令和の教師とは

「お父さん」「お母さん」は死語

family

こんにちは。
今日は
『「お父さん」「お母さん」は死語』

このテーマでお話しします。

目次です。
1 現代の家庭の状況
2 教師が使わない方がよい言葉
3 代わりに「○○の人」と言う

1 現代の家庭の状況

現代は、家庭の状況は様々です。
片親だったり、再婚だったり、DVがあったり・・・・
多くの状況があり、子どもを取り巻く環境の大きな要因である
『家庭』が変わってきているのです。

一昔前では珍しかった話ですが、今では当たり前のようになりました。
私はバツイチで、離婚歴があります。
離婚して初めて分かったのですが、
離婚歴のある人は、とても多いのです。
片親の家庭は知人に意外と多く、
離婚に対して劣等感と罪悪感を抱えていた私には、
あのとき、離婚歴のある人たちの存在がとてもありがたく、神様のように見えました。

あなたの学校にも、母子家庭や父子家庭の家、ありますよね。
もはやそれは今は珍しくはないのです。

平成27年 厚生労働省のデータでは、全体の約8%が片親世帯であるというデータも出ています。

2 教師が使わない方がよい言葉

その現代の家庭の状況を受けて、
「お父さん」「お母さん」という言葉は、もはや死語だと思って使わない方がよいでしょう。

今はたくさんの家庭の状況があると言いました。
片親世帯で、お父さん・お母さん、どちらかがいない家庭は多いですし、
両親がいても、父親にDVを受けていたり、母親と生理的に合わなかったりする子どもも一定数います。

別に家庭に対して消極的な考えをもっているわけではなく、
学校という公立の教育現場では、全員がフラットな立場で通ってきます。

そこには複雑な家庭の状況を抱えた子が、一定数いるため、その子への配慮を忘れてはいけないのです。
だから、
「お父さん」「お母さん」という言葉は使わない方がよいのです。

時々、現場の先生でこの言葉を使っている人がいます。
私は、その場で注意をすることはありませんが、子どものことを本当に配慮して言っているのか、
不安になります。

私が離婚歴があるからでしょうが、片親世帯の親は、
ひとり親であることに対して子どもがどう思っているか、
という問題はずっと抱えているのです。

お父さんがいない
お母さんがいない

これに対して、何らかの思慮をしていると相手に感じさせるために、
私は「お父さん」「お母さん」という言葉は使わないようにしています。

でも、道徳では「家族愛」って出てきますよね?
という声が聞こえてきました。

はい、そうです。この内容項目では、お父さん・お母さんという家族について考えを深めます。
この「お父さん・お母さん死語問題」と「道徳の家族愛問題」は、じっくり今度解説しますね。

3 代わりに「○○の人」と言う

シンプルに結論を言いましょう。

「お家の人」(おうちのひと)
という表現を私は使っています。

家にいる人のことなので、両親や祖父母、兄弟、親戚のことを指しますよね。
「人」なので、ペットのことは指しません。
家庭で何らかの活動を啓発したい時には、

「お父さん・お母さんに聞きましょう。」ではなく、

「お家の人と話してみましょう。」
「お家の人に見てもらいましょう。」

と言えばいいのです。
簡単ですよね。

言葉の使い方をちょっと変えるだけで、
片親世帯に配慮していることを暗に伝えることができます。

「お父さん」「お母さん」は死語だと思って、
今後はなるべく使わないようにしましょう!