5年

5年「ながらって・・・」【節度、節制】の指導案はこうする!

節度、節制

こんにちは。
今日は『5年「ながらって・・・」【節度、節制】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

この内容項目は「節度、節制」です。
『分かっているようで分かっていない』と
よく言われる内容項目です。
子どもが、じゃありません。
教師がです。
節度と節制の違いってなんでしょうか?
どちらが大切なのでしょうか?
そもそも、節度って何・・・?

今日は、これらのことについて、
考えていきましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

A 主として自分自身に関すること
「節度、節制」
5・6年の目標・・・・
安全に気を付けることや、生活習慣の大切さについて理解し、
自分の生活を見直し、節度を守り節制に心掛けること

5年生「ながらって・・・」(日本文教出版)

あらすじ

ゆかとまいは、「ながらスマホ」をしている人とぶつかりそうになった経験について話しています。

調べてみると、「ながらスマホ」をしていて事故にあった人がたくさんいることがわかりました。

どうして「ながらスマホ」をしてしまうのでしょうか。
「ながらスマホ」と同じように、「いけないと思うけれどしてしまうこと」はほかにあるでしょうか。

2 内容項目と教材

節度と節制、この2つは、似て非なる言葉です。
簡単に言うと、

節度はルール
節制はルールを守ろうとする心

です。
「節度ある行動」という表現は、「世間一般の常識から外れない行動」ということです。

教材ごとに、節度(ルール)について考えるのか、
節制(ルールを守ろうとする心)について考えるのか、
重きはどちらにあるのかを見極める必要があります。

「ながらって・・・」はどちらに該当するでしょうか。

どちらかというと「節制」に当てはまります。

スマートフォン(以下スマホ)を触るのはいつでもできます。
歩きながらや、乗り物を運転しながら触る必要はほとんどありません。

「ながらスマホ」は、「今すぐ見たい」という欲を抑えきれていない人の姿なのです。

つまり、「節制」に当てはまります。

ここで考えたいことは、①「ながらスマホ」は犯罪ではないということです。

そして、②つい自分もやってしまっているということです。

ポイントは、
『自分もやってしまっている可能性があるので、自分ごととして考える』

これです。

人のことを非難して、評論家のように語って、自分の行動は棚に上げて考える道徳になってしまうことがあります。

自分ごととして考える意識をもちましょう。

では、①「ながらスマホ」は犯罪ではないことについて考えます。

これだけ問題として取り上げられていますが、「ながらスマホ」はなくなりません。
それは、ルール違反ではないからです。

ルール違反というよりは、マナー違反の方の意味合いが強い「ながらスマホ」。

「ながらスマホ」の行動自体が問題なのではなく、「ながらスマホ」で周囲の人に迷惑をかける可能性が高くなることが問題なのです。

また、②「ながらスマホ」はなぜ、ついやってしまうのでしょうか。

ゲーム、SNS、大切な連絡など、人によって今見たいものは様々でしょうが、「このぐらいなら大丈夫だろう」という慢心・過信が問題であると考えられます。

・ちょっとぐらいなら「ながらスマホ」で歩いても大丈夫だろう。
・いつもしていないし、今日だけは大丈夫だろう。
・1分だけなら大丈夫だろう。
・自分は周りがちゃんと見えてるし大丈夫だろう。

こういった、「自分だけなら」「ちょっとだけなら」「今日ぐらいなら」という、自分ルールによって「ながらスマホ」が発生してしまうのです。

道徳の授業の核に置くものは、なんでしょうか。

「ながらスマホ」をなくすためにできること。
自分が「ながらスマホ」をしないようにすること。

だと思った方、残念ながら惜しいです。

それは社会の学習になってしまいます。

道徳は、行為ではなく行為を生む心を考える教科です。

・「ながらスマホ」をする人は、何を優先して考えているのか。
・「ながらスマホ」をついしてしまうのは、どんな気持ちからだろうか。

これらのことを考えて、議論することが、道徳で「ながらスマホ」を考える意義です。

結論を言うと、「ながらスマホ」をする人は「自分本位」な考え方をしています。
しかし、「他者意識」のある人は、周りの状況を見て自分の行動を決めます。

特に、公共の場ではそれが顕著に表れます。

この、自分本位と他者意識を核に置くと、授業がぶれません。

また、今回の授業は33回目です。
たくさんの道徳の授業を積み重ねてきたので、これまでの道徳を振り返る活動をいれるのも有効です。

今回学んだ「自分本位ではなく他者意識」を使って、
『自分本位ではなく、他者意識が大切な学習はこれまであっただろうか。』と問います。

これまでの32回を同じ価値で振り返ることで、今までの教材の学習がまたちがった見え方になります。

年度末、学期末だからこそできる発問です。

ぜひチャレンジしてみてくださいね!

3 導入

「節度、節制」は『ちゃんとする』をキーワードに授業を組み立てることをオススメします。

・『ちゃんとする』ってどういうこと?
・『ちゃんとする』とどんないいことがあるの?
・スマホを『ちゃんと』使うってどういうこと?

などと、『ちゃんとする』を柱にして、
途中や終末でも聞きます。

節度や節制という言葉は、5年生といえどむずかしいです。

子どもが理解しやすい言葉で、授業を組み立てるとぶれにくいですよ。

4 発問

・「ながらスマホ」をする人は、なにを優先しているのだろうか。
・「ながらスマホ」は、なにがいけないことなのだろうか。
・「ながらスマホ」をする人がけがをするだけなら、自業自得だからいいのではないか。

・「ついやってしまう」の「つい」は、どんな気持ちから起こるのだろうか。
・『ながらって・・・』に続く言葉を考えよう。
・「ながらスマホ」から学ぶ、生活に生かせることはなんだろうか。

・ゆかとまいは、「ながらスマホ」を絶対にしないのだろうか。
・人に迷惑をかけない「ながらスマホ」ならいいのだろうか。

5 まとめ

『ちゃんとする』とどんないいことがあるかと言うと、
自分もみんなも「安心で安全」な生活ができる
ということです。

「ながらスマホ」は絶対にだめだからしてはいけない!
ではなく、だれしも心の弱い部分はあるので、そこを認めつつ、

「ながらスマホ」をついしてしまう心を考えて、「ちゃんとしたときのよさ」について考えて、まとめていきましょう!

はい、ということで今日は
『5年「ながらって・・・」【節度、節制】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

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例 : はしの上のおおかみ

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