か』という
不特定の相手のことを考える活動が求められます。
自分の学年の目標だけを見ていると、
いきづまることがあります。
他の学年の目標を見ることで、
自分の学年で教えるべきことがはっきりするので、
困ったら、指導要領の目標部分を
縦に読んでみましょう!
はい、ということで今日は
『道徳の内容項目を読むコツ』について
お話ししました!
目標は、縦に読みましょう!