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学級経営

休校明けの学級づくり4つのポイント

kyuko make classroom fourpoint

緊急事態宣言が一部の自治体で解除され、5月も休校が続いている学校でも、徐々に学校本格再開の可能性が高くなってきました。
そこで、「5月中に学校が通常再開したら」という前提で、この時期からの学級作りのポイントについてお伝えします。
4月、5月と休校が続いた先生は、きっといろいろな不安があるでしょう。

・学習は終わるのか。
・子どもたちは学力も体力も落ちていないか。
・心に不安を抱えているあの子は大丈夫か。
・夏休みは短くなるのか。
・本当に学校を再開して感染しないのか。
・新しい学級で子どもは友人関係をうまくつくれるのか。
・4月からのスケジュールでないこの先は、どうやって学級を運営していけばいいのか。
などなど、不安はあげればあげるほどきりがないでしょう。

これからお伝えするポイントで全ての不安が解決するわけではありません。
しかし、少しずつでも進まなければ、何も変わりません。
また、不安材料ばかり考えていては、子どもに悪影響しかありません。

3月から年度をまたいでずっと休校が続く。
こんな緊急事態は、誰も経験したことがありません。
だから、とにかく動いてみればいいんです。
動かないと失敗もできません。
そして、その行動が成功するか失敗するかなんて誰も知りません。
100年に1回の非常事態なのですから。
だからこそ、今からあげるポイントをもとに、できそうなことを意識してみてください。

今日のポイントはこれ。
1 12月までざっくり予定を立てる
2 子どもに任せる
3 やらないことを決める
4 前向きな発言をする

1つずつ解説します。

もくじ
  1. 1 12月までざっくり予定を立てる
  2. 2 子どもに任せる
  3. 3 やらないことを決める
  4. 4 前向きな発言をする

1 12月までざっくり予定を立てる

1学期の行事や単元は、延期か縮小か中止か、いずれかの判断になったことでしょう。
プールは中止、運動会は延期、宿泊研修は縮小(日帰り)など、市町村や学校で、それぞれの判断が下っていると思います。
まずは、行事や学習の計画を12月までざっくりでいいので立てましょう。
6月 行事〇〇 国語テスト1枚 算数テスト2枚 など、ざっくりで構いません。

一年間を見通すために3月まで立てるべき、と思われるでしょうが、
12月までで大丈夫です。
なぜか。理由は3つ。
①3月まで見通すのは現実的でない
②今後の感染の状況によって大きく変わる可能性がある
③冬休みをゴールに計画が立てやすい

特に③。冬休みまでの計画を立てることで、1学期の学習を2学期に回そうという判断が下せます。そうすると、夏休みまでに全てを終わらそうと思い、焦ることがなくなります。
そもそも、4~7月の4ヶ月あった1学期が、休校措置により実質6・7月の2ヶ月に短縮されました。通常通り学校が始まっていても忙しい日常業務を、およそ半分の期間で終わらせようとすることは、物理的に無理なのです。それに加えて、3月の未履修部分も教える必要がある先生もいるでしょう。
先生が「教科書を進める」ことに頭がいっぱいになっていては、目の前の子どものことを見る余裕がなくなります。ましてや、休校中に不安を抱えた子どもたちが大勢います。いつも以上に、子どもに寄り添う姿勢が求められます。学習をすることはもちろん大切ですが、それに頭がいっぱいにならないよう、冬休みまでの12月をめどに、ざっくりと計画を立ててみましょう。

2 子どもに任せる

そうは言っても、やはり先生は授業・生徒指導以外にもたくさんの仕事があります。
およそ半分になった1学期の間に、したいことはやまほどあるでしょうし、通常時にはなかったコロナ関係の報告や調査など、追加の仕事も行わなければならないでしょう。
担任の先生は1人しかいません。
先生が1人でできることは、限界があります。
そんなときは、子どもに頼りましょう。
子どもは、休校中に学校に対してのエネルギーが高まりまくっています。
そのエネルギーを、学習や友達との関わりにだけでなく、先生を手伝うということで、使いたいのです。
任せることは勇気がいります。先生自身が、自分でした方が早いと思うこともあるでしょう。子どもに任せると、先生の理想とする美しさや完璧さ、完成度とはかけ離れたものになるかもしれません。
しかし、あえて言います。それでいいじゃないですか。
本来、学級というものは担任の先生の用意したレールを、子どもたちが走るのではなく、
子どもたちが自ら失敗や成功を繰り返してつくっていくものです。

