学級経営

【小学校の先生向け】帰りの会を先にして、ライトな時短!

こんにちは。

子どもって帰る用意に時間がかかりますよね。
全員が揃うのを待っていると、
早い子が待つ時間が長い。
そんな悩みを解決する方法を、今回は紹介します。

今日の目次です。
1 帰りの会をすぐ始める
2 無駄な時間カット
3 時間がかかる子に危機感
4 実態に合わせてアレンジ

 

では、早速ですが本題にいきましょう。

もくじ
  1. 1 帰りの会をすぐ始める
  2. 2 無駄な時間カット
  3. 3 時間がかかる子に危機感
  4. 4 実態に合わせてアレンジ

1 帰りの会をすぐ始める

私のクラスでは、
6時間目(日によっては5時間目)の授業後、
すぐに帰りの会をしています。

なぜか。
それは時間短縮のためです。

 

2 無駄な時間カット

通常であれば、
6時間目終了後、子どもたちは帰る準備を始めるでしょう。
しかし、全員がすぐにロッカーからランドセルを取り出し、
パパッと動ければいいのですが、
現実はそうはいきません。

トイレに行く子
友達としゃべる子
ランドセルを持って友達と話している子
帰る準備って何?状態で遊んでいる子

子どもたちがそれぞれ、思い思いの動きをします。
そこで担任の先生は言うのです。
「早く準備しなさい。」

でもそれは、もはや効果はないでしょう。
その一言で準備が早くなることは初めのうちだけで、
今は「先生とのコミュニケーションの最初の一言」になっていて
注意しているのに聞いていないという状態になっているだけではないでしょうか。

かたや、手際のよい子はさっさと準備をして、
じっと座って帰りの会が始まるのを待っています。

これでは、公平な状態とは言えず、
「正直者がばかをみる」になってしまっています。

じっと待つ力も必要、という反論も受け付けますが、
するべきことをしない子の作り出す無駄な時間は
待っていても何の力も伸びません。

ということで、私がいつもやっているやり方は、

6時間目が終わったらすぐに帰りの会をする

です。

6時間目の授業の挨拶をしたら、
席を立つのは帰りの会の司会だけです。
すぐに前に出てきて、
台本を手に取り始めます。

子どもたちは全員座っているので、
授業の終わりの挨拶から、帰りの会の始まりのあいさつまでは10秒ほどです。
誰も待つ必要はありません。

しかも、授業の余韻が残ったまま、
帰りの会に突入できるので、
連絡事項等を子どもたちはよく聞いています。

 

3 時間がかかる子に危機感

帰りの会を先にする理由はもう1つあります。
それは、
準備に時間のかかる子に
危機感をやんわりと与えることができるからです。

私の言う準備の時間のかかる子は、
何かをしようとすると、目に入ったものに注意を奪われ、
やるべきことを後回しにしてしまう子のことを言います。
注意をすると聞くのですが、それも最初の数回だけ。
もう何度も言う担任のこちらが疲れてきて、
諦めモードが漂うような子、と言えば分かってもらえるでしょうか。

そんな「準備のかかる子」はどうなるか。

帰りの会を先にすると、
当然ですがすぐに帰りの会が終わります。
そして、帰りの挨拶をした後に
子どもたちはランドセルを準備し始めます。

準備の早い子は、パパッと帰る用意を終わらせて、
教室から出て行きます。
30人学級と仮定すると、
1人や2人出て行ってもあまり気付きませんが
10人、15人と減っていくと、
明らかに教室の雰囲気が変わります。

「あれ? みんないなくね?」

先生はそれを口を出さずに見守ります。
「早く出なさい」は言いません。
すると、自然と準備が早くなっていきます。
私のクラスでは、
帰りの挨拶をした後、
5分後にはもう全員教室にいません。

 

4 実態に合わせてアレンジ

私の学校は、下校は集団で行いません。
子どもたちはバラバラに帰るため、
この方法が非常に有効ですが、
集団下校をする学校のクラスにも有効です。

集団下校は、必ず学校のどこかに集合をするはずです。
その集合場所にいち早く行くことができます。
集合場所で結局待つことにはなるのですが、
そこでダラダラとは過ごせません。
教室のダラダラ過ごす時間をカットできれば、
集団下校の集合も早くなるのです。

補足をすると、
私のクラスはこの「やんわり危機感」が有効ですが、
中には開き直って「遅くてもいい!」と言う子もいるでしょう。
そんな時は、「帰りの挨拶をしてから○分以内に教室を出よう!」と
目標を立ててもいいかもしれません。

また、下校をいち早く行うために帰りの会を先にしていますが、
先生によっては
「あの一見むだに思える時間が好きなのよ!」という方もいるでしょう。
私はこの方法が全てだとは思っていません。
担任しているクラスの子どもの実態や
先生の考え方によって決めてください。

今回の記事は、
以前なんとなくつぶやいたツイートを
きっかけにして書くことに決めたのですが、
書こうと決めた理由が2つあります。

1つは、この方法で帰りが早くなるクラスが増えるといいなという実践発表。
もう1つは、
「ちょっとした工夫で、大きな成果が生まれる」ということです。
今まで当たり前だと思っていたことも、
実は順番を入れ替えるだけで、
全く違う子どもの姿や、先生の考え方の転換を生み出すことがあるのです。

これからの時代は多様性がキーワードです。
慣習に縛られず、柔軟な発想で子どもたちを育てていきましょう。

今回はここまで。
次回をお楽しみに!