4年

4年「ぼうや、生きていてくれよ」【感謝】の指導案はこうする!

感謝

こんにちは。
今日は『4年「ぼうや、生きていてくれよ」【感謝】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

「感謝」は一見シンプルですが、
奥の深い内容項目です。

ただ単に「ありがとう」というだけでは
行動だけで心が伴わず、
むなしいものになってしまうからです。

では、心のこもった感謝とはなんでしょうか。

今日は、「感謝」について考えましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

B 主として人との関わりに関すること
「感謝」
3・4年の目標・・・・家族など生活を支えてくれている人々や現在の生活を築いてくれた高齢者に、尊敬と感謝の気持ちをもって接すること。

4年生「ぼうや、生きていてくれよ」(光文書院)

あらすじ

消防士の岡村さんは、真夜中二時に飛び起きた。
家事の現場にすぐに到着した。

二階にいる子どもを助けるため、防火用のマスクをつけて二階へ上がった。

子どもを探しながら、頭には、救助活動で命を落としたり大怪我をした仲間のことが浮かびます。

とうとう子どもを探し当てて、岡村さんは子どもを助け出しました。

火災が広がるのを食い止めることができたホッとした気持ち。
尊い命を救った時の満足した気持ち。

これらが岡村さんの支えとなっています。

2 内容項目と教材

今回の教材は、「誰から誰への感謝なのかを見つけ出す」ことを核にしましょう。

教材をスッと読むと、火事になった家の家族が消防士の岡村さんへの感謝をしていること、これだけしか出てこないですが、他にもこの話には感謝がたくさん隠れています。

それを、関係図で整理することで気付けるようにしましょう。

①火事になった家族→消防士・岡村さん

危険をかえりみず、二階へ上がって火の中から子どもを救出しました。
命はなにものにも変えがたい、かけがえのないものですから、感謝の念が当然湧いてきます。

特に、目の前で救出されたので、一部始終を見ていますから、具体的な事実を知っています。

感謝には、この具体的事実を知ることが大切なのです。

②消防士・岡村さん→仲間・先輩の消防士

岡村さんは、救助活動の途中で、命を落とした仲間や怪我をした先輩のことが頭に浮かびます。

それは、単なる思い出ではなく、危険な目に遭う可能性がある、それぐらい危険な作業だということを常に岡村さんに気づかせてくれます。

だからこそ、岡村さんは危険を承知で作業をしているし、無理な救助活動はせず、慎重に作業を進めることでしょう。

作業の精度を上げるために、仲間や先輩が岡村さんに教えてくれたことは計り知れません。

この感謝の思いに気付いて言葉にできると、グッと感謝の理解の幅が広がりますね。

③消防士・岡村さん→火事になった家族

岡村さんは、家族の子どもを救助しました。

その作業の途中で命の危険がありました。
仲間や先輩のことを思い出しました。

この火事の一件があり、無事に救助できたことで、火事に対する危機意識がより一層強くなったし、危険な仕事であるとも自覚しました。

また、人の命を救ったという満足した気持ちも得ることができました。

決して、「火事になってくれてありがとう」という意味ではなく、「火事の一件で私にいろいろなことを気づかせてくれてありがとう」
そんな思いが感謝として込められているのです。

④岡村さん→一緒に救助した消防士
⑤岡村さん→これまで活動した火事の現場
⑥岡村さん→消防士という仕事

他にも④〜⑥のような感謝があります。

もしかすると、子どもはまだここにないような感謝を見つけてくるかもしれませんね。

このように、文章にはなっていないけど、行間や教材の前や後ろを想像することで、いろいろな感謝が見えてきます。

この「想像する力」は、日常生活で感謝の念を伸ばす上で非常に重要です。

人は、誰しも多くの人によって支えられています。

例えば、朝ご飯に出たシャケは、スーパーで買って調理をした家族がいるし、スーパーには陳列した人がいる。
下処理をしてパックに詰めた人もいるし、トラックで運んだ人もいる。
もっというとセリで落とした人も、鮭を釣った人も、鮭の稚魚を放流した人もいる。

これらはほとんどが、直接知ることはできません。
今まで見たり聞いたりした知識をつなぎ合わせて、想像する力が必要になります。

だから、教材から「感謝」を見つけ出して想像する力が必要なのです。

『教材に書いていないことを発問で聞くのはダメ』という指導を道徳で聞くことがありますが、なぜでしょうか。
上記の理由から、想像させないことの方が、日常生活につながらない力しか育てないと私は考えます。

これについては、ご意見あればくださいね。

3 導入

T:教師 C:子ども

T:教師 C:子ども

T:みんなを「見守っている人」ってどんな人がいますか?
C:家族。
C:先生。
C:地域の人。

T:見守るって具体的にどういうことですか?
C;優しくする。
C:助けること。

T:今日は「見守ってくれる人の思い」について考えていきましょう。

4 発問

・岡村さんは誰に感謝しているのだろう。
・岡村さんは、仕事だから救助活動を頑張っているのだろうか。
・岡村さんのいちばんの喜びはなんだろう。

・岡村さんは、誰のために力を発揮するのだろうか。
・「ぼうや、生きていてくれよ」は、岡村さんがいつ言った言葉だろうか。
・岡村さんのような、「自分のために力を発揮してくれる人」は、周りにどんな人がいるだろうか。

5 まとめ

具体的な事実を知ることで、感謝の気持ちが出てくることを「期待」しますが、「強制」するものではありません。

その上でのまとめは、

・支えてくれる人が、これまでどんなことをしてくれたか考える。
・見守ってくれる人は、自分のこと、自分の未来のことを考えてくれている。
・支えてくれる人は、身の回りにたくさんいる。

この3点が、子どもの言葉で表現できるといいですね!

はい、ということで今日は
『4年「ぼうや、生きていてくれよ」【感謝】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

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