この休校明けは、子どもたちに任せるチャンスです。
掲示物や授業連絡、係、一人一役、学級会、学級遊び、時には授業の一部を、子どもたちに任せてみましょう。
その過程が、年度始めにできなかった「学級づくり」の加速度を高めていきます。
子どもに任せることで、子どもの自己肯定感が高まります。
過去の私の投稿に、一人一役など学級経営について書いたものがありますので、そちらを参考にしてください。

この非常事態だからこそ、思いきってこれまでの先生自身の実践を振り返り、大幅に改革をしてみてもよいかもしれません。
繰り返しますが、この非常事態はだれも経験したことがありません。
新しいやり方を試すチャンスです。

余談ですが、時代の変化に耐えて、生き残ってきた動物の特徴は、
力が強い動物でもなく、賢い動物でもなく、「変化に強い」動物です。
時代が大きく変わっています。変化を恐れず、進んでみませんか?

3 やらないことを決める

 期間が短くなったことにより、やるべきことをこれまでのおよそ半分の時間で終わらせなければいけません。でも、先ほども言ったように限界があります。
「やらないといけないこと」に目を向けるより、「やらないこと」を決めましょう。
一度やらないと決めたら、絶対にしません。あれもやらないと、これもやらないと、となんでも自分で抱え込んでしまうのは、先生という職業人のよいところではありますが、弱点でもあります。
やらないことの例は、ここであげると学校によって実態が違うので言いませんが、先生の学級では、4月からやるはずだったことを全て今からしないといけないことかどうか、ぜひ見つめなおしてみてください。勇気をもってやめることが、この時期だからこそのよりよい学級づくりにつながります。
そして、「やらないことを決める」ことは、業務削減にもつながります。働き方改革が叫ばれていたのをコロナ関連の話題で忘れそうになってしまいますが、先生の仕事はビルドアンドビルドで、積みあがっていくばかりです。勇気をもってやめましょう。そして、そのやめたことによる時間と余裕で、子どもと向き合う、先生自身の時間に使うことに努めましょう。
大丈夫です。子どもが元気に学校に来て、学習する。先生はそれを最大限サポートする。それだけできれば、後は本質的には、全てやめても学校は回ります。それぐらいの気持ちでいたほうが、余裕が生まれやすいですよ。

4 前向きな発言をする

ニュースはとにかく、コロナ関連の話題が多いので、なんとなく気持ちが下向きになってしまいます。感染情報や政府の政策のニュースなど、気になることを情報収集することは大切ですが、情報を集めすぎると、不安になっていくばかりです。大人でも不安になるのですから、子どもはなおさらでしょう。
先生が前向きな発言をしたり、笑顔で教室にいることが、とても大切です。子どもは、先生がいること、それだけで心の80%は安心を得ています。その先生が「大丈夫!」とか「いいね!」と前向きな発言をしたり、ニコニコしているだけで、子どもは教室に自分の居場所を見つけられます。
この一連の事態で、学校の在り方の議論が様々な視点で始まっています。しかし、家庭、地域だけでなく「学校」という3つ目の居場所の重要性が高まったと私は感じています。子どもが安心して存在できる場を用意することが我々「先生」と呼ばれる職業のできることです。子どもに社会性を身につけられる、貴重な学習の場です。
大人と同様に不安を抱えた子どもの、「精神安定剤」に先生がぜひなってください。

私は、先生という仕事は、勉強を教える公務員ではなく、
「成長する環境を創造する職人」だと思っています。
先生の目の前の子どもが安心して学校で学習できる。その環境は、先生のちょっとした言動でつくることができるのです。

はい、ということで、「休校明けの学級づくり4つのポイント」として今日はお話ししました。
1 12月までざっくり予定を立てる
2 子どもに任せる
3 やらないことを決める
4 前向きな発言をする

今回はかなり長文になりましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました!

先生のことを応援しています。
ともに頑張りましょう!

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