5年

5年「折れたタワー」【相互理解】の指導案はこうする!

相互理解、寛容

こんにちは。
今日は『5年「折れたタワー」【相互理解】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

相互理解とは、文字通り互いに理解すること。
理想の関係ですが、なかなか難しいですよね~。

親友やカップルという近い存在、
ましてや夫婦でさえ、
互いに相手のことを完璧に理解している!
と言える人は少ないのではないでしょうか。

そもそも、相手を理解するって
どんな状態でしょうか?
相手を理解するには、
自分にはどんな心があればいいのでしょうか?

今日の記事で考えていきましょう!

では、解説です!

順番に解説します。

もくじ
  1. 1 教材について
  2. 2 内容項目と教材
  3. 3 導入
  4. 4 発問
  5. 5 まとめ

1 教材について

5年生「折れたタワー」(日本文教出版)

B 主として人との関わりに関すること
「相互理解、寛容」
5・6年の目標・・・・
自分の考えや意見を相手に伝えるとともに、謙虚な心をもち、
広い心で自分と異なる意見や立場を尊重すること。

「折れたタワー」あらすじ

給食当番のひろしは、当番に必要なマスクを忘れてしまった。
マスクがないと当番ができず、他の人に迷惑がかかってしまう。

すると、のりおが「どうしてくれるんだ。」と
どなるようにひろしを責めました。

いつもの給食の時間が、少しも楽しくありませんでした。

数日後、掃除中にのりおが、
ひろしの図工の作品である細い木を組み上げたタワーに、
うっかりホウキをぶつけて落として壊してしまいました。

ひろしは、給食の時間のことが思い浮かびましたが、
あのときのぼくと同じだ、と思い、
のりおを許しました。

2 内容項目と教材

・主題が「広い心」とあります。
心が広いとは、どんな状態なのでしょうか。
逆の表現として、「狭い心」がありますね。

・狭い心とは、自分と違う考えや人の失敗を
全く受け入れるスペースがない心のことです。
この話でいうと、のりおのことですね。

・では、反対に「広い心」とは、
自分とは違う考えや人の失敗を
心のスペースで受け止めることができる心です。

・「広い心が正しい」とされていますが、
果たして本当にそうでしょうか。
狭い心の人は、本当に悪いのでしょうか。

・教材研究をする上では、この大前提から疑って、
考え直すことから始めましょう。

・狭い心というとマイナスな表現ですが、
「自分の芯がしっかりとある」と表現すると、
とたんにプラスのイメージになります。

・のりおは、
「給食当番は責任をもって行うべきだ。
だから、忘れ物もするべきでない。」という考えがあり、
その考えに対して妥協せず、
ひろしの忘れ物に対しても、遠慮なく責めたのです。

・「相手を責めた」という表面的なことだけ見ていては、
本当に相手を理解することにつながりません。
心の奥、行動の奥を考えることで、
相手を理解することにつながっていくのです。

・なにが言いたいかというと、
既成概念にとらわれて授業をしないようにしましょう!
ということです。
ひろしは広い心をもっているからいい子、
のりおは狭い心だから、わるい子、
という前提に立っていては、
「相互理解」というゴールにはたどりつきません。

・「自分はいくらつらい思いをしても、
相手のどんなことも広い心で許すことが正しい」という
間違った結論になってしまいます。

・気を付けるべきは子どもではなく、
授業者の意識です。

・まずは授業者が相手のことを決めつけず、
多様な見方で登場人物1人1人を見ていきましょう。

・視点はひろし、のりおの2人だけではないですよ!

3 導入

・「『相手を理解する』ってどういうことでしょう?」
と聞きます。
☆考えを知ること
☆よく話すこと
☆どんなことを考えているか想像すること
など、出てくるか、もしくはシーンとなるでしょう。

・いずれにしろ、出てきても出てこなくても大丈夫です。
いくつか出てきたら、
「それが本当か、話し合って確かめましょう。」と言えばいいし、
出なければ、
「大切なことを1つ、話し合って見つけましょう。」と言えばいいのです。

・たくさん手が上がる雰囲気を想像していたら、
手が思ったより上がらなかったらがっかりしますが、
世の中は思ってるとおりにはいきません。

・こうなったらこうする!という
引き出しを多くもっておけば、
それこそ「広い心」で子どもの考えを
受け止めることができるのです。

4 発問

・ひろしのよくないところはどこだろう。
・のりおのよいところはどこだろう。
・このクラスはいいクラスだろうか。

・次、ひろしがマスクを忘れたら、のりおはなんというだろう。
・ひろしは、マスクを忘れたのは今回が初めてだろうか。
・ひろしとのりお、2人は友達だろうか。

・折れたのは、タワーの他になんだろう。
・タワーは修理で直るが、マスクは謝っても、ないものはないので、
ひろしの方が悪いのではないか。

5 まとめ

・重点項目のため、29番目の教材に「すれちがい」という
定番教材があります。

・「すれちがい」で押えることを明確にしておくと、
今回の「折れたタワー」でどこまで到達すればよいのか、
ゴールがはっきりします。

「折れたタワー」では、相手の心を想像して、
痛みや苦しさがわかり、適切な判断や行動すること。
「すれちがい」では、相手の状況や気持ちを自分勝手に想像せず、
対話をすることが大切であること。

・このポイントを押えておけば、
「折れたタワー」で深入りしすぎることはありませんね!
先を見越すことは、こういった理由から大切なのです。

はい、ということで今日は
『5年「折れたタワー」【相互理解】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!