2年

2年「森のゆうびんやさん」【勤労、公共の精神】の指導案はこうする!

勤労、公共の精神

 

MacBook Air beside gold-colored study lamp and spiral booksこんにちは。
今日は『2年「森のゆうびんやさん」【勤労、公共の精神】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

今日のテーマは勤労です。
つまり仕事のことですが、

子どもにとっても仕事は
身近なものです。

係の仕事、一人一役、
家庭での家事分担など、

子どもの仕事は
そのほとんどが無償のものですが、
働くことの意味や意義は
大人のそれと変わりません。

仕事とはなんなのか、
考えていきましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

C 主として集団や社会との関わりに関すること
「勤労、公共の精神」
1・2年の目標・・・・働くことのよさを知り,みんなのために働くこと。

2年生「森のゆうびんやさん」(日本文教出版)

あらすじ
くまさんは森のゆうびんやさん。
みんなにていねいにはいたつをしています。
「かぜはなおりましたか?」などと郵便がない日でも、森のみんなと話をしたり、ほかの森のようすをつたえたりしています。
森のみんなは、くまさんがくることをとても楽しみにしています。

雪の日、やぎじいさんへ小包を届けました。やぎじいさんのまごから、手ぶくろのおくりものでした。

1日のしごとを終えて家に帰ると、ポストに手紙が入っていました。
「森のゆうびんやさんへ いつもはいたつをしてくれてありがとうございます。
 森のみんなはくまさんがだいすきです。これからもがんばってください。」
(森のこりすより)
photo of two red post boxes mounted in brown concrete wall

2 内容項目と教材

①低学年でファンタジー教材が多い意味

いったん本題からは離れます。
低学年の道徳教材では、ファンタジー教材が多いです。
今回の「森のゆうびんやさん」もそうですね。

架空の世界での架空のキャラクターの話です。
「1・2年生だから理解しやすいようにそうなっているんだろう。」
と思っている人が多いのではないでしょうか。

たしかにそれも1つの理由ですが、
他にも大きな理由があります。

それは、「自分ごととして考えやすくするための支援」だからです。

低学年は、道徳的価値という抽象的な概念を考えることは、発達段階的に難しいです。
「思いやりとは」「家族とは」と概念を考えるよりも、
「優しくされるとどんな気持ちになるだろう。」
「家族がいてうれしかったことはどんなことだろう。」と
具体的に考えることが、道徳的価値を理解する道になります。

また、低学年でもプライドがあるので、現実的な説明文のような教材だと、
本音を言わず、建前だけで議論してしまいがちです。
本音のない議論は上辺だけになってしまい、思考が深まりません。

そこで、ファンタジー教材のキャラクターについて議論することで、
キャラクターを通して自分を語らせるのです。

「森のゆうびんやさん」のくまさんの仕事に対する姿勢を議論すること。
それは、教材だけでは情報が少ないので、意見の根拠として持ち出すのは
間違いなく「生活経験」です。

②具体例

例を挙げます。

『くまさんは仕事だから、いやいややっているんじゃないか。』
という意見が出たとします。
この意見を言った子は、仕事に対して「やらなければいけないもの、仕事とはいやなもの」という経験をもっていて、そこから出た意見である可能性が高いです。

また、『くまさんも、森のみんなから元気をもらっていると思う。』
という意見はどうでしょうか。
この意見を言った子は、仕事は「された人はうれしいし、うれしいことをした人もうれしくなる」という、互いにうれしくなった経験をこれまでにしたのかもしれません。

このように考えると、くまさんというキャラクターを通して自分の本音を語っていることがわかりますよね。
だから、ファンタジー教材が低学年で多用されており、重点的に扱われているのです。

letterbox near grass field

③くまさんの仕事に対する考え方

授業の核は「くまさんの仕事に対する考え方」です。

簡単に言うと、「みんなが喜ぶ仕事をがんばっていたら、自分も嬉しくなる(喜ぶ)」ということです。

仕事は、様々な意義があります。
①仕事の対価をもらう社会的意義
②物を生産するによる文化・生産的意義
③人を助ける貢献的意義
④自分のスキル・知識が向上する自己研鑽的意義

これについて授業で詳しく追究する必要はありませんが、授業者はこの意義を知っておくべきでしょう。

くまさんは、③貢献的意義を存分に感じていると思われます。
森のみんなのために、雪の日もつらいときも貢献する。
するとみんなに喜ばれる。
りすさんからの手紙として、頑張っていることが認められる。

自分が頑張っていることに対して、
「ありがとう」と言われたり、認められたりすると、
次もがんばろう!という意欲が湧きますよね。

誰からも認められない、感謝されない仕事は続けることがしんどくなってきます。

くまさんは、仕事をとおしてみんなとつながることができている。
これが、仕事の大きな意味です。

社会とつながり、自分の能力が高まる④自己研鑽的意義も入ってくるということです。

Mailbox, Letter Box, Blacksmithing, Blue, Metal, Old

3 導入

T:教師 C:子ども

T:学級の仕事はどんなものがありますか?
C:日直の仕事
C:係の仕事

T:じゃあ仕事をしているとき、どんな気持ちになりますか?
C:みんなのために頑張ろう。
C:みんなやってるから、自分もがんばろう。

T:なるほど。では今日は、仕事について考えていきましょう!

4 発問

・この森は「いい森」だろうか。
・なぜみんなは、くまさんが大好きなのだろうか。
・くまさんは、仕事だから「いやだなあ」と思いながらやっているのではないか。

・くまさんは、みんなに「ありがとう」と言われても言われなくても、仕事をする気持ちは変わらないのではないか。
・くまさんが運んでいるものはなんだろう。
・くまさんが仕事をしていて、うれしいことはなんだろう。

・森のみんなはくまさんのことを楽しみにしているけど、くまさんはみんなに会うことを楽しみにしているのだろうか。
・くまさんの仕事はなにをすることだろう。

Mailbox, Wall, Post, Letter Boxes, Stone Wall

5 まとめ

・仕事は、人の役に立っている。
・感謝をされるとがんばろうと思える ⇔ 何かをされたら「ありがとう」と言う
・人の役に立つ仕事は、また頑張ろと思う気持ちが出てくる。

これらのポイントが、子どもの言葉でまとめられるといいですね!

はい、ということで今日は
『2年「森のゆうびんやさん」【勤労、公共の精神】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

 

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例 : はしの上のおおかみ

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