3年

3年「生きている仲間」【生命の尊さ】の指導案はこうする!

道徳の生命の尊さ

こんにちは。
今日は『3年「生きている仲間」【生命の尊さ】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

『生命の尊さ』は、今回の指導要領改定の目玉の1つで、
重点項目として扱われている教科書が多いです。
背景には道徳の教科化のもとになった
「いじめの問題」があります。

この『生命の尊さ』をとおして、
自分だけでなく、
身近な人や自然の命の尊さについて
深く考える経験をさせたいですね。

では、解説です!

順番に解説します。

もくじ
  1. 1 教材について
  2. 2 内容項目と教材
  3. 3 導入
  4. 4 発問
  5. 5 まとめ

1 教材について

3年生「生きている仲間」(光村図書)

D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
「生命の尊さ」
3・4年の目標・・・・生命の尊さを知り、生命あるものを大切にすること。

「生きている仲間」あらすじ

やよいさんは、「今年は自分でトマトを育てたい」
という願いをもっています。
農家のお手伝いをしたときのトマトの味が忘れられないのです。

やよいさんはベランダでトマトを育て始めます。
毎日、水をやったり話しかけたりとお世話をします。
そのうちに、トマトが自分と「生きている仲間」だと
感じるようになりました。
また、アリやスズメにも話をするよういになりました。
みんな、仲間なのです。

立派に大きくなったトマトを、
家族と一緒に「いただきます」を言って食べました。

2 内容項目と教材

・光村図書では、「生きている仲間」(生命の尊さ)を皮切りに、
「自然とともに」という小単元を組んでいます。
次回の「ヤゴきゅうしゅつ大作戦」(自然愛護)に
つながって、1学期の学習は終了。

・その後、夏休みに自然にふれあう機会をもてるように
宿題などできっかけをもうければ、学びが継続していくという
見事な流れですね!

・ということは、ざっくり言うと次のことを押えましょう。
「生きている仲間」・・・命あるものは全て大切だと思う心。
「ヤゴきゅうしゅつ大作戦」・・・身近な自然や自然の中の命を守るために大切な心。
この流れを押えておけば、大丈夫です。

・では、「生きている仲間」の話にもどりましょう。
やよいさんは、トマトを見る目が、
最初と最後で変わっています。
最初は、「おいしいトマトを食べたい」という思いから
食材としてトマトを見ていましたが、
後半は、「命あるもの」として見ています。

・やよいさんは、トマトを熱心にお世話することで、
トマトの日々の成長を感じて、自分と照らし合わせるようになったのでしょう。
そして、「自分がお世話をしなければならない」という自覚も芽生え、
自分で起きる、という自立心も高まっています。これは副産物でしょう。

・トマトの命を感じたやよいさんが、
昆虫・動物の命を感じることは当然の流れでしょう。
植物が一番、「命あるもの」としてとらえにくいからです。

・人間を含め、動植物は全て命あるものですが、
植物の命は一番感じにくいものなのです。
なぜなら動物のように動かないので、
想像力を必要とするからです。

・授業ではあまり深入りする必要はないので、
命の定義については授業者がざっくり押えておけば大丈夫です。

・ところで「命」については様々な定義や考え方があります。
ここでは、授業者の生命観を足がかりに展開することが
一番よいのですが、あくまで例として私の考える生命観を紹介します。

・私は、命は「最初と最後と今で構成されるもの」だと考えます。
最初は、この世に生を受けたとき。
最後は、死ぬときです。
この命の最初と最後は、普段はあまり意識しないですが、
人はみな、漠然と考は知っているものです。
そして、最初から最後までをつないでいるものは、
『今』なのです。

・今、食べる。
今、動く。
今、走る。
今、しゃべる。
これらは、命のために
一生懸命おこなっているもの、と言えます。

・やよいさんは、『今』一生懸命トマトをお世話している。
そのトマトが、『今』成長の変化を見せてくれている。
その『今』が重なって、人と植物の言葉にできないような
共通する生命への力強さを感じたから、
「早く大きくなってね。」とまるで人間に対するような
接し方をやよいさんはしたのです。

・すると、アリやスズメが、
『今』一生懸命えさを集めている姿が目に入ります。
当然、トマトに感じたことと同じように
「生きる仲間」、いいかえると「命あるもの」として
仲間意識を感じることは、ごく自然なことです。

・だから、「生きている仲間」という題なのです。
しかし、これを授業で気付かせようと思ってもむずかしいので
授業者が予備知識として押えるだけにしておきましょう。

・授業では、やよいさんとトマトの共通部分を見つけ、
それがアリやスズメに共通するのか、
他のものではどうなのかという入りから考えます。

・その後、その共通するものはなんだろう。
と考えてみる流れがよいでしょう。

3 導入

・「命ってなに?」と聞いてみます。
どんな答えが返ってくるか楽しみですね。
なかなか出なければ、「命があるものってどんなものがある?」
と質問を変えてもよいでしょう。

・そして、「今日は命について考えましょう。」と
授業の方向づけをします。

・あっさりした導入ですが、これでOKです。

4 発問

やよいさんとトマト、という一見関係ないもの同士から、
共通部分を考える流れにしたいですね。

・やよいさんとトマトの心で、同じものはなんだろう。
・トマトはやよいさんになんと言っているだろう。
・トマトはやよいさんのことを仲間だと思っているのだろうか。
・やよいさんは、生きている仲間のアリになんと言うだろうか。
・やよいさんは、生きている仲間のスズメになんと言うだろうか。
・農家で食べたトマトと、自分で育てたトマト、味は同じだろうか?
・仲間なら、トマトを食べない方がいいのではないか。
・あなたの「生きている仲間」はだれだろう。
・「生きている仲間」は人間、動物、植物以外にいるだろうか。

5 まとめ

毎回のように言っていますが、
Dの視点は言葉にするとチープになるので、
無理に言葉にしなくていいです。

今回は、
・命は人間だけでなく、動物にも植物にもあり、全てが大切。

このことが改めて、議論の中で実感できるといいですね!

はい、ということで今日は
『3年「生きている仲間」【生命の尊さ】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!