6年

6年「ぼくだって」【相互理解】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は『6年「ぼくだって」【相互理解】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

相互理解とは、文字通り互いに理解すること。
理想の関係ですが、なかなか難しいですよね~。

親友やカップルという近い存在、
ましてや夫婦でさえ、
互いに相手のことを完璧に理解している!
と言える人は少ないのではないでしょうか。

そもそも、相手を理解するって
どんな状態でしょうか?

相手を理解するには、
自分にはどんな心があればいいのでしょうか?

今日の記事で考えていきましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

B 主として人との関わりに関すること
「相互理解、寛容」
5・6年の目標・・・・自分の考えや意見を相手に伝えるとともに、謙虚な心をもち、広い心で自分と異なる意見や立場を尊重すること。

6年生「みんな、おかしいよ!」(光村図書)

あらすじ
真紀は言い方がきつい。
今もユリに文句を言っている。
 
和花(わか)はそんな真紀に言われた。
「学級文庫を2回も汚したから、使用禁止!って言ったの。
 わたし、間違ってる?」
和花は、「それぐらいはっきり言っていいよ。」と同意した。
 
それを見ていた絵里子が来て、言った。
「いつも、真紀の言い方がきついって言ってたじゃない。」
しかし、和花は、
「適当に合わせておくほうがいいかなって思って。」と言った。
 
絵里子は、
「真紀の前とそうじゃないときで態度が全然ちがうのはよくない。」と指摘。
 
昼休み。
絵里子は、真紀と話している。
どうやら学級文庫を汚したのは、ユリの小さい弟のせいだったらしい。
 
真紀は、絵里子に「ありがとう」と言っている。
ユリに「ごめんね」と言っている。
 
和花は思った。
どうしたの、みんなどうかしているよ!
 
 

2 内容項目と教材

「相互理解、寛容」の目標は、
自分の考えや意見を相手に伝えるとともに、謙虚な心をもち、広い心で自分と異なる意見や立場を尊重することとあります。

分解すると、次の通り。
①考えや意見を相手に伝える。
②謙虚な心をもつ。
③自分と異なる意見や立場を尊重する。

この3つに分けられます。
1つの教材で目標の全てを達成するのは難しいですから、
どこかに重点を置く必要があります。

1つの教材で目標の全てを達成するのは難しいから、
『重点項目』として複数の教材で考えていく必要があるんですね。
実際、光村図書の教科書でも、
「相互理解、寛容」は2つの教材が割り当てられています。

では、「みんな、おかしいよ!」では、①~③のどれが重点になるでしょうか。

たぶん①と考える人が多いでしょう。

絵里子は自分の考えを真紀にも、そして和花にも伝えた。
真紀は、ユリに自分の気持ちを伝えた。

だから、①が大切と考えるのは、もっともです。
しかし、もう一段階深く考えたいところです。

③「自分と異なる意見や立場を尊重する」は、
今回は当てはまらないでしょうか。

相手の意見や立場を尊重する。
相互理解、寛容には大切な言葉が目標から抜けています。

想像力です。

相手のことを、~かもしれないと想像することで、
自分も同じ経験をしていれば自分勝手な考えを抑えるきっかけになります。

相手に伝わっていないかもしれない、と想像することで、
自分の考えをきちんと伝えようという意欲がわきます。
相互理解の根底には、想像力が必要なのです。
授業で板書したり、子どもに言わせたりする必要はありませんが、
「想像力」が大切であることを頭にいれておきましょう。

「寛容」はどうなのか。
「謙虚」はどうなのか。 

この教材ではほとんどその要素はありません。
なぜなら「みんな、おかしいよ!」は同級生同士の話で、
相手のことを受け入れる、自分をへりくだらせる、
という視点は現実的にあまり必要とされない間柄だからです。

相互理解、そのためには「相手に伝える」「相手を尊重する」ことが大切。
その根幹には「想像力」が必要。

この部分を核にして、授業を進めましょう。
まとめも、このポイントが押さえておければ大丈夫です。

4人の人物が出てきて、それぞれの考えが入り乱れているので、
授業の核はシンプルに考えましょう!

さらにもうちょっと考えます。

和花は、みんなの様子を見て、何を「おかしい」と感じたのでしょうか。

自分が事なかれ主義で、適当に真紀に相槌を打って流した対応をしていましたが、絵里子はストレートに自分の気持ちを伝えました。
その絵里子の行動を、おかしいと感じたのでしょうか。

もしくは、絵里子の気持ちに押されて、立ち止まってユリの気持ちを考えて、自分の言動を振り返って謝る気持ちになった真紀をみて、おかしいと感じたのでしょうか。

さらに、和花は、今まで適当に場当たり的な対応をして、自分が想像していないような問題が起きなかったので、それで問題ないと思っていたのに、今回はみんなが自分の想定外の動きをしているのを見て、「おかしい」と感じたのでしょうか。

ここは、なんとも言えないところです。

子ども達と話し合いながら、言語化していきたいところです。
しかし、くれぐれも「おかしいのは和花だ!」と和花を悪者にするような流れにはならないように気を付けましょう。

3 導入

T:教師 C:子ども

T:友達のことについて、「よく知っている」と言えますか?
C:言えると思う。
C:全部は知らないかな・・・。

T:友達の心を知ることって難しいですよね。
 友達の心を理解するときに大切なことはなんでしょう。
C:うーん。

T:みんなで考えていきましょう。

4 発問

・この話で、だれと一番友達になりたいだろうか。
・和花は、真紀に注意したらどうなっていただろうか。
・ユリは、真紀のことをどう思っているだろう。(足りない矢印を考える)

・ユリは、和花のことをどう思っているだろう。(足りない矢印を考える)
・ユリは、絵里子のことをどう思っているだろう。(足りない矢印を考える)
・真紀がまた怒ったら、絵里子の注意はむだだったのだろうか。

・和花の「適当に相手に合わせる」ことは、悪いことだろうか。
・絵里子みたいに、いつも間違っていることを相手に伝えればいいのだろうか。
・この話で、「おかしい」と思うところはどこ?(人にならないように注意)

・真紀は、自分の行動を振り返って和花に聞いているから、いい子ではないか。
・今回はたまたまうまくいったけど、絵里子みたいに相手を指摘せず、和花のように相手に合わせる方が、友達と仲良くなれるのではないか。

5 まとめ

・相手の気持ちになって考えることで、相手の思いが感じ取れる。
・自分と相手の同じ思いを考えることで、相手のことを深く理解することができる。

はい、ということで今日は
『6年「ぼくだって」【相互理解】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

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例 : はしの上のおおかみ

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