こんにちは。
今日は『6年「人間をつくる道−剣道−」【礼儀】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
今日の話題は礼儀。
礼儀って最近は「古い」と言って敬遠されたり、
大事にされたりすることが少なくなってきました。
しかし、日本人が古くからもつ習慣であり、社会では必須の定義です。
礼儀の原点に立ち返り、深く考えていきましょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
B 主として人との関わりに関すること
「礼儀」
5・6年の目標・・・・時と場をわきまえて、礼儀正しく真心をもって接すること。
6年生「人間をつくる道−剣道−」(日本文教出版)
2 内容項目と教材
この教材は、『剣道』が題材になっていますが、剣道のルールなどを知らなくても特に問題はありません。
日本に古来から伝わる『○○道』は全て、礼儀や作法を大切にしています。
なぜ、技術よりも先に礼儀・作法を重んじるのか。
その礼儀は、誰に対してのものなのか。
その作法には、どんな意味が込められているのか。
子どもの身近なところから考えていきましょう。
礼儀の対義語はなにか知っていますか?
「虚礼」と言います。
虚礼とは、見かけばかりで実質が伴わない礼儀・礼式のこと。
最近は働き方改革の風が吹いているので、「虚礼廃止」と言って、お中元・お歳暮や年賀状など、形だけの挨拶を廃止する風潮が高まっています。
礼儀と虚礼、この二項対立で授業を考えてみたいですね。
礼儀は、相手のことや周りのことを考えて礼をすること。
反対に虚礼は、形だけの礼です。
剣道はスポーツです。
スポーツなら、試合前や後の礼は形式だけのものにして、試合で技術を大いに発揮する方が、剣道にしっかり向き合っていると言えるのではないでしょうか。
なぜ、最初と最後の礼はしなければならないのでしょうか。
また、形だけの礼なら、しなくても同じなので、礼をしなくてもいいのではないでしょうか。
①礼儀を尽くす
②虚礼でいい
③礼は全くしない
果たして、どれが一番いいのでしょうか。
当然、①だと子どもは言うでしょう。しかし、それだけでは終わらず、その理由が大切です。
「コーチに怒られるから。」
「先生が、しなさいと言ったから。」
「みんなしているから。」
といった、外発的な動機では、本当に子どもが礼儀の本質を理解しているとは言えません。
①礼儀を尽くすことは、どんな意味があるのでしょうか。
子どもたちと考えてみたいですね。
その際、視点を変えることを意識しましょう。
①〜③をしている姿は、
相手から見たらどう見えるでしょうか。
試合を見ている人はどう思うでしょうか。
自分が礼を尽くしているけど、相手が②③をしたらどう思うでしょうか。
視点を変えてみると、見えてくることがあります。
参考に、わたしの板書を載せます。
このように、礼をしない場合とする場合を板書で比較できるようにすると、それぞれの特徴が見えてきます。
また、板書にはありませんが、形だけの礼(虚礼)も加わって、三項対立だとさらに多くのことに気づけそうですね。
3 導入
T:教師 C:子ども
T:○○道とつくものは何があるでしょうか。
C:剣道
C:柔道
C:茶道
T:たくさんありますね。では、「道」とつくものに共通することはなんでしょうか。
C:うーん・・・。
T:今日は特に「剣道」で考えていきましょう。
4 発問
・礼は、誰にとっていいことがあるんだろう。
・「ぼく」は、負けても一応引き上げをしているのだから、しないよりいいのではないか。
・剣道は、なぜ礼儀を大切にするのだろうか。
・剣道は、なぜ「人間をつくる」のだろうか。
・剣道は、どんな「人間をつくる」のだろうか。
・礼をしても勝てなかったら意味がないのではないか。
・技術が高くて強ければ、礼儀はいらないのではないか。
・サッカーや野球と同じ心はあるだろうか。
5 まとめ
・礼は、相手だけでなく周囲の人や場所、状況に感謝する意味がある。
・形だけの礼よりも心を込めた礼の方が相手に伝わる。
この2点を押さえたまとめができるといいですね!
はい、ということで今日は
『6年「人間をつくる道−剣道−」【礼儀】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!
また明日もお楽しみに。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
このブログでは、道徳の教材解説をしています。
ほとんどの教材を解説しているので、
日々の授業や研究授業のときに使ってください。
トップページの検索で「教材名」を入れるだけで、その記事にジャンプできます。
例 : はしの上のおおかみ
「この記事の解説がない!」という場合は、お知らせください。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□