臓器提供の授業が「賛成か反対か」の言い合いになってしまう、となやんでいませんか。この記事では、若い先生がやりがちな失敗から考える切り口で、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『優介の決意』(中学3年・道徳/生命の尊さ)
- あらすじ:加奈美は、優介の財布から落ちた臓器提供意思表示カードを見つけ、優介から四つの権利の話を聞きます。半年後、優介は事故で脳死状態になります。重い病を抱える父は答えを出せず、臓器提供は行われませんでした。
- ねらい:命を大切に=正しい答えを選ぶ → ちがう選択にも命を思う心がある。提供することも、しないことも、命を大切にする選択になり得る
- おすすめの発問:優介の意思と父の迷いは、どちらも何を守ろうとした?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
優介の決意のあらすじ(どんなお話?)

加奈美は、優介の財布から落ちた臓器提供意思表示カードを見つけ、優介から四つの権利の話を聞きます。半年後、優介は事故で脳死状態になります。重い病を抱える父は答えを出せず、臓器提供は行われませんでした。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、命を大切にすることを「正しい答えを一つ選ぶこと」と考えがちです。授業の後は、正反対の選択にも命を思う心があると気づき、揺れながらも自分の言葉で語れることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

賛成か反対かを選ばせると、正解探しの言い合いになりがちです。優介の意思と父の迷いが何を守ろうとしたかを問うと、命への向き合い方が一つではないと見えてきます。
4コマで見る「寄せ書き」

相手を思う気持ちは同じでも、選ぶ方法が正反対になることがあります。どちらが正しいかより、それぞれが何を大切にしているかに目を向けると、話し合いが深まります。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に生命の尊さをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「優介の決意」【生命の尊さ】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 賛成・反対の二択にしない
- 正反対の選択にも、命を思う心がある
- 揺れながら自分の言葉で語ることが大切
『優介の決意』のよくある質問
Q. 『優介の決意』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「生命の尊さ」です。
Q. 『優介の決意』のあらすじは?
A. 加奈美は、優介の財布から落ちた臓器提供意思表示カードを見つけ、優介から四つの権利の話を聞きます。半年後、優介は事故で脳死状態になります。重い病を抱える父は答えを出せず、臓器提供は行われませんでした。
Q. 『優介の決意』の授業のねらいは?
A. 命を大切に=正しい答えを選ぶという考えから、ちがう選択にも命を思う心があるという考えへ深めることです。授業の前は、命を大切にすることを「正しい答えを一つ選ぶこと」と考えがちです。授業の後は、正反対の選択にも命を思う心があると気づき、揺れながらも自分の言葉で語れることがゴールです。
Q. 『優介の決意』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「優介の意思と父の迷いは、どちらも何を守ろうとした?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。賛成か反対かを選ばせると、正解探しの言い合いになりがちです。優介の意思と父の迷いが何を守ろうとしたかを問うと、命への向き合い方が一つではないと見えてきます。
Q. 『優介の決意』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に生命の尊さをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












