2年

2年「ぽんたとかんた」【善悪の判断】の指導案はこうする!

善悪の判断、自律、自由と責任

こんにちは。
今日は『2年「ぽんたとかんた」【善悪の判断】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

今日の内容項目は、
「善悪の判断、自律、自由と責任」です。

比較的、分かりやすくて授業をしやすい項目ですよね。

いいことと悪いことの区別を
「教える」という意識が先行してしまいますが、
区別するべきことを「教える」のではなく、
自分はいいと思うか悪いと思うか
「考えて答えを出す」ことを大切にします。

強いて教えるとすれば、
自分の判断基準(ものさし)をもつことの大切さです。
まずは、この意識をもって、授業に臨んでくださいね!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

A 主として自分自身に関すること
「善悪の判断、自律、自由と責任」
1・2年の目標・・・・よいことと悪いことの区別をし、よいと思うことを進んで行うこと。

2年生「ぽんたとかんた」(日本文教出版)

あらすじ

仲良しのぽんたとかんたは、公園で遊んでいます。
カンタは、公園の裏山で秘密基地を見つけたので「ふたりで行こうよ。」とぽんたを誘います。

ぽんた「裏山には入ってはいけないと言われているよ。」
かんた「へいきへいき。」

ぽんたも、かんたのように遊びたいですが、大きな声で言いました。
「ぼくは行かないよ。あぶないから。」

かんたは、びっくりして裏山から飛び出してきました。

かんたも行かないことに決めて、ふたりでぶらんこにのりました。

気持ちのよい風が、ほおをなでていきました。

2 内容項目と教材

ぽんたとかんた、登場人物が2人なので、比較して考えやすいですね。

大切なことは、ぽんたはいい子、かんたは悪い子、という前提で話を進めないことです。

ぽんたは、たしかに自分で考えて判断して、「行かない」という決断をしたので立派に見えますが、
誰しも、かんたのような心はもっています。

ですから、かんたのよいところ、ぽんたのよくないとこにも目を向けられるような発問も入れると、授業にアクセントが効いて、子どもの思考が活性化するいい授業になりそうですね!

心の中の対比で、「天使と悪魔」の対話がよく使われます。

今回も、それを使いましょう。

ぽんたの心の中の天使と悪魔、
かんたの心の中の天使と悪魔、それぞれを板書し、視覚的に比較しながら考えられるようにしましょう。

ではそれぞれ考えてみます。

(1)ぽんた

【天使】
・裏山に言ってはだめ、と言われているよ。
・行ったら危ないよ。怪我をするかもしれないよ。

【悪魔】
・ちょっとぐらいなら大丈夫。
・かんたともっと仲良くなれるかもしれないよ。


(2)かんた

【天使】
・秘密基地を見つけたときはたまたま安全だったけど、今回は危ないよ。
・道に迷うかもしれないよ。

【悪魔】
・この前も大丈夫だったし、今回も大丈夫!
・今日はぽんたも一緒にいるから、みんなでやればこわくない!


このように、比較して考えることで、それぞれの天使と悪魔の心が見えてきます。


また、かんたのよいところ、ぽんたのよくないところを考えてみましょう。

そもそも、かんたは「ぽんたにも秘密基地を教えよう。」と思ったから、ぽんたを「裏山に行こう」と誘ったわけです。

かんたは、秘密を友達にも教えてあげる優しい子、とも言えます。

じゃあ、かんたはいい子なのでしょうか?

ルールは破るけど、友達には優しい。
この矛盾で、子どもは「うーん」と考えるのです。

こうやって「かんたっていい子なの?」と矛盾をつきつけることで、『いい子』『悪い子』と人間を一概には決められないことに気付きます。

そこから、心の一部分や行動で考えようとします。

ここが、道徳の授業の始まりです。

『かんたは悪い子』と思っていましたが、実はかんたにもいいところはある。
じゃあ、かんたは悪い子ではなさそうだ。
かんたのどんな心が、よくないのだろう?

と心の奥まで考えるようになります。

こうなると、道徳の議論が活発になってきそうですね。


また、「ぽんたの悪いところ」はどこでしょうか?

臆病なところ? 友達の誘いを断るところ?
友情よりも言いつけを大事にするところ?

これはぜひ、子どもと考えてみたいですね!

ぽんたとかんた、それぞれの心を比較して考えるようにしましょう!

3 導入

T:教師 C:子ども

T:みんなのまわりに、「入ってはいけない場所」ってどこがありますか?
C:屋上
C:○○
※学校や子どもの実態に合わせていろんな場所が出るでしょう。

T:なぜ入ってはいけないんだろう?
C:危ないから。
C:怒られるから。

T:今日は、「行ってはいけない場所」につい入ってしまったかんたのお話について考えましょう。

4 発問

・かんたは悪い子なのだろうか。
・ぽんたはいい子だろうか。
・ぽんたとかんた、同じ心はなんだろう。

・ぽんたとかんた、ちがう心はなんだろう。
・かんたはなぜ、ぽんたの一言ぐらいで行くのをやめたのだろう。
・裏山に向かって一歩踏み出したときのかんたは、どんな気持ちだったのだろう。

・かんたは、ぽんたに秘密基地を教えてあげるのだから、優しいいい子ではないか。
・ぽんたは、せっかくのかんたの誘いを断るから、友達を大切にしない悪い子ではないか。
・ぽんたとかんた、どちらと友達になりたいだろうか。

・裏山に1回入って出てきたかんたと、1回も入らなかったぽんた、ぶらんこに乗っているときの気持ちよさは同じだろうか、ちがうだろうか。

5 まとめ

心の中には天使と悪魔がいる。

天使の言うことを聞くと、危ない目に合わない。

しっかり議論したら、このぐらいのまとめで十分です!

はい、ということで今日は
『2年「ぽんたとかんた」【善悪の判断】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

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例 : はしの上のおおかみ

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