1年

1年生『「ありがとう」「ごめんなさい」』【礼儀】の指導案はこうする!

挨拶と礼儀

こんにちは。
今日は『1年生『「ありがとう」「ごめんなさい」』【礼儀】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

今日は道徳の「礼儀」です。
低学年の教材を取り上げます。
日本には、「道」とつくものが多くあります。

柔道、剣道、華道、茶道、合気道など。

これらは、型を重んじています。
型から入り、型に心を込める。
心や本質を知ってから始めるのではないのです。

礼儀も同じです。
心を込めても、動作に表れないと相手には伝わりません。
まずは型(動作)から入り、心がその後で込められていくのです。

ここを押えた上で、授業をしてくださいね。

では、解説です!

順番に解説します。

もくじ
  1. 1 教材について
  2. 2 内容項目と教材
  3. 3 発問
  4. 4 まとめ

1 教材について

1年生『「ありがとう」「ごめんなさい」』(日本文教出版)

B 主として人との関わりに関すること
「礼儀」
1・2年の目標・・・・気持ちのよい挨拶、言葉遣い、動作などに心がけて、明るく接すること

「ありがとう」「ごめんなさい」あらすじ

2つの場面によって構成されている。
①消しゴムを落とした女の子が、「ありがとう」と言ったときと言わなかったとき。
②男の子にぶつかった子が、「ごめんなさい」を言ったときと言わなかったとき。

言ったときと言わないときの比較で、感じ方の違いに気付かせる教材である。

2 内容項目と教材

・日本には、「道」とつくものが多くあります。

柔道、剣道、華道、茶道、合気道など。

これらは、型を重んじています。
型から入り、型に心を込める。
心や本質を知ってから始めるのではないのです。

礼儀も同じです。
心を込めても、動作に表れないと相手には伝わりません。
まずは型(動作)から入り、心がその後で込められていくのです。

・礼儀は、相手があって始めて成り立つものです。
挨拶は、1人でしても意味がなく、相手がいるからするもの。
適切な言葉遣いは気持ちいいですが、
この「気持ちいい」は、相手の感じ方です。
動作とは、落とし物を拾う、手助けをするなどの動作のことを指し、
相手が助かったと思わなければ、相手のことを思った動作とは言えません。

・この「礼儀」は、低学年の段階では「親切、思いやり」の質と非常によく似ています。
ほぼ同じと言っていいでしょう。
「親切、思いやり」は、相手にとってよいと思うことを進んで行うこと。
「礼儀」は、(相手に)明るく接すること。
ほぼ同じですね。
違いとしては、
「親切、思いやり」は、相手のことを自分よりも優先して考えるという相手第一主義。
「礼儀」は、自分がこうすれば適切なのではないか考えるという自己第一主義。
考えるスタート地点が違うということです。

・ここでは、教科書に書かれている活動をしてみたいですね。
「ありがとう」と言ったときと言わなかったとき。
「ごめんなさい」を言ったときと言わなかったとき。

・しかし、これだけでは物足りない気がします。
礼儀とは、時と場合、状況、相手によって形を変えるもの
という大前提があります。
余裕があれば、もう少し形を変えて、考えてみたいですね。

・例えば、次のような場面
「ありがとう」を怒って言ってもいいのか。
「ごめんなさい」は、小さい声でもいいのか。
消しゴムを拾ってくれた人が家族だったら、「ありがとう」は言わなくていいか。
消しゴムを拾ってくれた人が先生だったら、「ありがとう」の言い方は変わるか。
ぶつかったのが優しい6年生だったら、「ごめんなさい」は言わなくていいか。

などです。
子どもたちの生活で想定される場面を設定して、
話し合ってみると、さらに思考が広がりそうですね!

・そして、この教材では役割演技も有効でしょうね!
「ありがとう」を言ったときと言わないときの違いを、
実際に子どもがやってみて、実感するのです。
きっと有効な手立てだと思います。
役割演技で大切なポイントは、
『役割を演じた子にすぐ感想を聞かないこと』です。
役割演技をした子は、自分がどう思ったかよりも、
みんなの前で演じるということで気持ちが高揚しています。
演じ終わったら、
「今のどう思った?」と見ていた子に感想を求めます。
第三者の視点の感想を聞くことで、
演じた子は客観的視点を得て、
自分の感じたことを言えるようになります。
ちょっとした手立てですが、大きな効果がありますよ。

・絵だけで展開されるという、1年生ならではの教材です。
だからこそ、地に足をつけたまま、活動を広げられるという利点があります。

・他の言葉として
「どういたしまして」
「おはようございます」
「おやすみなさい」
「いただきます」
「ごちそうさま」などと
礼儀の場面で考えたい言葉はたくさんありますが、
ここでは欲張らず、
『ありがとう』と『ごめんなさい』に絞った方がよいでしょう。
この2つだけでも、使う場面が山ほどあるからです。
そして、この2つの言葉を切り口にして深く考えることで、
礼儀についての気付きができ、
自然と「他の言葉はどうかな?」と考え始めます。
わざわざ教師が「他の言葉についても考えよう」という必要はないのです。

3 発問

上述したものを含めて、発問例は以下の通りです。

・「ありがとう」を怒って言ってもいいのか。
・「ごめんなさい」は、小さい声でもいいのか。
・消しゴムを拾ってくれた人が家族だったら、「ありがとう」は言わなくていいか。
・消しゴムを拾ってくれた人が先生だったら、「ありがとう」の言い方は変わるか。
・ぶつかったのが優しい6年生だったら、「ごめんなさい」は言わなくていいか。
・「ありがとう」は言わなくても、頭を下げるだけでも気持ちが伝わればいいのではないか。
・「ごめんなさい」は笑って言ってもいいかな?
・悪いと思っていなくても、「ごめんなさい」は言った方がいいのかな?
・「ごめんなさい」は言えなくても、泣けばいいのではないかな。

4 まとめ

・本質的な話をすると、
「ありがとう」「ごめんなさい」は、
言葉だけではだめです。
心もこめなければ、本当の礼儀とは言えません。
しかし、そのレベルまで低学年まで求めるのは難しいので、
「ありがとう」「ごめんなさい」は、気をつけて言う。
というまとめで十分でしょう。

・心を込めないとだめ、動作だけではだめとは言う必要はありません。
しかし、この議論を通して、子どもたちは言葉にはできなくても
心のこもった動作が大切だと気付いています。
それをあえて聞いたり、言葉にする必要はないということです。

・「ありがとう」「ごめんなさい」は、相手のことを思う。
・「ありがとう」「ごめんなさい」は、思った時に言う。
といったまとめでもOKです。
要は、礼儀が時と場、状況や相手によって違うということが、
子どもの言葉で一部分でも表現できていたらOKです!

はい、ということで今日は
『心のこもった挨拶は、世界を変える!【礼儀@道徳】』
このテーマでお送りしました!