こんにちは。
今日は『3年「お母さんの『ふふふ』」【個性の伸長】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
個性の時代と呼ばれるようになりました。
昔に比べて今の時代の子どもは、本当に個性豊かです。
では、個性とはなんでしょうか。
個性はどうやって見つければいいのでしょうか。
今日は、『個性』について教材解説で考えていきましょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
A 主として自分自身に関すること
「個性の伸長」
3・4年の目標・・・・自分の特徴に気付き、長所を伸ばすこと。
3年生「お母さんの『ふふふ』」(日本文教出版)
あらすじ
「わたし」のクラスでは毎日友達の『いいところ見つけ』をしています。
しかし、加藤さんのいいところが一度も出ていないことが気になっていました。
ある日、池のかめにエサをあげている加藤さんを見ました。
そのかめは、1年生の時にわたしたちが育てていたかめで、今でも加藤さんはエサをあげているのでした。
次の日、わたしは早速、『いいことろ見つけ』で加藤さんについて話しました。
加藤さんはみんなから拍手をもらってうれしそうでした。
家に帰ってお母さんに話すと、
「みきにもいいところがあったわね。ふふふ。」と笑っていました。
2 内容項目と教材
目標には「特徴」とあります。
似たような言葉に「特長」があります。
2つのちがいは次のとおりです。
特徴・・・他と比べて特に目立ったり、他との区別に役立ったりする点。
特長・・・すぐれた(=長)特徴。
つまり、特長は長所に特化しているのに対して、
特徴は長所も短所も含んでいるということです。
この教材では、加藤さんの特長が見つかりました。
「生き物の世話をきちんとする」という長所です。
「わたし」は、加藤さんのいいところを偶然見つけ、みんなにそれを知らせることができたので、加藤さんの特長がみんなに知られることになりました。
では、「わたし」はなぜ加藤さんのいいところを見つけられたのでしょうか。
「絶対にいいところを見つけよう!」と加藤さんを見張っていたのでしょうか。
そんな描写はありませんから、その可能性は低いと言えます。
しかし、「わたし」は、『いいところ見つけ』で加藤さんが一度も取り上げられていないことに気づいています。
この時点で、「わたし」はみんなのことに関心をもち、加藤さんにも関心をもっています。
「わたし」の友達に対する関心は、「友情、信頼」の内容項目の視点としてぜひ取り上げたいところです。
ねらいとする内容項目はずれますが、多面的・多角的な視点を養うために必要なことは、もうわかりますよね!
そして、その友達に関心をもつ「わたし」の心が、そのまま「わたし」の長所になっているからです。
加藤さんは、「わたし」に特長を見つけてもらった。
「わたし」は、お母さんに特長を見つけてもらったのです。
ここから言えることは、次のとおりです。
①特長は誰でももっている。
②特長は自分では気付きにくい。
この2点が今回のポイントとなります。
このポイントを押さえて、まとめができるといいですね!
3 導入
T:教師 C:子ども
T:長所ってなんですか?
C:いいところ。
C:すごいところ。
T:自分の長所を言えますか?
C:うーん。
C:足が速いところ。
T:人の長所を言えますか?
C:(自分の長所よりは言いやすいはずなので、発言が増えるはずです)
T:今日はみんなで、自分の長所について考えていきましょう。
4 発問
・「わたし」はどうして、加藤さんのいいところを見つけられたのだろう。
・「わたし」は、お母さんにほめられたいから、いいところ見つけで発表したのだろうか。
・お母さんのいいところはなんだろう。
・加藤さんが「わたし」のいいところを発表するなら、なんと言うだろう。
・加藤さんの『うれしい』と、「わたし」の『うれしい』と、お母さんの『うれしい』は一緒だろうか、ちがうだろうか。
・長所はいっぱいあったほうがいいから、加藤さんはまだまだいいところが足りないのではないか。
・「わたし」のいいところを発表してあげよう。
・加藤さんがかめにエサをやっているところを「いいところ」と認められたのはなぜだろう。
5 まとめ
①特長は誰でももっている。
②特長は自分では気付きにくい。
この2点が、子どもの言葉でまとめられるといいですね!
はい、ということで今日は
『3年「お母さんの『ふふふ』」【個性の伸長】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!
また明日もお楽しみに。