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スキルアップ

正しい日本語を意識しよう、教師だから。

こんにちは。kishです。
今日は「正しい日本語を意識しよう、教師だから。」
このテーマでお話しします。

結論から言いましょう。
「ちょっと」
「~と思います。」
「知っている人も多いでしょうが」
この3つの言葉は、
あなたの意図が正しく伝わらないので、
使わないようにしましょう。

目次です。
「ちょっと」
「~と思います。」
「知っている人も多いでしょうが」

本題に入る前にひとつ。
正しい日本語を使おう、と言っても
「え、使ってるよ。」
「毎日、問題なく過ごせてるんだから、いいでしょ。」
という声が聞こえてきました。
仕事で言葉がそれほど重要でないのなら、
それでもいいでしょう。

しかし、教師は違います。
教師は、正しい日本語を意識すべきです。
なぜか。
教師は毎日のように子どもの前でしゃべります。
正しい日本語を使うことで、
考えていること、伝えたいことが、
正しく伝わります。
誤解や勘違いを防ぐことができるからです。

最近は、若者を中心に「やばい」「すごい」など
複合的な意味をもつ言葉が多く使われています。
日本語の乱れが指摘されています。
教師は、その乱れた日本語をそのまま使っていると、
子どもがそのまま真似をします。
先生の語彙力がない、乱れた日本語を使うことは、
教育を少しずつ崩壊へと向かわせているのです。

「これは正しい日本語なのか?」と考える機会を増やすことで、
正しい日本語を意識できるようになります。
今回、3つの言葉をあげます。
この3つを意識するだけで、
大きく日本語への意識が変わります。

正しい日本語について、一緒に考えましょう。

「ちょっと」

何気なく使う人が多い言葉です。
「ちょっと聞いてね。」
「ちょっと持ってきてくれる?」
「ちょっとまだできていないけど・・」

意識していない人が多いでしょうが、
日常生活だけでなく、
テレビでも芸能人がよく使っています。

「ちょっと」とは、
もともとは物などの量の小ささを
表す言葉です。
「ちょっとちょうだい」
「ちょっとだけよ」
という言葉は、どこかで聞き覚えがあるでしょう(笑)

しかし、先ほどあげた例はどうでしょうか。
「ちょっと聞いてね。」
これは、「少しの時間だけ聞いてね。」と時間の短さを表したり、
「最初の部分だけ話を聞いてね。」と内容の一部分を表したりする
そんな言葉ではないでしょう。
「今だいじょうぶかな? 申し訳ないけど話を聞いてね。」
という内容に近いでしょう。

もうこうなると、量の小ささを表す言葉ではありません。

「ちょっと」は、謙虚な立場を印象づける接続詞です。
この使い方が間違っているとは言いません。
時代と共に日本語の意味は変わるからです。
しかし、教師はもともとの意味を知らずに、
流行に乗って、何も考えずに使っているようでは、
三流の教師です。
「ちょっと」を使わないように、意識してみてください。
そうですね、これからこの記事を読み終わって
最初の会話は、「ちょっと」を使わないように話してみてください。
意外と自分が無意識に使っていることに気付くでしょう。
そして、他の言葉を探して言うことになります。
その時間が、言葉の広がりを生むのです。

~と思います。

教師はよく、使います。
この言葉も、「ちょっと」と同じく
無意識に使っている人が多いです。

特に人前で話すときに、乱発する人が目立ちます。
例えば、こんな状況。

「手元に資料があると思います。」
「今日は16時までの研修だと思います。」
「明日は○○があると思います。」

これは、本当に必要な言葉でしょうか。

資料は手元にあるでしょう。
16時までの研修でしょう。
明日の用件は確定しているでしょう。

なぜ、確実な現実や未来に
「~と思います」と推測を入れるのでしょう。
これを言った本人は、へり下って言っています。

断言しないことで、
自分を謙虚な人間であることを

聞いている人に印象づけているのです。

しかし、聞いている人は、
「この人は謙虚な人だ。」などと思ってくれません。
「自信なさそうだな。」と信頼度が落ち、
いいことを言っても真剣に聞いてくれないのです。

「そんなことはない!私は使っていない!」と思っているあなた、
人前で話したとき、
「~と思います。」を使わないように会話してみましょう。
この言葉を使わなければ、
推測する言葉を言わないということです。
つまり、断言することになります。
断言することは勇気がいりますが、
「~と思います。」を使わないようにするだけで、
断言しているように聞こえます。
むしろ、話を組み立てる時点で、
断言できる内容しか基本的に組み込まないようになります。
そうすると、プレゼンの能力が上がることは、
もう見えてますね。

知っている人も多いでしょうが

この言葉も、多く使われています。
「知っている人も多いでしょうが、
『○○○』についての話をします。」

これは、
聞いている人の中の大部分が知っている話でしょうが、
私は念のため説明をします。
しかし、知っている人が多いと思うので、退屈だと思いますが、
私の知っていることを聞いてください。
ひょっとすると、皆さんの方が詳しいかもしれません。
その辺はお手柔らかに、私の話を聞いてください。

という意味が込められています。
「~と思います。」と同じく、へり下った表現ですね。

「いや、さすがに深読みでしょ(鼻で笑う)」
深読みだと思いますか?
では、そうでなかったら、
「知っている人も多いでしょうが、」は
なぜ多くの人が使うのだと思いますか?

へり下って、聞く人を立てている以外に
どんな意味があるのでしょう。
むしろ、詳しい人がいて、
突っ込まれた質問をされたときの
予防線を張っていると私は感じます。

そして、この言葉の弊害がもう1つあります。

それは、知らない人が、疎外感を感じることです。
「知っているでしょうが」と言われて、
「え、私知らないし・・・。
まあ、みんな知っているっぽいし、
なんとなく合わせて知っているふりをしておこう。」
こう思った経験は、ありませんか?
それは、世の中では、知ったかぶりと呼びます。

「知っている人も多いでしょうが」と
話す人は、自分のことしか考えていません。
ですので、聞いている人が疎外感を感じようが、
失敗しようが、知ったことではありません。
そんな、心遣いのできない人の話を真剣に聞こうと思いますか?
私なら、「もういいや」と話を真剣に聞きません。
そんな気の遣えない人の話は、聞く価値がないからです。

話し方は、人柄が出ます。
話し方は、言葉の積み重ねでできあがります。
いい言葉の積み木を積み重ねなければ、
「いい話し方」という積み木タワーはできあがりません。
壊れた、腐った、でこぼこなどの積み木が積まれていては、
いいものになるはずがありません。

今日、とりあげた3つの言葉は、
まさしく「悪い積み木」です。
「ちょっと」
「~と思います。」
「知っている人も多いでしょうが」

この言葉は、できるだけ使わないように意識して、
正しい日本語を使える教師になりましょう!

動画訴求画像