4年

4年「家族の一員として」【家族愛、家庭生活の充実】の指導案はこうする!

家族愛、家庭生活の充実
man in black crew neck t-shirt sitting on gray couch

こんにちは。
今日は『4年「家族の一員として」【家族愛、家庭生活の充実】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

現代の家族にはいろいろな形があります。

核家族、二世帯住宅、片親世帯、施設など。

道徳で家族について扱うことは、危険だといつも議論が起こります。

しかし、人は1人では生きられません。
集団で協力して生きることで人類は繁栄してきました。
その最小単位が「家族」です。

家族について考えることで、集団についての理解が深まり、クラスや学校、地域など他の集団への帰属意識が高まっていくのです。

今日は教材を通して、家族について考えていきましょう。

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

C 主として集団や社会との関わりに関すること
「家族愛、家庭生活の充実」
3・4年の目標・・・・父母、祖父母を敬愛し、家族みんなで協力し合って楽しい家庭をつくること。

4年生「家族の一員として」(日本文教出版)

あらすじ
「ぼく」のお母さんはもうすぐ赤ちゃんを生む。
だからぼくだけいなかのおじいちゃんとおばあちゃんの家に行くことになった。
少しさみしいけれど、おじいちゃんもおばあちゃんも優しいからへっちゃらだ。
おこづかいをもらって、プールに行ったり、買い物に行ったり、花火をしたり、楽しそうだと期待していた。
「今日からしばらくは、うちの家族の一員だな。」
おじいちゃんの家の生活は思っていたのと全然ちがった。

布団を自分でたたんで押入れに入れる。食器を下げる。
お昼ごはんのお手伝いをしてやっと遊べる。毎日プールや買い物に連れて行ってはくれない。
これじゃあ家にいるのと同じだ。

次の日の朝、ぼくは布団から出なかった。
おばあちゃんがお昼におにぎりを持ってきてくれた。
「なんで、手伝いばっかりしないといけないし、どこにも連れて行ってくれないの?」
「今回は遊びに来たんじゃないからね。一月いっしょに生活するんだから、お客さんじゃないわ。家族の一員だからね。お客さんならお手伝いは頼まないし、宿題のこをとも言わない。」
おばちゃんの言葉が、さびしくてたまらなかったぼくを温かく包んだ気がした。
two babies and woman sitting on sofa while holding baby and watching on tablet

2 内容項目と教材

「家族はかけがえのない存在」とよく言います。
当たり前のようにいて、当たり前のようになにかをしてくれたりする。

4年生にとっては、家族は「~してくれる」存在と認識していて当然でしょう。

しかし授業は、目標にある『協力し合って』という部分に着目して組み立てていきたいですね。

家族はこれまで自分に対してどんなことをしてきてくれたのか。
それに加えて、自分は家族に対してどんなことをしてきたのか。

支えてくれるだけでは協力とは言いません。
支えて、支え合っているから、協力と呼ぶのです。

では、4年生の子どもが家族になにができるのか。
家族は、子どもがなにをしたら喜ぶのか。
それを教材を通して考えていきます。

結論から言うと、行動することに目がいきますが、実はそれはあまり重要ではありません。
そこに存在することが大切なのです。
祖父母や曾祖母にとって、孫・ひ孫は宝物のようなものです。
会うだけで充分な喜びが得られているのです。

しかし、今回はちがいます。
「家族の一員として」一緒に生活をします。
それなら、「かわいいかわいい」と甘やかすだけでは、孫のためにはならないです。
家のことを手伝わせることで、「自分のことは自分でやる力を身につけ」させたい。
そんな願いが込められているのです。

では、その理解の上で授業をどのように進めればよいか。
それは、「ぼく」の立場から家族を具体的に見ていくことです。

家族がどんなことを「ぼく」を含めた家族のためにしているのか、想像したり考えたりすることで、家族に対する敬愛の心が芽生えてきます。

そのためには、教材だけの情報では不十分です。自分の経験も踏まえて意見を語ることが大切になってきます。
ここに、「教材から外れてはいけない」というこれまで言われてきた道徳ジンクスの罠があります。

家族に対する敬愛の心を芽生えさせるためには、具体的に家族の行動を考える必要がある。
でも、教材だけでは情報が不十分。だから、生活経験を想起して考える。

「教材から外れてはいけない」という教えを正直に守っていたら、とても狭い範囲でしか授業ができません。
生活→教材→生活、という授業の流れももはや古いです。

生活と教材をマーブル状に混ぜて、必要なときに必要な方を選択して授業を進めていくスタイルが、これからの道徳です。

 

話がそれました。
つまりここでは、家族1人1人の存在をしっかりと認識していきましょう。

ぼく、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、そしてこれから生まれてくる赤ちゃん。
それぞれの関係図を書いて、それらを結ぶ矢印を書いて、その意味を考えていくような板書だと面白そうですね。

3 導入

T:教師 C:子ども

T:「家族」ってだれのことを言いますか?
C:お父さん。
C:お母さん。
C:(略)

T:じゃあ「家族」ってなんですか?
C:同じ家に住む人。
C:なにかをしてくれる人たち。

T:なにかをしないと家族じゃないの?
or
T:一緒に住んでいるなら、ペットもテレビもベッドも家族と呼べるの?

※ちょっと突っ込んだ発問をすることで、「家族」の定義を考え直すきっかけを作ります。

man and woman sitting at table with foods

4 発問

・題名「家族の一員として」のあとには、どんな言葉が続くだろう。
・「ぼく」は、本当の家族ではないのだから、家のことは手伝わなくてもいいのではないか。
・この家族は「いい家族」だろうか。

・おじいちゃん・おばあちゃんは、なぜ「ぼく」に家の手伝いをさせたのだろう。
・これからは、遊びに行くときも手伝いをさせられるのだろうか。
・家のことを手伝うと、どんないいことがあるのだろう。

・最初の「ぼく」と最後の「ぼく」は、どうちがうだろう。

5 まとめ

家族がみんなで協力して楽しい家庭を作るために大切な心について、子どもの言葉でまとめましょう。

 みんなのことを思いやる
 自分のことを優先しない
 笑顔でいる
 優しく声をかける

などでしょうか。

他にも教師の想定を超えてくるまとめがでると、授業が面白くなりますね!

はい、ということで今日は
『4年「家族の一員として」【家族愛、家庭生活の充実】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!

また明日もお楽しみに。

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例 : はしの上のおおかみ

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