4年

4年「石油列車、東北へ向かって走れ!」【感謝】の指導案はこうする!

感謝
single locomotive on tract at daytime

こんにちは。
今日は『4年「石油列車、東北へ向かって走れ!」【感謝】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

「感謝」は一見シンプルですが、
奥の深い内容項目です。

ただ単に「ありがとう」というだけでは
行動だけで心が伴わず、
むなしいものになってしまうからです。

では、心のこもった感謝とはなんでしょうか。
今日は、「感謝」について考えましょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

B 主として人との関わりに関すること
「感謝」
3・4年の目標・・・・家族など生活を支えてくれている人々や現在の生活を築いてくれた高齢者に、尊敬と感謝の気持ちをもって接すること。

4年生「石油列車、東北へ向かって走れ!」(光文書院)

あらすじ
さとしのお父さんは、貨物列車を走らせる会社の「指令室」で働いている。列車が時刻通りに走っているかどうかを見守る仕事だ。

宿題なので、お父さんに仕事のことを聞いてみた。
すると次のことを教えてくれた。
・東日本大震災で石油を運べなくなってしまったこと。
・列車を遠回りさせて走ることに決めたこと。
・そのために難しい問題がたくさん出たこと。
・運ぶための機関車(先頭車両)が足りず、他の地域の人が協力してくれたこと。
・運転士さんも足りず、別の種類の列車を運転している人が訓練を受けて協力してくれたこと。
・協力してくれた人の中には、何日も家に帰らずに頑張った人がいたこと。

たくさんの人が石油を運ぶために1つになった。
それができたのは、石油を待っている人たちがいたから。お父さんの仕事は荷物を運ぶこと。待っている人がいる限り、届けるまで決してあきらめない。

列車が東北に着いたとき、出迎えた人たちから大きな拍手が起きたそうだ。
きっと、ヘッドライトの明かりがきぼうの光のように見えたのだと思う。
aerial view of city buildings during daytime

2 内容項目と教材

この内容項目は簡単なようで『陥りやすい間違い』があります。
それは、「子どもに感謝する心を教えないといけない!」
教師が思うことです。

「感謝しなさい!」と言われると、
一応「ありがとう」と子どもは言うでしょう。
しかし、それは心がこもっておらず、
ただ言っただけです。

心のこもっていないお礼は、
虚礼(きょれい)といってニセモノの行為です。

子どもが心のこもっていない「ありがとう」を
連発していていいのでしょうか。
なんだかちがう気がしますよね。

この「なんだかちがう気がする」
道徳の教材研究の始まりなのです。

 

この教材は、神奈川県や東北の人たち以外にとっては、
「遠い地域の、自分とは関係のない話」と捉えてしまうでしょう。

しかし、この話から自分たちの生活につながるポイントを
抽象化して取り出すことで、道徳的な学びにつながります。

ストレートに聞いてみましょう。
この教材から学べることはなんでしょうか?

・人は助け合って生きている。
・目標があると、みんなで力をあわせることができる。
・困っている人のためなら、大きな力が発揮できる。
・頑張る気持ち・人を思う気持ちは必ず伝わる。
こういったことが出てくるでしょう。
このようなポイントが出てくると、
では具体的に生活ではどんなときにこの学びは使えるかな?
と聞いて深堀りができます。
 
このように、ストレートに結論を聞いて、その意見から深堀りしていく方法も面白いです。
 
また、子どもたちの意見は多くの内容項目に分類されるでしょう。
・支えてくれている人がいる・・・・感謝
・目標をもつと頑張れる・・・・希望と勇気、努力と強い意志
・誇りをもって仕事をする・・・勤労、公共の精神
 
この教材の内容項目は「感謝」ですが、
だからと言って最初から「感謝の意見以外はだめだ!」と思って
子どもの発言を狭めていては、多面的・多角的な見方は養えません。
 
まずは手を大きく広げて「なんでもこい」という姿勢で受け止めましょう。
意見が出尽くした後に、「感謝」の観点の意見に注目して
まとめていけばいいのです!
black train on rail road during daytime

3 導入

T:教師 C:子ども

T:貨物列車を見たことはありますか?
C:ある!
C:長いやつ!

T:今日は、貨物列車についての話でみんなで「感謝」について考えましょう。

4 発問

・遠回りして貨物列車を走らせようとした人たちの共通の目標とはなんだろう。
・もし、遠回りの計画が失敗したら、関わった人たちの努力はムダなのだろうか。
・なぜこの話はあまり知られていないのだろうか。

・盛岡の人たちは、貨物列車を走らせた人たちをどう思っているだろう。
・お父さんは、仕事だから「めんどくさいなあ」と思いながらイヤイヤやったのではないか。

5 まとめ

具体的な事実を知ることで、感謝の気持ちが出てくることを「期待」しますが、「強制」するものではありません。

その上でのまとめは、
・支えてくれる人は、身の回りにたくさんいる。
・支えてくれる人の存在に気づいたら、感謝の気持ちを伝える。

この2点が、子どもの言葉で表現できるといいですね!

はい、ということで今日は
『4年「石油列車、東北へ向かって走れ!」【感謝】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

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例 : はしの上のおおかみ

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