5年

5年「古いバケツ」【友情、信頼】の指導案はこうする!

友情、信頼 古いバケツ

こんにちは。
今日は『5年「古いバケツ」【友情、信頼】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

今日のテーマは「友情、信頼」
高学年のポイントは、
『異性』も含めた友情について考える
ことです。

高学年ともなると
男女間の関係はよくも悪くも
話題になります。

今回扱う教材は、まさしく学校生活が舞台。
子どもたちは身近に感じて
自分ごととして考えることができるでしょう。

同性だけでなく、異性とも仲良くするために
大切な心とはなんでしょうか。

考えていきましょう!

では、解説です!

順番に解説します。

もくじ
  1. 1 教材について
  2. 2 内容項目と教材
  3. 3 導入
  4. 4 発問
  5. 5 まとめ

1 教材について

5年生「古いバケツ」(日本文教出版)

B 主として人との関わりに関すること
「友情、信頼」
5・6年の目標・・・・
友達と互いに信頼し、学び合って友情を深め、
異性についても理解しながら、人間関係を築いていくこと。

「古いバケツ」あらすじ

わたしのグループの掃除場所は、昇降口。
そこには新しい青色のバケツと、
古いブリキのバケツの2つがありました。

健二さんが「女子は古いのを使え。」
といい、勇さんも同調し、紀幸さんはだまっています。

由美さんは「勝手ね。構わず使いましょう。」とお構いなし。

男子と女子の言い合いになってしまいます。

すると、紀幸さんが新しいバケツに水をくんできました。
女子達がそのバケツに集まり、ぞうきんを洗うと
たちまち水が汚れました。

紀幸さんが再び水を替えに行こうとすると、
健二さんが古いバケツをもち「行ってやるよ。」と一言。

ふと気付くと、男子も女子も掃除を始めていて、
わたしはなんだかとても明るい気持ちになりました。

2 内容項目と教材

・「友情、信頼」はその順番に意味があります。
「信頼」よりも「友情」が先にあります。
つまり、信頼よりも友情を優先して考える必要があります。

・この話に出てくる人たちは、「友達」と言えるでしょうか。
「友達とは言えるけど信頼はしていない関係」でしょうか。

・男子同士・女子同士は、「友達だし信頼している」関係でしょう。
反対に、男子と女子は、「友達」とはギリギリ言えるでしょうが、
「信頼」しているとは到底言えた関係ではありません。

・ここに、授業のスタートがあります。
なぜ、男子と女子の関係の間に「信頼」という関係が
ないのでしょうか。

・結論を言うと、
「異性に対する負の思い込み」が
信頼を生まない原因になっています。

・健二を始め男子は「新しいものは男が使うべき」という
男尊女卑の考え方が見え隠れします。
由美を始め女子は、その発言に対して売り言葉に買い言葉で
「そうじをさぼってばかり」と、こちらもある意味
思い込みで思考が固まっています。

・なぜ、異性に対して思い込みがここまで深まってしまったのでしょうか。
それは、「相手を思いやる心」と「対話」が足りないからです。

・これは授業のまとめにもつながってきます。
男子同士や女子同士は、『同性』という安心感があるため、
日常的に話をするし、そこから思いやりの心も自然と生まれます。

・これが男女の関係も自然と越えられたらいいのですが、
高学年ともなると、その性別の壁は越えることは
なかなか難しくなってきます。

・そこに足りないものは、
「相手を思う心」と「対話」なのです。
「対話」が生まれれば自然と相手への理解は進みます。

・しかし、今回は「対話」をしていますが
これはどちらかというと「ケンカ」に近いです。

・男女の言い合いが収まったきっかけはなんでしょう。
紀幸の、水をくみに行く行動ですね。

・男女関係なく、バケツの種類も関係なく、
「そうじをする」という共通の目的に
取り組もうとする紀幸の姿に、
言い合いをしていた人たちはハッと我に返り、
冷静になるのです。

・そこには、「相手を思いやる心」があります。
水をかえることで、他の人が掃除をしやすくなる。
重たいバケツを率先して運ぶ紀幸の行動から、
「思いやりの心」を感じ取り、
男女の関係の架け橋となったのです。

・現実的には、これほど簡単には
男女の関係はうまくいきません。

・しかし、「相手を思いやる心」と「対話」が大切であると
この授業で気付けば、
「相手を理解する」まではいかなくても、
『相手を理解しようとする』
『相手を理解する大切さ』は気付くことができるでしょう。

・その気付きを得ることが、この授業の大きなねらいです。
その気付きをもって、
学校生活での様々な活動の中で、
異性への理解を深めていくのです。

・同性・異性に限らず、友情を考える上で
もう1つ大切なことは、
「自分も友達も、長所も短所もある。
互いに補い合って、助け合っている関係」
であることを理解することです。

・「古いバケツ」では、この部分は大きくは触れられていませんが、
子どもが気付いてこの視点を言ってきたら、
ぜひ取り上げてください。
大切にしたい視点です。

3 導入

・『友情、信頼』は重点項目で3時間あるうちの
1時目です。

・そもそも論で聞いてみましょう。
「友達ってどういう人のこと?」
☆仲の良い人
☆一緒に遊ぶ人
☆助け合える人
などと多くのことを言ってくるでしょう。

・そこで、問い返しをしてみます。
★「ケンカをして仲が悪くなったら、友達ではないの?」
★「いっしょに遊ばなかったら、友達ではないの?」
などと、ちょっと導入時点で掘り下げてみます。

・ここでは、結論を出すことが目的ではありません。
「友達って、自分が思っているよりもっと広い意味がありそうだ」と
考えたいという意欲を高めることが目的です。

・「今日は友情について考えていきましょう」と言い、
教材に入ります。

4 発問

・最初と最後で、男女の関係のレベルは上がった? 下がった?
・健二はなぜ、「男子が新しいバケツ」だと言ったのだろう。
・このクラスはいいクラスだろうか。

・この話で喜んでいるのはだれだろう。
・古いバケツがしゃべれるとしたら、なんと言っているだろう。
・男女の関係が変わったのは、どこだろう。

・紀幸さんは、自分だけ目立とうとして、バケツに水をくんだのではないか。
・「ごめんなさい」と誰も言っていないから、仲が悪いままではないのか。
・今回が初めての言い合いなのだろうか。

5 まとめ

・次回、「知らない間のできごと」では、
ここでのまとめが導入になります。

・上述のとおり、
友情を育てる上で大切なことは、
①相手を思いやる心
②相手を知るために話すこと(対話)
の2つです。

・この2つが、子どもの表現を使って
まとめられると、いい授業になりそうですね!

はい、ということで今日は
『5年「古いバケツ」【友情、信頼】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!