6年

6年「おかげさまで」【感謝】の指導案はこうする!

感謝
brown and gray quotes board on brown wooden surface

こんにちは。
今日は『6年「おかげさまで」【感謝】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

「感謝」は一見シンプルですが、
奥の深い内容項目です。

ただ単に「ありがとう」というだけでは
行動だけで心が伴わず、
むなしいものになってしまうからです。

では、心のこもった感謝とはなんでしょうか。

今日は、「感謝」について考えましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

B 主として人との関わりに関すること
「感謝」
5・6年の目標・・・・
日々の生活が家族や過去からの多くの人々の支え合いや助け合いで
成り立っていることに感謝し、それに応えること。

6年生「おかげさまで」(日本文教出版)

あらすじ
「おかげさまで、おいしくいただきましたよ。」
これは祖母の口ぐせ。

ぼくはそんな口ぐせが少し嫌だった。そんなに大げさに言わなくてもいいと思っているからだ。
お父さんにそのことを聞いてた。
「食事ができることがありがたい。米、野菜、果物などは農家の人が汗を流して作ってくれた。魚は漁師さんが海へ出てとってくれた。多くの人の手によって運ばれ食卓に並ぶ。自分の食事を支えてくれる人全てにお礼を言っているんだよ。」と教えてくれた。
さらに、おばあちゃんが毎朝公園に行っているのは、掃除をするためだと教えてくれた。
「いろんな人のおかげで暮らしていける。少しでも恩返しをしたい。」という理由だそうだ。

となりの部屋で、電話をしている祖母が「はい、おかげさまで元気にやっております。」と言っているのが聞こえてきた。
white and black letter t

2 内容項目と教材

この内容項目は簡単なようで『陥りやすい間違い』があります。
それは、「子どもに感謝する心を教えないといけない!」
教師が思うことです。

「感謝しなさい!」と言われると、
一応「ありがとう」と子どもは言うでしょう。
しかし、それは心がこもっておらず、
ただ言っただけです。

心のこもっていないお礼は、
虚礼(きょれい)といってニセモノの行為です。

子どもが心のこもっていない「ありがとう」を
連発していていいのでしょうか。
なんだかちがう気がしますよね。

この「なんだかちがう気がする」
道徳の教材研究の始まりなのです。

 

教材を見てみましょう。
おばあちゃんは、とにかくなんでもかんでも「おかげさまで」と言っています。
それは、おばあちゃんが目の前のことや食べ物等に対して、
どんな人がどんな仕事で関わっているかを想像して、
『ありがたい』と思っているからです。

おばあちゃんのよさはなんでしょうか。
どんなことに対しても「感謝を伝えることができる」ところでしょう。

しかしそれだけではありません。
おばあちゃんは、例えば食べ物に対して、どんな人がどんな関わり方をしたのか、
「気付く」ことができるのです。

焼き魚が食卓に並んだとしましょう。

・この魚はお母さんが調理してくれたんだ。
・この魚はスーパーの人が仕入れてくれたから買うことができたんだ。
・そもそもお父さんやお母さんが働いてくれるから、買うことができる。
・魚は漁師さんが苦労して漁をしてくれたからだ。
焼き魚を見て、このようなことに気づいて、想像することができるのです。
その気付きを、感謝の言葉にして「おかげさま」と言うことができているのです。
 
つまり、おばあちゃんの長所は、
「気付くこと」「感謝の心をもつこと」の2つであると言えます。
 

支えてくれた人に気付く、感謝の心を伝える。
この2つが授業の核となります。

授業の核がわかれば、子どもが多面的・多角的な視点で
多様な意見を言ってもぶれることはなくなります。

それどころか、「なるほど、そういう考えもあるね!」と
余裕をもって子どもの意見を聞けます。

支えてくれる人に気付くと、人は言われなくても
感謝の心をもつようになります。

だから、「支えてくれる人に感謝をしましょう」ではなく
「支えてくれる人は、身の回りにどんな人がいるかな」と
気付けるような問いかけだけで十分なのです。

flat lay photography of coffee latte in teacup on table

3 導入

「『ありがとう』ってどんな時に言いますか?」と聞きます。
多くの場面を想像するでしょう。
☆人が○○をしてくれたとき
☆○○をもらったとき
☆人を助けたとき
『ありがとう』の言葉を皮切りに、感謝について考えます。

その後、「『ありがとう』の反対の言葉はなんでしょう?」と問います。
答えを言うと、『当たり前』です。
『ありがとう』は漢字で書くと『有り難う』
有ることが難しいことに対して
感謝を伝えることだから、『ありがとう』なのです。
つまり、『ありがとう』の反対は
有ることが難しくない状態なので『当たり前』です。

この『ありがとう』と『当たり前』の話を導入でしておくと、
教材の中の『有り難う』を探し始めます。
そのために、この導入を行います。

4 発問

・心がこもっていなくても、「おかげさまで」と言えばいいのだろうか。
・おばあちゃんは、感謝する気持ちがあるなら「おかげさまで」と言わなくてもいいのだろうか。
・「おかげさまで」という人と言わない人のちがいはなんだろう。

・最初と最後の「ぼく」は、おばあちゃんに対しての見方がどう変わっているだろう。
・「おかげさまで」と言わない人は、感謝をしていないのだろうか。

5 まとめ

「気付く」と「感謝の心をもつ」
この2つが子どもらしい言葉で表現できればOKです。

まとめの段階で
「感謝しましょう」「感謝を行動で表わしましょう」なんて
わざわざ言う必要はありません。

「気付いた」段階で、何かをしたい、伝えたいという思いは
自然と沸いてくるからです。
これを人が持って生まれてきた「良心」といいます。

子どもの良心を信じて、まとめは深入りしすぎないようにしましょう!

はい、ということで今日は
『6年「おかげさまで」【感謝】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

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例 : はしの上のおおかみ

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