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特別の教科 道徳

学期末にオススメの道徳授業

学期末の道徳

こんにちは。
今日は『学期末にオススメの道徳授業』
このテーマでお話しします。

結論は、
内容項目の共通部分を見つける
ような授業をするということです。

この領域まで授業で触れられると、
道徳がグンと面白くなります。

この方法は、ある程度の時間、
道徳の授業をしてからでないと
できません。

これまでやってきた道徳を振り返って、
共通部分を見つけるからです。

だから、
学期末にオススメなのです。

詳しく解説します。

内容項目の共通部分を見つける
なんてまた変なことを言い出した・・・
と思っている方、

これは学習指導要領の解説にも書かれている
推奨された学習活動ですよ。

わたしがオリジナルで編み出した手法でも
なんでもありません。

むしろ、指導要領に載っているので
王道の方法です。

具体的に紹介します。

◎「親切、思いやり」と「国際理解」

一見、全く関係のないように思えます。
しかし、人同士の関係と国同士の関係は同じ
と考えてみたらどうでしょうか。

人同士は、互いを思いやれば、
相手を大切にしようという思いが自然と生まれます。

国同士も、互いの国を尊重し合えば、
大切にしようという思いが自然と生まれます。

親日家が多い国もあれば、
日本を嫌いな国もあります。
その国に対して、どんなイメージをもっていますか?

嫌悪感をもったら、相手からは好意は返ってきません。
国同士がもっと思いやれば、
争いはなくなるのではないでしょうか。

◎「自然愛護」と「伝統と文化の尊重」

ズバリ、生まれ育った場所に誇りをもつ
ということです。

自然愛護と言っても、
自然に囲まれていない環境の子もいます。

しかし、それは市町村や区単位で街を見たときの話。

もっと大きな視点で見たら、
日本という自然豊かな島国の一員です。

そこには、自然もあるし、伝統や文化もあります。
それらを大切にしようと思う心は、
同じなのです。

この心を、教材で具体的に迫っていくと、
理解が深まります。

◎「国際理解」と「生命の尊さ」

ズバリ、国が違っても、幸せに生きたい心は同じ
ということです。

この世に生を受けて、幸せに暮らしたい。
これは、人がだれでももつ、
不変の願いです。

人種、国籍、性別、文化、伝統などは関係なく、
世界中共通の願いです。

国が違っても、
人としての根本的な願いは同じなのです。

命だけでなく、他にも国が違っても同じ心はあるか、
と考えを広げるきっかけにもなります。

◎「節度、節制」と「規則の尊重」

節度はルール、節制はルールを守ろうとする心です。
規則の尊重は、ルールを守ることで、
社会の秩序を守り、自己や社会を成長させることも
含まれています。

そう考えると、
この2つの共通部分はなんとなく見えてきますね。

「節度、節制」の上に、「規則の尊重」があります。
まるで積み木のように、重なっている関係です。

ルールを守ることは、自分の成長につながる
という共通部分があり、
積み上がっている関係であると押えると、
理解が深まりそうですね。

 

他にも、内容項目同士の共通部分はあります。
この時期ですので、
1学期におこなった道徳の授業を振り返って、
共通部分を見つけてみると、
さらに道徳の学習が深まります。

しかし、とはいっても
子どもに「内容項目の共通部分を見つけましょう」と言っても
問いとしてはむずかしいです。

『「くりのみ」のきつねと、「ぐみの木と小鳥」の小鳥の心、
同じものはあるだろうか。』
と登場人物にスポットを当てて、
問いをつくると考えやすいものとなります。

ぜひ、やってみてくださいね。

共通部分は最初は、多少こじつけっぽく聞こえます。
しかし、じっくり考えると、
「あ、そういうことか!」と
ストンと落ちる瞬間があります。

それが、道徳的な価値が高まった瞬間です!
子どもだけでなく、教師も、
そんな瞬間を楽しみたいですね!

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