1年

1年「うちゅうせんにのって」【感動】の指導案はこうする!

感動、畏敬の念

こんにちは。
今日は『1年「うちゅうせんにのって」【感動】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

Dの内容項目は、
「価値の広がりを目指す」
ものではありません。

A~Cの内容項目は,広がりを目指すものです。
例えば、親切は「何かをしてあげること」だ
と思っていた子どもたちが、
授業で議論をすることで、
「何もしない親切もある」と気付いたら、
それは見方が広がったと言えるでしょう。

しかし、Dの内容項目はそのような広がりは
ほとんど期待できません。

そもそも抽象的なものが多く、
議論で広がったとしても、
さらに抽象的なものになってしまうからです。
そうなると余計に
「道徳は難しい!」と考える
子どもや先生を増やすだけです。
そうではなくDだけは、
ゴールまでの道を太くするイメージで
授業をしましょう。

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
「感動、畏敬の念」
1・2年の目標・・・・美しいものに触れ、すがすがしい心をもつこと。

1年生「うちゅうせんにのって」(日本文教出版)

あらすじ

宇宙人が地球にやってきました。
地球のきれいなものを、宇宙人がたくさん見つけました。

沖縄のきれいな海。

日本で一番高い山の富士山。

神戸の夜景。

一生懸命本を読んでいる子ども。

美しいものをたくさん見つけて、帰っていきました。

2 内容項目と教材

『畏敬』とはどういう意味でしょうか。
日常生活ではあまり使わない言葉ですね。
広辞苑では次のように書いています。

おそれうやまう。 すぐれた人を尊敬すること。

なるほど、と言いたいところですが、
もうちょっとストンと落ちる理解がほしいです。

明鏡辞典では、次のように書いています。

偉大なものとして、おそれうやまうこと。

用例として、「宇宙の神秘に畏敬の念を抱く」 「神仏を畏敬する」
とあります。

ということは、『畏敬』とは、
人の力がおよばないようなものを
大切に思う心と言えます。

つまり、
感動=美しいものや気高いものをよいと思う心
畏敬=人の力がおよばないものを大切に思う心
とまとめられます。

このことは、授業ではもちろん扱う必要はありません。

授業者が、「そうなんだ。」ぐらいで理解しておけば十分です。

Dの内容項目は、言葉にすると安っぽいものです。
例えば以下のとおり。
「命は大切」
「美しいものに感動する」
「自然は大切」

これを見て、どう思いますか?
「知ってるわ!」とツッコミを入れたくなりませんか?

そうです。
これがDの内容項目の難しいところです。
授業をしても、上の結論は変わりません。
しかし、授業で子ども達が議論をすることで、
その中身が深くなるのです。
先ほどお伝えした
「ゴールまでの道を太くする」ですね。

だから、まとめでは無理に言葉にしなくていいです。
無理に言葉にしようとするから、
難しいと感じるし、
道徳が面白くないと思ってしまう原因となります。

Dの視点では、余韻を大切にしましょう。
「人の心って美しいんだなあ。」
「わたしにもきれいなものを見たら
きれいと思う心はあるだろうか。」などと
生活の中で考え続けるようなものが
子どもの意見として出れば、
それで充分です。

 

特に、1年生で「感動」を扱うことは非常に難しいです。
しかし、1年生だからこそ、「きれいなもの」「美しいもの」に感動する心は純粋です。
その部分を大きく伸ばしたいですね。

そのための活動として、「きれいなもの探し」があります。
教科書には、沖縄の海、富士山、夜景、子どもの頑張る心が例として載っています。
その中で、自分はどれが一番きれいだと思うかを聞いてみます。
もしくは、どの宇宙人と同じ気持ちかを考えます。

また、他にも授業者がきれいだと思うものを写真で用意して、選択肢を増やしてもいいですね。

ここで大切なことは「きれいなもの」を1つに決めることではなく、
自分が『きれいだ』と思う心と向き合うことです。

難しいですが、「なぜきれいだと思うか」を言葉にする活動でOKです。

あまり難しく考えないようにしましょう。

また、逆説的ですが、言葉にできなくてもOKです。
いくつかの写真の中から選択して、自分がきれいだと思うものを考える。

この過程が、感動する心と向き合っていることになるのです。

言語化できている子=よく考えている子

ではありませんので、注意をしましょう。

3 導入

T:教師 C:子ども

T:「美しい」ってどういうことですか?
C:うーん。
C:きれいなこと。

T:なるほど。では美しいものって何がありますか?
C:○○
※ここでは、人や物など物理的なものの意見がほとんどだと思います。
景色や人の心など抽象的なものになったら、「どうして?」「もっと詳しく教えて。」と突っ込んでみます。

4 発問

・なぜ、美しい景色はずっと見ていられるのだろう。
・「美しい」と「きれい」はどうちがうのだろう。
・美しい景色を写真で見るのと、実際に見るのとでは、同じではないのか。

・景色と心は同じじゃないから、美しいのは景色だけで、心は美しいとは言わないのではないか。
・宇宙人は幸せだろうか。
・地球に住んでいる人は幸せだろうか。

・宇宙人のおみやげはなんだろう。
・地球には他に、どんな美しいものがあるだろうか。
・どれが一番美しいと思いますか?

5 まとめ

繰り返しますが、無理にする必要はありません。
むしろ、2で書いた活動はまとめがしにくいものとなっています。

「美しいものは、たくさんあるんですね!」と一言だけ言って終わってOKです。

はい、ということで今日は
『1年「うちゅうせんにのって」【感動】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

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