4年

4年「金色の魚」【節度、節制】の指導案はこうする!

4年「金色の魚」【節度、節制】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は『4年「金色の魚」【節度、節制】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

今日の内容項目は「節度、節制」です。
『分かっているようで分かっていない』と
よく言われる内容項目です。
子どもが、じゃありません。
教師がです。
節度と節制の違いってなんでしょうか?
どちらが大切なのでしょうか?
そもそも、節度って何・・・?

今日は、これらのことについて、
考えていきましょう!

では、解説です!

順番に解説します。

もくじ
  1. 1 教材について
  2. 2 内容項目と教材
  3. 3 導入
  4. 4 発問
  5. 5 まとめ

1 教材について

A 主として自分自身に関すること
「節度、節制」
3・4年の目標・・・・
自分でできることは自分でやり、安全に気を付け、
よく考えて行動し、節度のある生活をすること

4年生「金色の魚」(日本文教出版)

「黄金の魚」あらすじ

昔、まずしい漁師のおじいさんが漁をしていた。
すると、金色の魚がかかった。
魚は「好きなものをあげるから逃してください」
と頼みました。
おじいさんは「なにもいらない。」と言って
海に魚を帰しました。

それを聞いたおばあさんは、
「おけをもらうように」と言い、
おじいさんは海に行って魚に頼みました。

家に帰ると、新しいおけをおばあさんが持っていました。
次におばあさんは「新しい家がほしい」と言い、
おじいさんは海に行って魚に頼みました。

家に帰ると、新しいきれいな家でおばあさんが
「お金持ちになりたい」と言い、
おじいさんは海に行って魚に頼みました。

家に帰ると、きれいな服を着たおばあさんが
「海の女王様になりたい」と言い、
おじいさんは海に行って魚に頼みました。

すると金色の魚は、だまって海の底へ
隠れてしまいました。

家に帰ると、元の古い家の中で
古いおけの横に、おばあさんがいました。

2 内容項目と教材

・「因果応報」という言葉がぴったりの話です。
似たような童話はたくさんありますね。
1年生の教材「金のおの」も
同じ系統の教材と言えます。

・節度と節制、この2つは、似て非なる言葉です。
簡単に言うと、
節度はルール、節制はルールを守ろうとする心です。
「節度ある行動」という表現は、
「世間一般の常識からはずれない行動」
ということです。

・教材ごとに、節度(ルール)について考えるのか、
節制(ルールを守ろうとする心)について考えるのか、
重きはどちらにあるのかを見極める必要があります。

・「黄金の魚」は、どちらでしょうか。
おばあさんに焦点を当てると、
「節度」でしょう。

・自分の欲望のままにおじいさんに命令し、
歯止めがきかなくなっています。

・おばあさんの欲深さに目が行きますが、
おじいさんはどうでしょう?

・おじいさんは、節度、節制の
どちらの要素が弱いでしょうか。

・おじいさんはおばあさんの要求を
しぶしぶ飲んでいたり、止めたりしています。

・ということは、おじいさんには
「ここまで」という一定のルールがあるわけです。
つまり節度はあるということです。

・しかし、おばあさんに強く言われると
押しに弱いのかおじいさんは
言うことを聞いてしまいます。

・自らを律する心が弱いので、
節制について考えることができます。

・単におばあさんにだけ焦点を当てて、
「自分のほしいものばかり要求してはいけない」
という結論になると、
どちらかというと『正直、誠実』の内容項目の要素が
大きくなります。

・ですから、おじいさんについても
議論をすると、より教材を深く学習できます。

・おばあさんが滑稽に見えて、
おじいさんが被害者のように見えますが、
果たして本当にそうでしょうか?

・おじいさんのように、
「自分のルールはあるが、
人に言われると断り切れずに
つい人に合わせて行動してしまう」
という心は、だれしもあるものではないでしょうか。

自分を止めきれなかったという意味では
おじいさんもおばあさんと同じです。

・どちらが悪いと決めるわけではありませんが、
おじいさんの心の中も、
実はよくない心があるのです。

・これは、いじめ防止の観点からも
大切にしたい考えです。

同調圧力に屈しないという強い心が
必要になってくるのです。

・人に屈しないためには、
自分のルールをきちんともっておくこと(節度)
そして、そのルールを柔軟に、だけど強固に
守ろうとする心(節制)が大切なのです。

・おばあさんだけでなく、
おじいさんの心にも焦点を当てて考える。
そんな授業展開をできるといいですね!

3 導入

・前回の「やめられない」のまとえが
今回の導入に使えるといいですね。

・もしくは、
「ほしいものがあったら、どうする?」と
生活経験をもとに話し合います。

・具体的に決めた方が考えやすそうなら、
「ずっと前からほしかった○○円の■■、
今買わないともう売り切れてしまうかもしれません。」
などと条件を決めて考えるのもよいでしょう。

4 発問

・おばあさんが悪い人だろうか。
・おじいさんは悪くないのだろうか。
・おじいさんは優しい人だろうか。

・金色の魚は最後に消える前に、
おじいさんになんと言っただろう。
・金色の魚は、おじいさんの願いだと思っているのではないか。
・おじいさんの願いではないのだから、おじいさんは素直に
「おばあさんの願い」と言えばよかったのではないか。

・おばあさんは後悔しているのだろうか。
・おじいさん、おばあさん、魚、優しいのはだれだろう。
・おじいさん、おばあさん、魚、幸せなのはだれだろう。

5 まとめ

・「度をこした行動をしないために」と
最後のページにあるので、この観点でまとめるといいでしょう。

・「度をこす」の「度」は節度の「度」です。
つまり、
自分のルールをこえないために大切な心はなにか、
ということです。

・考えられる答えとしては、
☆よく考える
☆人に相談する
☆一旦立ち止まる
などといったことでしょう。

・これらのまとめが子どもの言葉で表現できるといいですね!

はい、ということで今日は
『4年「金色の魚」【節度、節制】の指導案はこうする!』
このテーマでお送りしました!