こんにちは。
今日は『1年「どんなあいさつをしますか」【礼儀】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
今日は道徳の「礼儀」です。
低学年の教材を取り上げます。
日本には、「道」とつくものが多くあります。
柔道、剣道、華道、茶道、合気道など。
これらは、型を重んじています。
型から入り、型に心を込める。
心や本質を知ってから始めるのではないのです。
礼儀も同じです。
心を込めても、動作に表れないと相手には伝わりません。
まずは型(動作)から入り、心がその後で込められていくのです。
ここを押えた上で、授業をしてくださいね。
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
B 主として人との関わりに関すること
「礼儀」
1・2年の目標・・・・気持ちのよい挨拶、言葉遣い、動作などに心掛けて、明るく接すること。
1年生「どんなあいさつをしますか」(日本文教出版)
あらすじ
3枚の挿絵で構成されている。
①同じクラスの友達に会ったとき。
②お姉さんとお姉さんの友達に会ったとき。
③お隣のおばさんが荷物をいっぱい抱えていて、「あら、こんにちは。」と言われた時に会ったとき。
2 内容項目と教材
子どもたちにとって、とても身近に考えやすい教材です。
その分、これまでの経験をもとにした考えが出るため、意見のちがいが出てきやすいでしょう。
実体験をもとに考えることが大切ですが、とは言っても低学年は想像することに限界があるので、そのために有効な手段が「動作化」です。
実際に、子どもが「ぼく」の立場になって、教師がクラスの子やお姉さんとなって動作化をします。
どんな言い方のちがいがあるのか、考えてみたいですね。
もしくは、動作化の際にセリフを全て「こんにちは。」で固定して、役割だけを変えるという方法もアリです。
「みんなに同じようにあいさつをしたら、感じ方はどうちがうんだろう。」という前提で考えることができるからです。
結論を言います。
礼儀は、時、場所、相手、自分と相手の気持ち、状況によって異なります。
だから、3枚の場面であいさつや言うことが違って当然なのです。
そして、状況に合わせたあいさつは、相手を気遣うこととも同じです。
・友達と楽しく会話をする。
・知人と一緒にいる人と会ったら、相手の時間を邪魔せず、短く会話をする。
・相手のことを気にしていることを伝える。
これらは全て、相手のことを気遣っている発言です。
低学年は特に「あいさつ」に絞って話を進めていいですが、それに付け加えるあいさつの後の会話も、「あいさつ」に含まれます。
つまり、世間話も広い意味では「あいさつ」なのです。
いつでも、どこでも、だれにでも元気よくあいさつをすることは大切ですが、それに加えて状況から判断して、適切なあいさつをすることが必要なのです。
3 導入
T:教師 C:子ども
T:「こんにちは」ってどんな時に言いますか?
C:人に会った時。
T:では、道を歩いていてクラスの友達に会ったら「こんにちは」と言いますか?
C:うーん、言わないかもしれない。
C:「やあ!」とか「おーい」で済むかも。
T:では、道で校長先生に会ったら「こんにちは」と言いますか?
C:言う!
C:「こんにちは」は必ず言うと思います。
T:人によってあいさつをする時としない時があるんですね。その違いってなんだろう?
C:うーん・・・
T:今日は、あいさつはどんな時に変わるのか、考えていきましょう。
4 発問
・みんなに、「こんにちは。」でいいだろうか。
・友達に話すように「やあ」と、お姉さんやおばさんに言ったら、ダメなのだろうか。
・おばさんの荷物のことは、気にした方がいいのだろうか。
・お姉さん1人の時と、お姉さんが友達といる時とで、あいさつはちがうだろうか。
・「久しぶりに会った親戚のおじさん」は、だれの時と同じあいさつだろうか。
・校長先生と家の近くで会った時は、どんなあいさつをすればいいだろうか。
・あいさつをしなかったら、どう思われるだろうか。
・「こんにちは。」以外にどんなことを言ったらうれしい気持ちになるのかな?
5 まとめ
礼儀は、時、場所、相手、自分と相手の気持ち、状況によって異なる。
だから、その場で判断して行動することが大切。
この内容はちょっと難しいので、このエキスを含んだ言葉を使って、子どもの言葉でまとめられるといいですね。
はい、ということで今日は
『1年「どんなあいさつをしますか」【礼儀】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!
また明日もお楽しみに。