5年

5年「友のしょうぞう画」【友情、信頼】の指導案はこうする!

友情
two women lying on hammock

こんにちは。
今日は『5年「友のしょうぞう画」【友情、信頼】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

「友情、信頼」は、道徳科といえば!
というぐらい、代名詞の内容項目です。

「正直、誠実」
「親切、思いやり」
「友情、信頼」
この3つは、道徳の王道の内容項目
といっても過言ではないでしょう。

この「友情、信頼」の教材を
骨太に授業できると、
授業スキルが高まります。

そんな王道の「友情、信頼」について
今日は考えていきましょう!

では、解説です!

順番に解説します。

1 教材について

B 主として人との関わりに関すること
「友情、信頼」
5・6年の目標・・・友達と互いに信頼し、学び合って友情を深め、異性についても理解しながら、人間関係を築いていくこと。

5年生「友のしょうぞう画」(日本文教出版)

あらすじ
ぼくと正一は幼なじみ。
3年生の1学期、正一は九州の療養所に入院することになった。
正一は、手足の筋肉が弱くなって縮んでいくという難病にかかってしまったのだ。

ぼくと正一はしばらくは文通をしていたが、だんだん手紙がこなくなってしまった。
ある日、テレビのニュースで、デパートで開催されている「療養しながら学ぶ子どもたちの作品展」が開かれていることを知った。
お母さんとすぐに見に行くと、『友のしょうぞう画』という木版画を見つけた。
解説には、「ぼくの友達のKくんです。筋肉をきたえるために版画に挑戦しました。完成するのに約1年かかりました。」と書いてあった。
Kとは、ぼく和也のこと。
「そうか、それで手紙がかけなかったのか。」
帰りの電車で、正一に手紙を書こうとぼくは思った。
three women walking on brown wooden dock near high rise building during daytime

2 内容項目と教材

(1)友情とは

「友情、信頼」はその順番に意味があります。
「信頼」よりも「友情」が先にあります。
つまり、信頼よりも友情を優先して考える必要があります。

広辞苑で意味を調べると、

友情・・・友達の間の情愛
信頼・・・信じて頼りにすること

とあります。

信頼よりも友情が大切であることの例を挙げます。
あなたは道を歩いています。
通行する見知らぬ人に、
いきなり住所などの個人情報を伝えることはできますか?

きっとほとんどの人が「できない」と答えるでしょう。
「何で教えないといけないの?」
「どこにばらされるか分からない。」
「そもそも、だれ?」

そう思うのは「信頼」という基礎が、人間関係の中にできていないからです。
つまり、友情がないと信頼もできないのです。

では「友情」とは何でしょう。
広辞苑の意味の通り,
「友達との情愛」略して「友情」なのです。

では、情愛とはなんでしょうか。
再び広辞苑で調べると、
情愛・・・情け、いつくしみ、愛情

具体的には、

☆友達が困っているから助る
☆友達の気持ちに共感する
☆友達に対して好感をもつ

これらのことを数十回、数百回くり返して、
「友情」と呼べる関係ができあがるのです。

その過程の中では、自己開示が必ず必要です。
自分のことをさらけ出したり、
本音を言い合ったりして、
関係が深まっていくのです。

そうしてできた「友情」があるから、
初めて次の「信頼」が成り立つのです。

教材研究の場面では、
①「友情」か「信頼」か、どちらに重きを置いているのか考える。
②例えば「友情」に重きが置かれているなら、
登場人物同士はなぜ友達と呼べるのか、本当の友達と呼べるのか、などという発問を考える。

この流れで教材研究をすると、本質に向かう授業ができます。

group of people setting up campfire

(2)友情に距離は関係するか

和也と正一は、不可抗力によって離れてしまいました。
気軽に遊べる距離ではないし、当然毎日会うこともできません。

では、離れてしまったらもう2人は友達ではないのでしょうか。

子どもに聞いてみたいですね。
「2人はもう友達ではないのか。」

きっと、「まだ友達」と考える子が多いでしょう。
しかし、それはなぜでしょうか。

同じクラスの友達、同じ学校の友達なら、気軽に遊べるし、
話もたくさんできます。

でも、和也と正一はそんなことはできません。
文通をしたり、正一の作品を見たりして、
『相手のことを想う』時間が発生しているぐらいです。

このことが、実は2人の関係の核になります。

つまりこのことから、
友情に距離は関係ない
という結論を1つ導き出すことができます。

(3)2人をつなぐものは

2人をつなぐものはなんでしょうか。
2人は物理的に一緒にはいられません。
でも友達です。

友情に距離は関係ないですが、では和也と正一をつなぐものはなんでしょうか。

それは、『相手を想う時間』です。

文通や作品を見る、それぐらいしか行動はできませんが、
その行動をする時間は全て、「相手を想う時間」です。

・今、どうしているんだろう。
・今、何を考えているんだろう。
・ぼくのことをどう思っているんだろう。
・元気かな。
・新しい友だちはいるかな。

本文中には詳しく書かれていませんが、
2人ともきっと互いにこんなことを思っているでしょうね。

それは、相手のことを想っているからです。

例え文通が途切れても、連絡がなくても、
心がつながっている人とは「友達」と呼べるのです。

photo of three women lifting there hands \

(4)本当の友情とは

つまり、友情には物理的な距離は関係なく、
心がつながっているということになります。

心がつながっていると、相手を想う時間が長くなります。
本当の友情とは、

・心がつながっている。
・相手のことを想う

この2点が大切であると言えます。

3 導入

T:教師 C:子ども

T:友達ってどんな人のことですか?
C:一緒に遊ぶ
C:たくさん話をする

T:ということは、遊ばなかったりたくさん話をしなかったら、
友達とは言えないのですね。
C:うーん・・・・

T:今日は、「本当の友達」について考えましょう。

women forming heart gestures during daytime

4 発問

・近い友達と遠くの友達、どちらが「仲がいい」と言えるだろうか。
・和也と正一は、本当の友達と言えるだろうか。
・和也と正一は、一緒にいるときと離れているとき、どちらが「仲がいい」だろうか。

・和也から正一、正一から和也、どちらが相手のことを思っているだろうか。
・近くにいないなら、もう友達とは言えないのではないか。
・なぜ和也は、すぐに作品展に行ったのだろう。

・和也と正一、どちらと友達になりたいか。
・和也は再び手紙を出しても、正一から返事は返ってくるだろうか。
・2人はもう友達ではないのか。

5 まとめ

本当の友達とは、

・距離は関係ない
・心がつながっている
・相手のことを想う時間が長い

こんなポイントを押さえて、まとめができるといいですね!

はい、ということで今日は
『5年「友のしょうぞう画」【友情、信頼】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

 

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