令和の教師とは

新任教師はモデリングせよ!

こんにちは。Kishです。
今日は「新任教師はモデリングせよ!」
このテーマでお話しします。

今日の目次
①モデリングとは
②先輩を憑依させる
③モデリングで思考が分かる


①モデリングとは

「モデリング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
もともとは芸術分野で使われていた言葉ですが、
最近はビジネス業界でも使われることもちらほら出てきました。

モデリング・・・粘土などの可塑性(かそせい)の材料を用いて塑像(そぞう)を作り上げていくこと。

【精選版 日本語大辞典より】

つまり、見本をもとに作品を作ること。
今回の話では、
「先輩をもとにして自分という作品を作り上げよ」ということです。

②先輩を憑依させる

新任教師は、とにかく経験がありません。
しかも、経験がないにも関わらず、4月からは数十年経験している先生と、
一緒にスタートを切らなければなりません。
うまくやろうと思ってもできるはずがありません。
最近は新任教師を指導する立場の先生が配属されている学校も増えてきました。
始めはその先生に手とり足とり、教えてもらうことになるでしょう。
しかし、とはいっても指導する先生はいつも見てくれているわけではありません。
1人で児童・生徒の指導をしなければならない時も多々あります。
その際にオススメの方法が、
今回紹介する「モデリング」です。
やり方はこうです。

①同じ学校の先生の中から、自分が目指すスタイルに近い先生を決める。
②その先生をとにかく真似る。

以上です。

真似る内容は、
授業の進め方や学級経営のこと、仕事の進め方、話し方、子どもの接し方。
それだけでなく、職員室の机上や服装、飲み物、文房具などです。
とにかく真似をします。
いえ、真似ではなく、先輩を「憑依させる」レベルにするのです。
見て真似るだけではなく、直接質問をしてもいいでしょう。
とにかく、細かいところまで憑依させるのです。


③モデリングで思考が分かる。

なぜ、そこまでモデリングを徹底するのか。
それには理由があります。
もちろん、真似することで技を身につけ、
新任教師の不安をいち早く取り除くため、ということがあります。
しかし、それだけではありません。
真似ることで、

その人の思考が分かり始めるのです。

人の思考は見えません。
それがその人の頭の中の全てではありません。
モデリングで徹底的に真似ることで、
その人の技術を多く取り入れることになります。
そして、続けていくうちに、技術と技術のポイントがつながった瞬間が訪れます。
その時、その先輩の思考が理解でき始めるのです。

技術を真似することで、
技術だけでなく、教師としての思考も得られるのです。
ひょっとすると、先輩も言葉にできないような教師としての大切な考え方を、
技術を真似することで理解できるかもしれません。
真似をする先輩の経験が10年だとすると、
10年のスキルと思考が、数か月で手に入るのです。
ものすごいコスパいいですよね。

「先輩の真似をしたら失礼。怒られそう。」

そんな声が聞こえてきました。
大丈夫です。
遠慮なく真似しましょう。
先輩は、あなたよりも確実に高い給与をもらっています。
それは、なぜかというと、後輩に教えるためなのです。
ただ経験を重ねたから、多くもらえるという単純な話ではありません。
年数を重ねた経験に対する功労の意味の給与、という意味ももちろんありますが。
その経験を後輩に教えるための労力に対する対価とも言えます。
つまり、先輩にいくらでも聞いていいのです。
全く失礼になりません。
では、真似して怒られたらどうしますか?
このモデリングは技術だけでなく思考も学べるとお話ししました。
真似されて怒るような先輩の思考を学びたいと思いますか?
思いませんよね。
怒られたらただ1つ。

その先輩をモデリングの対象から外せばいいのです。

怒るような了見の狭い先輩は、真似するに値しません。
ということで、遠慮なく真似しましょう。
今日はまだ1月。
4月まではまだまだ準備期間があります。
早めにこの記事をあげたのは、
今からでもモデリングできるからです。
世の中には「理想の先生像」はたくさんあります。
例えば映画やドラマの先生、アニメの先生。
そんな先生をモデリングしておくと、いいトレーニングになるでしょう。
また、最近はネットで多くの先生の動画や実践を見やすくなりました。
そんな著名な先生や、実践を重ねている先生をモデリングするのも、
いいでしょう。

迷うな、今すぐ始めよ!

ということです。

以上、今回は「新任教師はモデリングせよ!」というテーマでお話ししました。
感想をコメント欄にお待ちしています。
では、また次回!