学級経営

【効果的な指導のコツ】『指導の杭』を打つ

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こんにちは。
今日は『【効果的な指導のコツ】『指導の杭』を打つ』
このテーマでお話します。

いじめ、ケンカ、忘れ物など、先生は何か学級でトラブルが起きると指導をします。

子どもが起こすトラブルって、
「なんでそんなことをするんだ・・・」と言いたくなるようなことが
「なんで今なんだ・・・」と言いたくなるようなタイミングで
起こるんですよね〜。

「もっと事前に指導をできていれば、ここまでの事態にならなかったかもしれない。」
そんなことを思ったことは、一度や二度じゃありません。

え? あなたもですか?

じゃあ、わたしがたどりついた解決策をお伝えしましょう!

ズバリ、何もないときこそ指導をするのです。
わたしはこれを、指導の杭を打つと呼んでいます。

 

「忘れ物をなくすために、○○をしましょう。」
「相手の話をよく聞きましょう。」
「好きな人の話題はデリケートなものです。」
など、普段なにもない時に啓発的な話をします。

何かトラブルがあったら、
「それはしてはいけない」ではなく、
「以前、言いましたね。」と指導の杭を基準にして、
指導することができます。

ただし、杭を打ちすぎないこと。
厳選した良質な杭を打ちましょう。
多くても一日に1つが限度ですね。

「いやいや、そんなこと言っても、なにもない時にどんな指導をすればいいんだよ!」

はい、あなたのクラスではトラブルは起きていなくても、
学校全体では様々なトラブルが起きていませんか?

例えば職員の生徒指導報告会や、先生から聞いた学級の起きたトラブル。
それは貴重なネタ仕入れのチャンスです!

そのことを元ネタに、クラスの子どもに指導の杭を打てばいいのです。

ただし、直接的すぎると、子どもは「あ、隣のクラスのあのことだな。」と勘づきますから、
抽象化して大事なエッセンスを伝えるようにしましょう。

例えば、「物がよくなくなってしまう。」というトラブルを耳にしたら、
「他のクラスで最近、物がなくなっているそうです。
 人のものは触らないようにしましょう。」ではなく、
・自分のものには名前を書く。
・物を大切にすることは、自分を大切にすること。
・持ち物を大切に使っている人の話。
などと抽象化すると、子どもには身近な話題として伝わりにくいです。

身近に起きた話題を抽象化して、子どもに悟られないように指導の杭が打てると、
教師としての力量がアップしている証拠ですね!
ぜひ、このスキルを高めてほしいと思います!

はい、ということで今日は『【効果的な指導のコツ】『指導の杭』を打つ』
このテーマでお話しました。
また明日もお楽しみに!